成田高校時代までとは? わかりやすく解説

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成田高校時代まで

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 02:51 UTC 版)

増田明美」の記事における「成田高校時代まで」の解説

専業農家家庭生まれ育つ小学校自宅から約2.5kmの距離があり、そこを歩いて通学したことに加え、しばしば登校中に忘れ物気づき自宅まで走って取り戻ったしたことが足腰心肺能力高めきっかけになったではないかと自ら述べている。小学生時代は足が遅いという理由運動会嫌いだった岬中学校では、当時人気のあった漫画エースをねらえ!』に憧れて軟式テニス部活動していた。2年生の冬、町内一周駅伝大会中学チームを組むに当たり、陸上部だけではメンバー足りないために他のクラブからも選手集められた際にその一人として参加本番では高校生3人を抜いて優勝導いた。これを契機3年生ではテニス部かけもちの形で陸上部所属し千葉県大会800m千葉県中学記録優勝全国大会でも4位となる。教員志望していた増田高校陸上競技続けるつもりはなかったが、走り見た私立成田高等学校陸上部監督である瀧田詔生 がその冬に自宅訪れてスカウトし同校進学した千葉県立佐倉高等学校教員だった小出義雄も少し遅れて小出によると「一週間差」)スカウトに来たという。自宅から成田高校まで遠かったことから、瀧田自宅にある離れ同学年で同じ中距離走選手だった樋口葉子とともに下宿した高校1年生2学期貧血にかかり、瀧田からマネージャーへの転向指示される。それに反発した増田はいったん陸上部をやめて自宅戻り千葉県立長生高等学校への転校考えたり(困難なために断念)、自宅から2時間半かけて成田高校通学したりしたが、半年後に復帰。「(マネージャー転向指示した瀧田見返してやろう」という思いから猛練習重ねる。その成果長距離転向した3年生1981年あらわれた4月19日中央大学行われた記録会で、10000m3320秒0)、5000m途中計時1648秒4)の日本新記録出したのを皮切りに兵庫リレーカーニバル5000m15532=日本新記録途中計時3000m・9分30秒6も日本新記録)、スポニチ国際陸上3000m、9分1481=日本新記録)、アジア陸上競技選手権大会3000m、9分1817=優勝)など好記録重ねた6月7日アジア陸上10000mオープン競技)では、その年のボストンマラソン優勝アリソン・ローや、同3位ジョーン・ベノイト(後のロサンゼルスオリンピック女子マラソン初代金メダリスト)らと互角に渡り合い彼女ら抑えて331322日本新記録優勝した身長173cmのローを150cmの増田抜き去る模様は、国立競技場観客大い沸かせた。一方当時女子マラソン日本最高記録保持者だった佐々木七恵当時岩手県教職員だった)は、スポニチ国際アジア陸上3000m)で同走したが、あまりの速さ違いに「別世界の人みたい」と感想を漏らすほどであった。これを契機佐々木以前より指導受けていた中村清により熱心にコーチ求めていくこととなった翌年エスビー食品陸上部入部)。6月21日札幌タイムス20キロロードでも日本最高記録優勝途中計時10キロでも日本最高を記録しトラック3000m5000m10000mロード10キロ20キロ日本記録をすべて塗り替えたこうした活躍に、マスコミからは「女瀬古」のあだ名つけられた。10月日本陸上競技選手権大会でも3000m10000mで2冠を達成するこのうち10000m自己の記録更新する3301秒5の日本新記録であった1982年元日18歳となり、日本陸上競技連盟定めマラソン参加資格獲得その時点ですでにマラソンへの挑戦マスコミでは期待されていた。2月21日千葉県光町現在の横芝光町)の小さな大会千葉県選手権光町マラソン)でマラソン初出場する。「初めてのフルマラソン注目されない地方小さな大会で楽に走らせてみたい」という瀧田意向による出走だった。結果、2時間3634秒の日本最高記録優勝し途中計時30キロ合わせて長距離種目日本記録1年塗り替えるという快挙達成したその後3月7日中日20キロロード(名古屋国際女子マラソン前身)では2位ながら1時間6分55秒で世界最高記録上回った日本女子選手世界最高記録出したのは、1927年人見絹枝200m以来55年ぶりであった。これらの結果女子マラソン種目オリンピック初の正式プログラムとなる、1984年ロサンゼルス五輪への出場実業団目指すこととなった

※この「成田高校時代まで」の解説は、「増田明美」の解説の一部です。
「成田高校時代まで」を含む「増田明美」の記事については、「増田明美」の概要を参照ください。

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