船体形状
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 22:26 UTC 版)
艦首は水線付近で60度の傾斜を持ち、上部を垂直とする独特のスプーン・バウを採用した。これは当時、決戦海域に配備する予定だった秘密兵器・一号機雷を乗り切るための形状だった。 長門型では主砲塔の減少に伴い、1人あたりの居住面積が拡大した。居住区を広く取れたため、乗員から歓迎されたという。大和型戦艦を除けば、帝国海軍艦艇の中で最良の居住性を有した。 煙突を湾曲させた長門型戦艦。
※この「船体形状」の解説は、「長門型戦艦」の解説の一部です。
「船体形状」を含む「長門型戦艦」の記事については、「長門型戦艦」の概要を参照ください。
船体形状
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 13:26 UTC 版)
潜水艦の船体形状には、以下のようなものがある。 WW2時期の独海軍UボートVII型。水上船型船体。船体中央部の張り出しは非耐圧性の海水・燃料槽 ゆうしお型潜水艦。涙滴型。 シーウルフ級原潜。葉巻型船体。 トラファルガー級原潜。鯨体型船体。 魚体型 プロテクター号やホランド号など、黎明期の潜水艦に見られた。魚体型は水中抵抗が少ない船体形状であり、後の涙滴型や葉巻型の先駆けというべき形状であった。もっとも、その効果を意図的に狙ったというよりは、単に魚の外見を真似て造形されたために出来上がった形状であった。 水上船型 第一次世界大戦 - 第二次世界大戦頃の潜水艦に見られる形状。当時の潜水艦は潜航時間より浮上時間の方が圧倒的に長かったので、水上戦闘艦と同様に水上抵抗(造波抵抗)が少ない水上船型形状を採用していた。 第二次世界大戦後は次第に涙滴型や葉巻型に代替されていったが、水上航行時には利点が大きいので、通常動力型潜水艦の一部には未だに水上船型船体のものも存在する。 涙滴型 水滴型とも呼ばれる。水中抵抗が少ない形状である。高性能な蓄電池や原子力機関の登場で、潜水艦の水中行動能力が増加したために採用されるようになった。史上初の涙滴型潜水艦は、1950年代に米海軍が就役させた実験潜水艦「アルバコア」である。ただし、涙滴型は抵抗が少ないが船体空間容量が乏しいため、改良型である葉巻型が登場した。 葉巻型 魚雷型などとも呼ばれる。涙滴型の船体中央部を延伸することで、船体容積の増加を図った形状。第二次世界大戦後から現代に至る潜水艦の大半はこの形状である。 葉巻型の亜流に鯨体型がある。鯨体型船体は船体下部のみを船型とした形状であり、葉巻型に比べ水上航行に適している。
※この「船体形状」の解説は、「潜水艦」の解説の一部です。
「船体形状」を含む「潜水艦」の記事については、「潜水艦」の概要を参照ください。
船体形状
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/24 01:39 UTC 版)
アイオワ級は高速力の確保のために船体そのものが長く、縦横比はおよそ9:1と各国の建造された戦艦の中では最も長い。以前の艦より凌波性を改善するために乾舷を増大し、艦首部の浮力を増大させるためシアーが強められ、細長い独特な形状となった。これにより凌波性は改善されたが、前級に引き続き重心が高めになっていた。そのため、同時期に建造された同サイズの他国艦に比べて荒天時の航洋性能はやや劣る形となり、就役後に「ウェットな(=湿った)艦だ」と評されることもあった。幅についてはパナマックスのためにサウスダコタ級と大差なかったが、船体が延長されたため、居住環境の悪さが大きな問題となったサウスダコタ級に比べて改善されている。その船体の長さから進水時には応力集中による船体の破壊が懸念されたため、艦首に保護材を装着し進水を行っている。 水面下の艦尾の形状は、スクリュー軸に板状の構造物を付け、スクリューの背後に舵を配置する「ツインスケグ」と呼ばれる形式を採用した。この形状はアイオワ級の前二級であるノースカロライナ級やサウスダコタ級でも採用されていたが、高速航行時に異常振動を引き起こした。問題解決のためにシャフトとプロペラの改良工事を実施して振動を危険な水準以下で抑えることに成功したが、ノースカロライナ級では根本的な解決にはならなかった。一方でサウスダコタ級では当初からノースカロライナ級ほどではなく、戦闘に大きな影響は及ぼさなかった。アイオワ級では前二級のような異常振動の問題は初期から発生しなかったが、推進系統の部品磨耗による振動が発生したという報告があった。アイオワ級は速度や加速度が秀でていたことに加え、「ツインスケグ」により旋回性能にも優れており、運動性能は優良と評価された。 竣工時、一番艦アイオワは露天艦橋だったが、1945年1月 - 3月のオーバーホール時の改装で、後述のミズーリ、ウィスコンシンと同じ形態でエンクローズ化された。二番艦ニュージャージーも露天艦橋だったが、間もなくエンクローズ化された。ただし元の艦橋の縁取りを活かしたため、丸みを帯びていた。これも後に改修されている。三番艦ミズーリと四番艦ウィスコンシンは、アイオワ、ニュージャージーの運用実績を考慮して、竣工時からエンクローズ艦橋である。
※この「船体形状」の解説は、「アイオワ級戦艦」の解説の一部です。
「船体形状」を含む「アイオワ級戦艦」の記事については、「アイオワ級戦艦」の概要を参照ください。
- 船体形状のページへのリンク