本作で初登場する人物
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「空の境界 未来福音」の記事における「本作で初登場する人物」の解説
瀬尾 静音(せお しずね) 声 - 井口裕香 登場作品:『未来福音』(『1998年12月』)『終末録音』 礼園女学院の生徒で、黒桐鮮花のルームメイト。予測タイプ(回避可能な未来)の未来視の能力を持つ。 「予想される未来」を視る事ができるのだが、それを確定された未来だと認識しており、視えた未来に対してすぐに諦めてしまっていた。実家は北陸の有名な酒蔵で、幼い頃から家の手伝いをさせられていた。 黒桐幹也と出会い、未来視の能力を見つめ直す助言を与えられた。その際に幹也に対して憧れに近い感情を持つが、両儀式の存在を知ってすぐに「失恋」する事になった。また、幹也に「このままその人と付き合っていると、幹也さんはいつか命を落とします」と忠告しているが、幹也は『第五章』で臙条巴にその事を話した際、危険な目に遭うが「死ぬ事はない」と誤魔化している。 『劇場版 空の境界』では『第六章』に登場しており、その繋がりでラジオ『空の境界』にも「出演」することになった。『空の境界』の原作では登場しないが、『第一章』『第五章』『第七章』で幹也が静音について言及し、『第六章』で鮮花が静音への伝言を浅上藤乃に頼んでいる。 アニメ映画では『1998年12月』にも登場する。 同じコンセプトのキャラクターに『月姫PLUS-DISC』で登場する瀬尾晶(せお あきら)がおり、名字だけでなく、未来視の能力・実家の生業・趣味も同じである。また、『第六章』時点で静音が飼っている犬の名前は「アキラ」である(昔飼っていた犬の名前はクリス)。十年後では、たまたま始めたゲーム会社がヒットして悲鳴を上げているらしい。 倉密 メルカ(くらみつ めるか) / 瓶倉 光溜 (かめくら みつる) 声 - 石田彰 登場作品:『未来福音』『未来福音・序』 倉密メルカを名乗る職業的爆弾魔。本名は瓶倉光溜という14歳の少年(『未来福音』時点)。「決定された未来」を視る事のできる測定タイプの未来視の能力を持つ。 実家は家庭崩壊を起こし、その後親戚の間を盥回しになった挙句、自分の都合のいい親戚の養子に納まって一人暮らしをしていた。依頼を受けて爆弾を設置し、爆発させる事で金銭を稼いでいる。その際の報酬は被害者への寄付などに消費し、また人を殺さないという縛りを設けていた。未来視の能力を持つが、その未来を決定させるための方法をなぞるだけの人生を送ってきた。両儀式に顔を見られたことにより、彼女の殺害に執着するが、結局5回に渡って失敗する。最後は「式が対人地雷によって殺害される」という未来を式自身に一刀両断され、同時に右目の視力と未来視の能力を失う。 その後は黒桐幹也の紹介で水原真鮎の介護を紹介され、真鮎と空屋になっていた元・伽藍の堂に同居生活を送るが、真鮎が実は連続爆弾魔事件の被害者であるという事実に直面することになる。真鮎と別れた後は、真鮎が自分の名義で出していた絵本作家を継いでて生計を立てていた。前後関係は不明だが式とも再会し、両儀家専属の興信所(探偵)を兼業する事になる。処女作『吸血鬼の涙』のファンである両儀未那には好かれており、度々共に行動をするようになる。『未来福音・序』時点では25歳。 『未来福音』では、メルカ(光溜)が語り手を務めるパートだけ文章が太字で記述されており、斜線も用いられるなど特徴的な演出がなされている。 また、作者である奈須きのこの別作品『DDD』にも倉密メルカという名前の人物が登場するが、本作の「クラミツメルカ」は自らの名前(カメクラミツル)をアナグラムできる名前をコミックから引用した偽名であり、両者に関連性は無い。 観布子の母(みふねのはは) 声 - くじら 登場作品:『未来福音』『未来福音・序』 歓楽街の路地裏で占い業を営む、正真正銘の予言者。年の頃は50代を過ぎている(『未来福音』時点)。両儀式や黒桐幹也の高校時代に女子生徒の間で話題になった占い師で、良くない未来の回避方法を教えており、その的中率は100%と言われていた。 老いと共に視力を失ったため、他人の未来を視ることは出来なくなるが、その代わりに他人の過去が視えるようになってしまう。式や幹也だけではなく、瓶倉光溜や織とも面識がある。 ナオミ 声 - 大西沙織 登場作品:『未来福音』 礼園女学院の生徒。瀬尾静音の友人。実家は香港で、家族には父親と弟がいる。父親とは仲が悪いが、静音は「ケンカ仲間」の関係として見ている。 常に学年トップの成績を保つことにより、素行の悪さを処罰されずに学園生活を謳歌していたが、黒桐鮮花が学校に編入してきた為、学年トップの座から陥落する。 気前の良い性格で、静音に対して何かと世話を焼く。 シスター・アインバッハ 登場作品:『未来福音』 礼園女学院の学生寮寮長。厳格な校風に相応しい厳しい性格で、学生たちに「鬼の寮監」として恐れられている。 名前は『第六章』にも登場している。 宮月 理々栖(みやづき りりす) 声 - 種田梨沙 登場作品:『1998年10月』(『1998年12月』)『終末録音』 礼園女学院の生徒。 世間を汚れたものと蔑視しており、友人の安藤由子に一緒に死のうと仄めかした。その後、由子が死んでしまったため、ひどく後悔の念にとらわれている。自殺を図ろうとするが、浅上藤乃に由子の言葉で説得されて思いとどまる事になった。 アニメ映画では『1998年12月』にも登場する。 安藤 由子(あんどう ゆうこ) 登場作品:『1998年10月』 礼園女学院の生徒。巫条霧絵によって墜落死した一人。 実家に多額の負債があり、母の変死、一家離散など、もともと自殺してもおかしくない程追い詰められた状態にあった。しかし、友人の宮月とは違って世界に希望を見出しており、宮月や藤乃にそのように説いていた。 両儀 未那(りょうぎ まな) 声 - 金元寿子 登場作品:『未来福音・序』 両儀式と黒桐幹也の間に生まれた娘。10歳。織の事も知っており、式を「お母様」、幹也を「パパ」、織を「お父様」と呼ぶ。 小悪魔的な性格で、大人相手でも物怖じすることは無い。式と同様、硯木秋隆が教育係を務める。 容姿については白い肌、長い黒髪、青い瞳といった特徴が言及されており、美しいという表現と共に、「魔的」とすら評されている。また、和服しか着用しなかった式とは異なり、洋服(ブラウス)を着こなす。 瓶倉光溜の絵本の処女作のファンであり、その縁で借金の取り立てに追われていた彼を救う。その後も、何かと光溜のもとを好意で訪れている。 母親の式を倒して、父親の幹也を自分のものにしようという野望を持っている。 水原 真鮎 瓶倉光溜の、初めての友人。 かつて倉密メルカの起こした爆弾事件によって両足を負傷し、車椅子生活をしていた青年。元・伽藍の堂の廃ビルを買い取り、黒桐幹也の紹介で光溜の介護を受けながら生活していた。白血病を患っており、光溜と出会った時点ですでに余命は半年余りであった。「ダメ人間系聖人」と評される。後に光溜を題材に絵本『吸血鬼の涙』を描く。その作品は瓶倉光溜名義で世に出され、ヒット作として知られることになる。 原作・アニメ版ともに婉曲的に存在が提示されているだけであったが、劇場版BD初回版の「一問一答」にて簡潔に解説がされている。
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