自由が丘線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/11 09:05 UTC 版)
東98:東京駅南口 - 日比谷 - 東京タワー - 慶應義塾大学前 - 目黒駅 - 大鳥神社前 - 清水 - 都立大学駅北口 - 等々力七丁目 - 等々力 - 等々力操車所(朝および夕方以降のみ運行) 東98:東京駅南口 - 日比谷 - 東京タワー - 慶應義塾大学前 - 目黒駅 - 大鳥神社前 - 清水 東98:清水 ← 都立大学駅北口 ← 等々力七丁目 ← 等々力 ← 等々力操車所(入庫) 東98:目黒郵便局 → 都立大学駅北口 → 等々力七丁目 → 等々力 → 等々力操車所(出庫) 等21:等々力操車所 → 等々力 → 玉川神社前 → 等々力小学校前 → 玉川警察署 → 等々力 → 等々力操車所(循環・日中のみ運行) 東京駅南口 - 目黒駅間は、東急バスでは港区内を縦断して千代田区内に乗り入れている唯一の路線であり、終戦直後から長く都営バス(目黒営業所→品川営業所→港南支所)と共同運行を行っていたが、2013年(平成25年)3月31日限りで都営が撤退。東急バスが単独で事業継続することとなり現在に至る。東急と都営との共同運行としては最後まで残った路線である。なお、都営バス便は等々力方面は等々力で終点となり等々力操車所へは回送となる一方、東京駅方面は等々力操車所から利用できた。 詳細は「都営バス港南支所#東98系統」および「東急バス#公営各局のリストラとともに」を参照 以前は、このような民営バスの東京駅乗り入れ路線が数多く存在したが、自動車交通の発展とともに生じた幹線道路の渋滞、地下鉄路線の相次ぐ開業等により、その多くが山手線駅等を境に分割されてきた。その中で、東98系統は分割されずに残っている。目黒通り沿線の都立大学駅以東は鉄道駅から比較的遠いこと、また沿線から港区内の慶應義塾大学本部・三田キャンパス・芝共立キャンパス、慶應女子高校、慶應中等部へ乗り換えなしで行けるという事情もあり、塾生(学生)の通学輸送を中心に目黒駅を跨いで山手線内と目黒通り沿線間での利用客が比較的多く、これが分割されない大きな理由とされる。[独自研究?]目黒駅 - 等々力七丁目間は清水線、加えて目黒駅 - 都立大学駅北口間は弦巻営業所の深沢線(旧・学校線)とも重複しており、目黒通りを走行する路線として補完関係にあり、両路線をあわせるとラッシュアワーでは1時間当たり15本以上の運行本数となる。その他に目黒駅をまたぐ通学輸送、病院輸送、虎ノ門ヒルズや各省庁への通勤輸送、東京タワーや日比谷公園への観光客輸送も極めて重い存在意義である。[独自研究?] この路線は、1946年2月に目黒駅 - 柿の木坂(現・碑文谷警察署付近)を復旧したのが戦後の始まりで、同年6月14日に都立高校へ、9月に自由ヶ丘(現・八雲三丁目)へと延長されていった。1948年(昭和23年)11月1日より、都営バスとの相互乗り入れにより東京駅まで運行するようになったが、その後も自由ヶ丘発着の時代が長く続き、線名の由来となっている。等々力へ伸びたのは、相互乗り入れ開始から10年以上もあとの1959年3月20日のことである。1968年(昭和43年)6月13日からは、通勤時間帯に限って目黒出入口 - 霞が関出入口間で首都高速道路を経由する便が登場し、1987年(昭和62年)5月15日まで運行されていた。首都高速道路経由便は、車体前面にヘッドマークを掲出していた。 「東急バス#昭和30年代以降」も参照 沿線は変化に富んでいる。[独自研究?]。東京駅を出たバスは、東京国際フォーラムや皇居端、経済産業省前や西新橋のオフィス街を行く。虎ノ門ヒルズ、東京タワー下、済生会中央病院、東京都庭園美術館の脇を通り目黒駅を抜けると、目黒・世田谷の住宅地に入って行く。終点の等々力操車所周辺は閑静な住宅地であり、数分で東京23区内唯一の渓谷、等々力渓谷に出ることができる。 都営バスと共同運行時代の運賃は、東京駅 - 目黒駅が200円、目黒駅以西・以南のみ、または目黒駅をまたいで乗車する場合は210円であった。2013年3月31日まで共同運行していた都営バスの運賃は全線で200円だった(このため目黒駅 - 等々力では都営便が10円安かった)。 先述の通り目黒駅を境に分かれていた運賃制度は東急単独化後もそのままであったが、2014年12月1日より全線が220円(ICカード216円)均一となった。同時に、東京駅 - 目黒駅間のみで利用できた区間定期券が廃止される代わりに清水方向のみ使えた目黒駅近距離定期券が目黒駅 - 白金高輪駅間でも使えるようになった。2019年10月1日より消費税率引き上げに伴い全線が220円(ICカード220円)に変更された。 2021年(令和3年)11月1日のダイヤ改正に伴い、日中は全て東京駅南口 - 清水間での運行となり、東京駅南口 - 等々力操車所間は朝と夕夜のみの運行となる。また、日中時間帯における本系統の補完として、等々力操車所→玉川神社前→玉川警察署→等々力操車所間の循環路線「等21」が新設された。日中に等々力駅方面と目黒駅方面の間で利用する場合、等々力小学校前停留所で清水線・黒02系統との乗り継ぎが必要になるが、救済措置としてこの改正以後ICカードで利用する場合は、同停留所で1乗車目から90分以内に乗り継いだ場合は2乗車目の運賃が無料となる「ICカード乗継割引」制度が導入された。この乗継制度は清水停留所において東98系統と黒02系統および深沢線・黒07系統の間で乗り継ぐ場合も適用となるため、東京駅方面から二子玉川駅や桜新町駅・弦巻営業所方面へも1回分の運賃で乗り継ぐことが可能となった。 2020年4月1日からは燃料電池バス「SORA」が平日に限り1日4往復運行するようになった。
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