日刊エヴリースポーツ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/18 12:54 UTC 版)
「YAWARA!」の記事における「日刊エヴリースポーツ」の解説
「三流記事をよく掲載している」と噂されている、スポーツ新聞社。人手不足だからか、スポーツ欄担当記者は芸能欄の仕事も担っている。同名のスポーツ新聞社が『Happy!』や『20世紀少年 / 21世紀少年』にも登場。西海大学柔道場での柔と藤堂のエキシビジョンマッチを主催した他、猪熊柔関連の記事においては的確な読みにより独占的にスッパ抜いている。 松田 耕作(まつだ こうさく) 声 - 関俊彦 新聞記者。柔より7歳上。やや言動が荒っぽく(もっとも、彼に限らず日刊エヴリースポーツの社員の多くに言える)、それ故か「三流紙の三流記者」と表現されることが多々あるが、自分のやりたい仕事には精力的に打ち込み、試合の感動がよく伝わる記事を書く。スポーツ記者であるが、不本意ながらゴシップ関連の取材もやらされており、序盤では柔たちに対して張り込み、尾行や潜入捜査などを行っていた。柔の松田への向き合い方を決定的に変えて柔道に復帰させたのも彼の記事がきっかけである。 柔に記者生命をかけており、柔の柔道の試合を記事にして人々に感動を伝えることが夢。彼女に柔道をやらせるためなら滋悟郎と結託したり手段を選ばない行動をとったりすることもあるが、柔に対しても厳しい現実を突きつけた上で共に悩み、時に仕事を擲ってでも彼女に協力する。序盤から柔道家として惚れ込んだ柔に恋心も抱くようになるが、彼女が風祭に気があるのを知り、スーパースターとしての彼女と自身の新聞記者としての立場・格差を思い直し、彼女を単なる取材対象と割り切ろうとする。仕事のパートナーが鴨田から加賀邦子に代わると彼女から公然と言い寄られて柔から反感を買うが、上手くフォロー出来ずに苦しむ。柔の父・虎滋郎から娘に会えない事情を聞かされており、事ある毎に柔に柔道をやらせるために奔走する一方で、仕事目的の言動が柔から嫌がられるため、自分がいないと柔がちゃんと柔道をしているか気がかりであると同時に、自分は彼女に不要な存在であるとも思い込んでいる。このため、柔が自発的に柔道をやるようになるとその動機が自分のためだとは知らずに次第に距離を置くようになり、柔の国民栄誉賞受賞と同時にアメリカの支社へ赴任を承諾する。成田空港へ向かう途中に鴨田から「も少し自分に素直になった方がいい」と一喝されて柔のいる国民栄誉賞授賞式に引き返し、式を抜け出してでも自分を見送りに来た柔に別れの土壇場で告白し、両想いに。 山形県出身で、実家は民宿を経営。家族には父(声 - 藤本譲)と母(声 - 佐々木優子→鈴木れい子)が登場。移動手段はバイクが多いが、度々何かを避けようとして事故を起こし、その都度滋悟郎から治療を受けている様子も描かれている。また、滋悟郎からは「日刊エヴリー」「松田」と呼ばれることがほとんどだが、滋悟郎の機嫌がいいときは「松っちゃん」と呼ばれることもある。 なお、滋悟郎の若いころのエピソード「JIGORO!」に松田に瓜二つの雑誌記者が登場するが、親族かどうかは不明。 アニメでは柔の家庭教師買って出るものの、教えるどころか、逆に柔に教えられている。 鴨田(かもだ) 声 - 茶風林 下の名は不明。松田の相棒かつカメラマン。事ある毎に松田の荒唐無稽な行動にとばっちりを喰らっている。ずんぐりした体型で、パイナップルのような頭。邦子の入社と同時に、芸能部に転属される。その後、バルセロナ五輪選考の女子柔道最終予選を前に、再び松田と組む。カメラの腕は立つが記事を書く才能はないらしい。 松田の柔に対する恋心に早い段階から勘付いており、終盤では柔をほったらかしてアメリカへ行こうとする松田に素直になるよう一喝して彼を国民栄誉賞授賞式に向かわせる。 加賀 邦子(かが くにこ) 声 - あきやまるな 編集長が鴨田に代わって松田と組ませた、新人カメラマン。巨乳でメガネっ娘。実家は「ヘルシーランド加賀」という銭湯を営んでおり、しかも羽振りが良い。当初ミーハー気分で仕事していたことを松田にたしなめられ、それ以降松田に対して一方的に片想いしている。柔と松田のしっくりいっていない関係につけ入り、松田をモノにするためにその都度平気で嘘をついたり邪魔を入れたりして柔を傷つけ、その利害関係から時にさやかや風祭と意気投合する。その虚言癖は言われたことを何でも真に受ける柔の性格をいいことにエスカレートしていくが、松田の気を引くために柔が柔道を再開してからは露骨に焦りを見せるようになり、バルセロナ五輪では二人を追ってバルセロナまで来る。その滞在中に人身売買目的で誘拐され、柔の試合を放棄して駆けつけた松田に救出された夜に、自分の方が柔より大事なんだと松田に迫ったが、松田が好きなのは柔(親以外でこれを打ち明けたのは邦子だけである)であり邦子はあくまで仕事のパートナーだとフラれた。その後は自身が身を引いたプライドから松田と柔の恋の橋渡しをしており、最後には鴨田を自棄酒に付き合わせた挙句2人で爆睡していた。 アニメの完結編スペシャルではバルセロナでなくアトランタオリンピックの取材に行ったり、滞在先のホテルの一室で、松田に自分の裸体を晒しながら我が儘を言った挙句、他人の故障車に乗車し、川に落下したりしている。 編集長 声 - 岸野一彦 短気で口が悪く、松田をよく怒鳴りつけているが、スポーツ記者としての資質は認めている。柔の国民栄誉賞受賞が決まった後、松田にアメリカ行きを命じる。
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