船体保存運動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 04:17 UTC 版)
第五福竜丸の船体はのちの1967年、老朽化により廃船となり、使用可能な部品が抜き取られて東京都江東区夢の島の隣にある第十五号埋立地に放置されている姿が東京都職員らによって再発見され、保存運動が起こった。この時点で所有者は転々として水面占有許可も切れ、他の廃船とともに埋め立てられ予定となっていたが、1968年3月12日に都議会予算委員会などで取り上げられるなど保存に向けた動きが次第に活発となった。 現在は1976年開館の東京都立第五福竜丸展示館(夢の島公園)に永久展示されている。心臓部であるエンジン部分は、廃船時に船体から切り離されて貨物船「第三千代川丸」に搭載されていたが、この貨物船は1968年に航海途上の三重県熊野灘沖で座礁、沈没した。その28年後の1996年12月、民間有志(『第五福竜丸エンジンを東京・夢の島へ』和歌山県民・東京都民運動)によって海底から引き揚げられ、第五福竜丸展示館の脇に展示された。 2020年7月、日本船舶海洋工学会の「ふね遺産」に認定された。西洋型肋骨構造の木造漁船として唯一現存する。 総トン数 - 140.86トン 全長 - 28.56メートル 幅 - 5.9メートル 馬力 - 250 速力 - 5ノット 第五福竜丸展示館 第五福竜丸船首 第五福竜丸エンジン
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