沈没艦とは? わかりやすく解説

沈没艦(完全損失艦)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 18:50 UTC 版)

真珠湾攻撃」の記事における「沈没艦(完全損失艦)」の解説

戦艦アリゾナ 被弾:800kg爆弾4・航空魚雷0 - 2 人的損失戦死者1,177名・負傷者39被害詳細 - 命中した800kg徹甲爆弾内の1発が第2主砲塔横の甲板貫通し前部主砲火薬庫爆発誘爆により艦首破断破断部分より大量浸水があり沈没着底。艦体から漏れ出した重油引火し大火災発生海面にあった檣楼も炎に包まれ、第1戦艦部隊司令官および戦艦戦闘部隊司令官である幕僚長アイザック・C・キッド少将艦長のフランクリン・ヴァン・ヴァルケンバーグ(英語版大佐戦死。大爆発により沈没したため、戦死者は1,177名にも上ったが、これはアメリカ海軍における単一艦艇での戦死者としては最多である。艦体損傷ひどかったため、遺族要望にも関わらず引き揚げ行わず第3、第5砲塔対空機関砲探照灯カタパルトなどが取り外され戦艦ペンシルベニア修理ハワイ要塞砲として転用された。その後沈没した艦体の真上アリゾナ記念館建設された。 戦艦オクラホマ 被弾航空魚雷5 - 9(内1は特殊潜航艇から発射され魚雷可能性あり) 人的損失戦死者456名・負傷者30被害詳細 - 最初魚雷命中してから8分後に転覆した1999年からの検証で、本艦転覆させた最後魚雷は、特殊潜航艇発射した魚雷可能性があるという研究結果公表されている。あまりにも転覆するのが早かったため、400名が艦内閉じ込められた。翌日艦底をアセチレントーチで焼き切り救助試みたが、生存していたのは32であった1943年3月に艦体をワイヤーケーブルで引き起こしたが、艦体の損傷激しく修理断念され、終戦後アメリカ本土へ移送中に沈没した標的艦ユタ 被弾航空魚雷2 人損失戦死者64被害詳細本艦戦艦改造した大型艦であったため、第一次攻撃隊・蒼龍雷撃隊により空母もしくはコロラド戦艦誤認され、魚雷2発が相次いで命中し10分で転覆艦内に約70名が閉じ込められたが、救出されたのはわずか1名であったユタコストの面より引き揚げ行われず海底沈んだままとなっている。

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沈没艦(復旧艦)

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真珠湾攻撃」の記事における「沈没艦(復旧艦)」の解説

戦艦ウエストバージニア 被弾:800kg爆弾2(1不発)・航空魚雷7 人的損失戦死者157名・負傷者52被害詳細魚雷命中により左舷大きく傾いたため、転覆防止のためと、弾薬誘爆防止のための大量注水で、主甲板まで沈下したが、その後水平爆撃の800kg徹甲爆弾が2発着弾、内1発が艦橋貫通した後に第2甲板まで達して炸裂燃料火災発生し浸水もさらに進んだために総員退艦命令出され、後に着底した。徹甲爆弾炸裂により艦長のマーヴィン・シャープ・ベニオン(英語版大佐重傷負い後に戦死している。1942年5月引き上げられ修理近代化改装受けたが、修理中に艦内から20名の遺体発見された。その遺体発見され付近隔壁にはその水兵らが残した文字刻まれていたが、艦が沈没後、明かり食料もない中で、水兵らが12月23日まで16日間も生存していたことが判明している。修理近代化改装1944年7月完了した戦艦カリフォルニア 被弾:800kg爆弾1・250kg爆弾1・航空魚雷2 - 3 人的損失戦死者106名・負傷者100被害詳細水平爆撃で高度4,000mから投下された800kg爆弾露天甲板貫通後主甲板炸裂副砲弾薬庫誘爆深刻な火災発生その後に、魚雷2 - 3発が左舷命中燃料タンク破裂し大量重油流出。また燃料漏れ検査のため5区画でマンホール開放していたため、命中した魚雷2 - 3であった浸水は急激で、たちまち左舷に7.5°傾斜した弾薬火災流出した重油火災復旧活動は困難となったため、総員退艦が命じられた。しかし艦はすぐには沈まず日本軍攻撃完了後に消火活動救出活動再開したが、その活動中の12月20日着底している。 機雷敷設艦オグララ 被弾:なし(魚雷至近爆発人的損失:なし 被害詳細蒼龍雷撃隊より大型艦誤認されて雷撃されるが、喫水線浅かったため、魚雷艦底通過し隣接して停泊していた軽巡洋艦ヘレナ命中した。しかしヘレナ命中して爆発した魚雷爆圧で、水面下船体破壊され浸水始まり大きく傾斜した横転してヘレナ接触する危険が高まったため、タグボートヘレナから離れた位置曳航えいこう)していく途中で転覆した引き揚げられた後、ドック艦に改修され1944年2月再就役

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