渡道し酪農業と北海道開発に尽くすとは? わかりやすく解説

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渡道し酪農業と北海道開発に尽くす

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/26 14:46 UTC 版)

黒澤酉蔵」の記事における「渡道し酪農業と北海道開発に尽くす」の解説

1905年明治38年)夏、北海道渡った黒澤は、北海タイムス阿部宇之八白石村(後、札幌市白石区)で酪農を営む宇都宮仙太郎紹介され彼に逢いに行く。出会った宇都宮から、牛飼いには三つの徳(得)がある、すなわち「役人に頭をさげなくてもよい」、「動物相手だから嘘をつかなくてもよい」、「牛乳日本人体位を向上させ健康にする」と説かれ黒澤はその話を気に入り宇都宮牧場牧夫となることを即決した酪農作業は辛いものがあったが、自作道具乳搾り練習をしたりして熱心に取り組んだ1906年明治39年12月徴兵され札幌市歩兵連隊に入る。兵役終えた後の1909年明治42年4月宇都宮から独立する山鼻村屯田(後の札幌市中央区10西8丁目あたり)でエアシャー種1頭でのスタートであった。朝3時起き牛の世話搾乳をし、5時には牛乳配達し帰っては又牛の世話をするという作業1人行い睡眠時間3時間か4時間という奮闘日々送った。そのかいあって5年後には飼育する乳牛10数頭にまでになる酪農家成長していた。 この頃私生活においては、1909年明治42年1月日本メソジスト札幌教会(後の日本キリスト教団札幌教会)で杉原成義牧師より受洗し、また1915年大正4年)に結婚している。夫婦の間に生まれた子供のうち、長男力太郎酪農学園大学教授酪農学園学園長等を勤めている。 1923年大正12年)の関東大震災直後に、アメリカから練乳援助物資として大量に届けられまた、乳製品関税撤廃され輸入品増えると、道内練乳会社による国産牛乳の買い叩きや受入制限がおき、国内酪農家苦難陥った。この危機際し黒澤宇都宮仙太郎を含む他の酪農家とともに酪農家自身による乳製品製造機関の創設図り1925年大正14年5月17日、「有限責任北海道製酪販売組合」を設立した。この組合黒澤専務理事になっている組合1926年大正15年3月組織改編し、名称を「北海道製酪販売組合連合会酪連)」に改めたその後酪連戦時中1940年昭和15年)に「北海道興農公社」、戦後1947年昭和22年)に「北海道酪農協同株式会社(北酪社)」と変遷し1950年昭和25年)にブランド名として名乗った雪印」を社名とした「雪印乳業株式会社となっている。 酪連において黒澤販路拡充品質向上に取組み初代会長宇都宮急病により会長辞任すると、1935年昭和10年5月会長就任し、後に大企業となる雪印乳業基盤築いた北海道興農公社では、創設時社長に就任戦後発足した北酪社では取締役会長になったが、GHQ占領政策により役員の退任強要され1949年昭和24年)に辞任したその後、北酪社が分割して1950年昭和25年)に誕生した雪印乳業株式会社では相談役退いている。 黒澤はまた北海道開発方面でも活躍しており、戦前においてはデンマーク式農業紹介や、北海道議会憲政会拓殖計画副委員長就任し北海道第二期拓殖計画の策定主導的な役割を果たす、などの事を成した戦後1952年昭和27年6月北海道開発庁北海道開発審議会委員任命され1954年昭和29年9月には同会会長就任し以後8期16年会長職を務め北海道開発計画策定等で指導的役割成したその他の北海道産業界での経歴としては、北海タイムスにおいて1960年昭和35年12月社長に1966年昭和41年5月会長就任札幌テレビにおいて、1957年昭和32年10月設立発起人一人となり設立後取締役就任などがある。

※この「渡道し酪農業と北海道開発に尽くす」の解説は、「黒澤酉蔵」の解説の一部です。
「渡道し酪農業と北海道開発に尽くす」を含む「黒澤酉蔵」の記事については、「黒澤酉蔵」の概要を参照ください。

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