擬態する生物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/02 14:27 UTC 版)
昆虫ムラサキシャチホコ Uropyia meticulodina(枯れ葉) — 葉のギザギザや陰影、丸まった部分のグラデーションまでも立体感豊かに再現する。 アカエグリバ(枯れ葉) アケビコノハ(枯れ葉) ホシカレハ(枯れ葉) キノカワガ(樹皮) シャクガ(幼虫が木の枝に擬態) イラガ(まゆが鳥の糞に擬態) イボタガ(目) ビロウドスズメなどの幼虫(ヘビの頭部) スカシバガ科(ハチ) コノハチョウ(枯れ葉) ナミアゲハ(鳥の糞) - 2~4齢幼虫が鳥の糞に擬態。5齢幼虫は緑の葉に擬態。 フクロウチョウ(フクロウなどの目) ジャノメチョウ科(目) サルオガセギス (サルオガセ(地衣類)) ハナカマキリ(ランの花) カレハカマキリ(枯れ葉) ショウリョウバッタ(イネ科などの草の葉) カワラバッタ (河原の小石) イボバッタ(樹皮・地面) クツワムシ(葉) コノハムシ (葉) ナナフシ(枝) - 卵は種子に擬態していると思われる。 ムシクソハムシ(虫の糞) オジロアシナガゾウムシ(鳥の糞) ハナアブ - ハチの警戒色を擬態する。ベイツ型擬態の例。 ツノゼミ - 種類によってさまざまなものに擬態している。バラノトゲツノゼミ・ミツカドツノゼミ(バラのとげ) ムシノフンツノゼミ[ムシクソツノゼミ](虫の糞) アリカツギツノゼミ(威嚇ポーズのアリ) ハチマガイツノゼミ(ハチの形と動き) ミカヅキツノゼミ(枯れた枝・葉) カレハツノゼミ(枯れ葉) クモ類トリノフンダマシ(鳥の糞) アリグモ(アリ) 甲殻類 - 岩場や砂地に棲む表在ベントスあるいは寄生・共生生活を送るグループは、それぞれの基質に似せた体色や質感を有している。ヨコエビ — テングヨコエビ科のヨコエビStenopleustesは、タマキビ科の巻貝Lacunaに擬態していることが報告されている。 ワレカラ(海藻) 頭足類 - タコ・イカは周囲に合わせて体表の色素胞を拡大・収縮させ瞬時に色を変える。タコは体表の凹凸までも周囲に合わせる。ミミックオクトパス[ゼブラオクトパス] — 体を変形させて15種以上の動物(ウミヘビ、ミノカサゴ、アカエイ、クモヒトデ、イソギンチャク、シャコなど)に擬態する。 貝類ランプシリス — 外套膜の一部が魚に似ている。これにさそわれて魚が近づくと、幼生を放出し魚にのみこませ寄生させる。 マガキガイ — 有毒であるイモガイ類に対するベイツ型擬態? 魚類リーフフィッシュ(枯れ葉) カミソリウオ(枯れ葉) リーフィーシードラゴン(海草) アンコウ(海底の砂地) カレイ・ヒラメ類(海底の砂地) オニダルマオコゼ(岩) ニセクロスジギンポ — ホンソメワケベラに擬態して大型の魚に近づき、皮やうろこをかじりとる。 ダンゴウオ — 幼魚がチャイロタマキビガイLacunaに擬態する。幼魚期を巻貝に擬態して過ごす魚類には他にシクリッドの一種 Neolamprologus furciferが知られる。 両生類ツチガエル (地面) ミツヅノコノハガエル(枯れ葉) ウエストアフリカン・サバンナ・フロッグ — アリをあざむく化学的擬態。 爬虫類ワニガメ(舌の一部がミミズに擬態) カメレオン科(木の枝、葉) コノハヤモリ(枯れ葉) マタマタ(枯れ葉、岩) 鳥類ヨタカ(木の枝) ヨシゴイ(ヨシ) コチドリ — ヒナ・卵が小石に擬態。親鳥は擬傷をする。 吸虫ロイコクロリディウム — カタツムリの触角に寄生してイモムシのように擬態し、しま模様を動かして鳥を誘い、食べられて拡散する。 菌類ターマイトボール — 質感と匂いをシロアリの卵に似せて働きアリから世話を受ける、いわば社会的寄生を行う菌類。 植物リトープス(小石) 帝玉(Pleiospilos属)(小石) ハンマーオーキッド — ある種のハチのメスに擬態し、ハチの性フェロモンに似た物質を出してオスバチを誘引し、花粉を媒介させる。 ドンキーオーキッド — 花がマメ科の花に似て昆虫を誘引する。
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