掃除の種類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/05 17:35 UTC 版)
日本の掃除 40年前の戦後、戦勝国によって組織された暫定統治機構による政策の一環として、国技を持つ権利を剥奪され、国技と掃除は活動禁止スポーツに指定され、すべての資料や道具が没収された(焚書)。禁止された理由が不明で、掃除は表向きはスポーツだが、実際は暗殺用の秘伝の武術で「戦争で別の役割を担っていた」という噂が立ち上っては消えを繰り返している。戦後10年を機に、高校の部活動に限定して、純粋なスポーツとして復活したが、表向きには活動を禁じられたスポーツであり、国家保安局の管理下に置かれている。堂々と活動できるのは高校の部活動としての3年間だけであるが、そうするためにも保安局の特定管理スポーツ従事者名簿に登録しなければならない。「掃除」という言葉自体が忌避推奨語彙に指定されており、無理に電網検索にかけると州民IDに履歴が残るようになっている。 高校生以外の者が掃除をしていることが発覚すると年齢制限違反に、居留地や西域など日本以外の「他流」の掃除を無断で行うと要件制限違反などで罪に問われる。ルール 基本的なルールは、敷舞台と呼ばれるフィールドの中で、長物を使い塵芥を回収する。約800年前、当時の朝廷が外国からの賓客を迎える際に、誤って整備していない議場へ招いてしまったところ、西域からの渡来者たちが機転を利かせて、演舞を行いながら議場を片付けたという故事に由来する。散らかった部屋を競い合うように美しい挙措で清めたのが始まりと言われる。 公式には以下の2つの形式が存在する。散華の舞(さんげのまい) 芸術点、技術点を競うフリースタイル競技。シングルの「単舞い」(ひとえまい)とペアの「番舞い」(つがいまい)がある。塵芥軌道の美しさ(芸術点)と素早い動き(技術点)の2つのポイントで評価される。 裁定士による試合開始を告げる「勇み笛」が鳴ったら演舞者は「頃良し!」のかけ声をあげ、長物で塵芥を巻き上げ、舞いながら全ての塵芥を腰に着けた寄袋に回収する。全てを回収したら、「終舞!」と演舞終了を告げる。 ペア競技は、塵芥処理が適切でそれぞれの舞い手の動きが優れていても高い裁定は下されず、あくまで共に舞う2人の関わり合いが重視される。「被せ舞い」(サイド・バイ・サイドとも呼ばれる)という2人が全く同じ動きをする特有の技がある。通常は隣り合って披露される。 還立の舞(かえりだちのまい) 複雑に乱されたフィールドを規定時間内にどれだけ元の状態に「復元」できるか、速度と美しさを競う団体競技。散華の舞よりもフィールドが広い。 競技は4人1組で行われるが、その内の1人は司令塔としてフィールド外の取沙汰台に上って、全体の動きを見て指示を出す。 フィールドには2つのテーブル(饗応台)とその上に「不落」と呼ばれる決して落としてはいけない6本の瓶が置かれており、テーブルの汚れを落としつつ、瓶の位置の乱れを整えることが求められる。宛布(あてぬの)と呼ばれる腰帯に装置した布で汚れを落としながら塵芥処理をする。 大会前に、大会運営委員会から「復元」競技の状態写真が送付されてくる。司令塔の判断力はさることながら、現在の競技では試合前のコンピュータによる戦略構成能力も問われる。採点は、敷舞台をいかに正確に復元できたかと、その高校が代々受け継ぐ戦法をいかに継承し発展させているかも重要なポイントとなる。 評価点は、試合開始直後に巻き上げた塵芥の広がりの美しさや統一性、中でも最も重視されるのが、司令塔とフィールドの3人の連係とスムーズな試合運びができているかという点。塵芥の取りこぼし、テーブルの上の瓶を落とすこと、壁を蹴る行為、長物などの得物同士の触れ合いは最も大きな減点対象となる。 理論式数列で展開されている戦略構成基図(アーキテクト)は、それぞれの高校の戦い方を決定付ける門外不出の財産である。 華宴(はなうたげ) 遊び舞いとも言い、いわゆるエキシビジョン。奏楽に応じてダイナミックかつ軽快に「魅せ場」をつくることが求められる。試合で優勝した時や文化祭での活動報告などの場で披露される。 添え舞い(そえまい) 歓楽の場 (P/T) などでハンドルマスター (HM) の奏楽に合わせて行われる演舞。 居留地の掃除 武闘としての掃除には暗突(あんとつ)と呼ばれる三つ折りの長物が使われる。戦前は殺傷用の得物として使われたため、現在日本では使用禁止となっているが、居留地では入手が可能である。 試合には介添人(セコンド)が必要。前半10分、後半10分の2回行われ、総合審査点で勝敗が決定される。自陣・敵陣に分かれ、複数の塵芥を互いに投げ当て合う形で試合は進む。テニスや卓球のボールが複数の塵芥になったようなもの。それぞれ同じ持ち点から始まり、敵のフィールド内に塵芥を落としたり、敵に塵芥を接触させることができれば加点される。自陣フィールド内に落下した塵芥は、一定時間内に再び巻き上げないと減点される。フィールド外に落下した塵芥は「目審」(野球でいう塁審)によってフィールドに戻される。
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