日本映画界との関係とは? わかりやすく解説

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日本映画界との関係

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/23 21:16 UTC 版)

中国映画」の記事における「日本映画界との関係」の解説

1951年製作の『白毛女』は、日中国交正常化以前日本に於いて日中友好団体などが自主上映行い戦後初公開中国映画として日本劇場でも上映された。以降、『不屈の人びと』『黄色い大地』『赤いコーリャン』などが日本でも公開され日本の映画賞を獲った一方中国に於ける日本映画受容は、戦時下1940年代建国後1950年代後半続き文化大革命終結後1970年代後半に三回のブームがあり、中国側から日本映画製作者連盟(以下、映連)に、再三映画交流による日中友好相互理解促進というアプローチもあって、岡田茂映連会長が、日本映画海外輸出意欲的だったことから、中国好きの盟友徳間康快と共に1979年6月訪中し、日中友好協会中国电影家协会(中国語版)、中国電影公司共催により、中国で初の日本映画祭開催決定し1979年9月4日から10日北京首都劇場39館、上海大光劇場28館、広州杭州など中国都市日本映画上映され各地大きな人気博した民族文化宮(中国語版)で開催され開幕レセプションには、鄧穎超全国人民代表大会常務委員会委員始め映画関係の要人趙丹白楊 (女優)(中国語版)ら、著名俳優多数参加し日本側からは、岡田茂団長徳間団長松岡功東宝社長根本悌二にっかつ社長栗原小巻中野良子吉永小百合渡辺篤史参加し国家的行事交歓会となった映画祭正式に上映され日本映画は5本で、中国初め上映されアニメーション映画といわれる龍の子太郎』(東映動画製作・東映配給)、『金環蝕』(大映製作・東宝配給)、『愛と死』(松竹)、『先生のつうしんぼ日活)、『お吟さま』(東宝)が中国語吹替版で上映された。これら作品選定は、中国映画界を統括する中国電影公司代表団1979年2月来日し50本近い日本映画試写選定行った上で中国代表団と岡田映連会長話し合い5本を決めた当時中国の映画入場料は約2845円といわれ、財政事情もあり一本1万5000ドル(約300万円)と世界でも一番安い友好価格であったが、支払い中国銀行保証した中国大人気だった山口百恵主演の『絶唱』(東宝)、『砂の器』(松竹)、『柳生一族の陰謀』(東映)などが売れた当時中国の映画情勢は、撮影所全国7ヵ所(うち劇映画撮影所北京上海)にあり、従業員は1170名で製作本数年間10本。1978年長編20短編300本を製作していた。劇場数は常設4000館、その他3000館。興行一本立て入替制、上映回数は朝6時より1日8~10回の興行入場料金日本円で約2845円。映画唯一最大娯楽ではあったが、四人組後遺症影響で、映画作りたくても思うようには作れない状況にあった当時中国映画は、教育機関一つで、思想伝達手段というウェートが非常に高く娯楽性もなく日本では商売ならない見られていた。映連が関わらなかった日本行われた2回の中国映画祭は全く商売にならなかった。また当時中国テレビ普及率低く、まだほとんどが有線放送商売になる状況になく、日本の映画関係者中にも中国映像マーケット将来性懐疑的な考えを持つ者もいたが、ハリウッド中心とするアメリカの映画関係者10年先は中国大きなマーケットになると注目しており、映画中国娯楽中心になるという見方もあった。日本映画祭1979年から、ほぼ毎年中国行われ日本映画中国への輸出は、日本映画祭媒介として、その後中国各地配給され一般公開された。それによって持続的な日本映画ブーム形成された。この映画祭上映された5本以外に、前年1978年文化大革命終結後日本映画として初め劇場上映された『君よ憤怒の河を渉れ』(永田プロ・大映製作、松竹配給)、『サンダカン八番娼館 望郷』(東宝俳優座映画放送製作、東宝配給)、『キタキツネ物語』(サンリオ製作、東宝東和配給)の3本は、この映画祭以前中国買い付け上映されており、中国人気出た中野良子らの訪中は、更に一般観客関心呼び日本映画評価高め高倉健中野良子らは中国でも人気俳優となった

※この「日本映画界との関係」の解説は、「中国映画」の解説の一部です。
「日本映画界との関係」を含む「中国映画」の記事については、「中国映画」の概要を参照ください。

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