沖縄戦後とは? わかりやすく解説

沖縄戦後

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 15:04 UTC 版)

第三四三海軍航空隊」の記事における「沖縄戦後」の解説

7月24日呉軍港空襲では米艦載機16撃墜報告。しかし、戦闘701飛行隊長鴛淵孝大尉戦闘301武藤金義少尉初島二郎上飛曹、米田伸也上飛曹、今井進一飛曹、溝口憲心一飛曹を失う。武藤杉田庄一後任として転属たばかり343空における初出撃だった。この戦闘活躍343空御嘉賞御言葉賜わることになった8月に入ると343空飛行機搭乗員等の補充要求一切やめた。福知山移り夜間攻撃だけを敢行する予定であり、残った隊員源田司令志賀飛行長も出撃する予定であった稼動機体20程度にまで低下していた。 8月1日屋久島飛来したB-24・P-51の戦爆連合迎撃したが、菅野直大尉搭乗する紫電改機銃暴発による機体の損傷から未帰還となる。管野最後僚機確認できなかったため行方不明扱いとなり、後任松村正二大尉分隊長兼任することになる。 8月8日北九州上空P-47NB-29からなる戦爆連合24をもって迎撃8月9日整備の日であったため、長崎県大村基地休養をかねた登山訓練中、隊員達は長崎市への原子爆弾投下目の当たりにした。海軍広島長崎に続く原爆投下阻止すべく戦闘機隊に対しB29単機侵入した場合体当たり即時撃墜せよと命令下した343空司令源田実大佐第三原爆あってはならないと心に決め、「我が剣部隊も既に組織的な攻撃対す機能乏しくなった。もし今度新型爆弾対す情報入ったら、俺が体当たり特攻)をしてでも阻止してみせる。その時本田分隊士二番機をつとめてくれ」と話し本田稔決意した二番機は司令機の援護ではなく司令機の特攻でも落ちない場合とどめをさす役割であった本田自分特攻する決意でいたと話している。 12日試験飛行上がった紫電改1機がP-51に撃墜されたのが、最後の戦いとなった1945年8月15日初陣から終戦までの5ヶ月の間に約170機の撃墜報告。自らの戦死・未帰還78名、偵察隊地上部隊含めると97であった最後まで343空では特攻指導命令が行われることはなかった。源田実山田良市小高登貫笠井智一など343空は、勝てないまでも負けるとは思わなかった、敗戦信じられなかったという。 終戦受けて源田司令中央真意確かめ行ったこの間大村基地では山に籠ってでも戦おう機銃外し準備進められるが、部隊としての秩序保たれていた。松山基地では17日401飛行隊訓練が行われた。19日帰還した源田司令から松山で「陛下一言いかんともできない重臣たちがそそのかしたものなら徹底抗戦のつもりだったが、自由もよい、民主もよい、今日から源田一個人である。もうこうして諸君らと会うこともないだろう。国家再建容易ではないだろうが頑張ってもらいたい。」と訓示がある。大村基地では「盡忠の誠足らず、事は是に至った。自ら軍令部入り今回放送は、陛下御自ら大御心であることが充分納得出来て帰って来た。之以上戦を続けるとは不忠の臣となる。諸君直ち帰郷して祖国再建立ち上がって欲しい。恐らくこの世の中で諸君と再び会うことはないと思う、皆元気で自分の志に進んで欲しい。」と訓示訓示の際、高松宮宣仁親王言葉陛下悲しませる行動はいけない。次の世代譲れ日本繁栄復興するために自重せよ」も伝えられる。五航艦の指示休暇与えられ事実上解散となった戦争末期には、343空衰弱したが、士気衰えことはなかった。隊員には戦争末期における最強戦闘機部隊であった自負する者も多い。源田司令は「隊員らは厳し時期勝利感を味わって帰還していた、彼らは過酷な戦局清涼剤のような働きをした、分が悪い感じたのは8月ごろからだった」「あと4つ同じよう部隊があれば敵進攻を相当制止できただろう」「圧倒的不利な条件下ではまあまあの戦い出来た」「自衛官としてアリゾナ州ウィリアムス基地招待された時、隊員たちの報告上の戦いぶり聞かされた」と語っている。

※この「沖縄戦後」の解説は、「第三四三海軍航空隊」の解説の一部です。
「沖縄戦後」を含む「第三四三海軍航空隊」の記事については、「第三四三海軍航空隊」の概要を参照ください。

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