建設の凍結と運輸省案による整備方針とは? わかりやすく解説

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建設の凍結と運輸省案による整備方針

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 14:04 UTC 版)

東北新幹線」の記事における「建設の凍結と運輸省案による整備方針」の解説

国鉄経営悪化などを背景1982年昭和57年9月臨時行政調査会基本答申沿って東北新幹線盛岡市 - 青森市)を含む整備新幹線計画当面見合わせる閣議決定なされた1985年昭和60年12月に、盛岡 - 新青森間の認可申請が行われた。1986年昭和61年11月には、青森市石江地区に、奥羽本線の駅として新青森駅開業した国鉄改革や行財政改革進展沿線地域建設促進への強い要望などを背景に、1987年昭和62年1月整備新幹線建設凍結解除閣議決定され、盛岡駅以北東北新幹線建設に道が開かれた同年4月1日国鉄分割民営化に伴い1972年昭和48年)の整備計画では国鉄建設主体とされていた東北新幹線盛岡市 - 青森市)は、日本国有鉄道改革法施行法附則により東日本旅客鉄道JR東日本)が営業主体および建設主体とされたが、同年9月施行された「旅客鉄道株式会社建設主体とされている新幹線鉄道の建設に関する事業日本鉄道建設公団への引継ぎに関する法律」により東北新幹線盛岡市 - 青森市)の建設日本鉄道建設公団引き継がれた。 整備新幹線着工向けた動き進められる一方建設費削減するため、いわゆる運輸省案」が考案され東北区間については以下のような案が検討された。時間短縮効果の高い沼宮内 - 八戸間に標準軌新線建設し盛岡 - 沼宮内間および八戸 - 青森間に狭軌加え標準軌導入する新幹線直通線化(ミニ新幹線化)をすることで上野 - 青森間で新幹線による直通運転行い所要時間4時51分から4時間2分に短縮するとした。 東北区間の「運輸省案」盛岡 - 沼宮内間:新幹線直通沼宮内 - 八戸間:標準軌新線 八戸 - 青森間:新幹線直通1988年昭和63年8月31日の「整備新幹線取扱いについて」において整備新幹線着工優先順位示され、1(i)として北陸新幹線高崎 - 軽井沢間の標準軌新線、なお軽井沢 - 長野間の取扱い1998年冬季五輪開催地決定考慮して3年以内結論を出す。1(ii)として高岡 - 金沢間の新幹線規格新線。2として東北新幹線。3として九州新幹線。4として糸魚川 - 魚津間の新幹線規格新線とされた。 1989年平成元年1月17日政府与党申合わせにおいて、整備新幹線建設主体などが示された。整備新幹線事業費JR、国、沿線地方自治体の負担とすること。建設主体日本鉄道建設公団とし、建設した鉄道施設公団JR有償貸し付けること。北陸新幹線 高崎 - 軽井沢間を平成元年度から本格的に着工すること、あわせて難工事推進事業として3トンネルについても平成元年中に着手することなどが示された。同年6月難工事推進事業として、沼宮内(現 いわて沼宮内)- 八戸間の岩手トンネル着工認可された。 1991年平成3年)に新幹線鉄道直通線(ミニ新幹線方式)や新幹線鉄道規格新線スーパー特急方式)による「暫定整備計画」を決定できるよう全幹法改正された。1988年昭和63年)の「整備新幹線取扱いについて」において優先順位2位であった東北新幹線は、1991年8月22日盛岡 - 青森間193.4 km工事実施計画認可され9月4日三戸トンネル起工式が行われた。沼宮内 - 八戸間は標準軌新線フル規格)、盛岡 - 沼宮内間および八戸 - 青森間は新幹線鉄道直通線(ミニ新幹線方式)であり、1992年平成4年7月29日盛岡市 - 岩手町間および八戸市 - 青森市間の暫定整備計画決定された。

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建設の凍結と運輸省案による整備方針

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 06:38 UTC 版)

北陸新幹線」の記事における「建設の凍結と運輸省案による整備方針」の解説

国鉄経営悪化などを背景1982年昭和57年9月臨時行政調査会基本答申沿って北陸新幹線を含む整備新幹線計画当面見合わせる閣議決定なされた1985年昭和60年12月に、高崎 - 小松間の認可申請が行われた。国鉄改革や行財政改革進展沿線地域建設促進への強い要望などを背景に、1987年昭和62年1月整備新幹線建設凍結解除閣議決定され、北陸新幹線建設に道が開かれた同年4月国鉄分割民営化され、北陸新幹線については東日本旅客鉄道JR東日本)が高崎市 - 上越市西日本旅客鉄道JR西日本)が上越市 - 大阪市営業主体とされた。 しかし、建設費削減するため、いわゆる運輸省案」が考案され北陸区間については以下のような案が検討された。上野 - 長野間では高崎 - 軽井沢間に標準軌新線建設し軽井沢 - 長野間 に狭軌加え標準軌導入する新幹線直通線化(ミニ新幹線化)をすることで上野 - 長野間でミニ新幹線車両による直通運転行い所要時間を2時間44分から1時間52分に短縮するとした。上野 - 富山金沢間は東京のほかに大阪名古屋新潟との旅客流動大きいことから、糸魚川 - 魚津間および高岡 - 金沢間に、新幹線と同じ規格新線建設する当面狭軌敷設して北陸本線直通運転を行う新幹線鉄道規格新線スーパー特急方式)による整備を行うとされた。また、越後湯沢駅上越新幹線接続し当時建設中であった北越北線(現 北越急行ほくほく線)を高速化し、これを経由して富山金沢までを最高速度160 km/hで結ぶスーパー特急運行するとされた。これにより上野 - 富山間は3時26分から2時間48分に、上野 - 金沢間は4時10分から3時17分に短縮されるとした。 北陸区間の「運輸省案」高崎 - 軽井沢間:標準軌新線 軽井沢 - 長野間:新幹線直通糸魚川 - 魚津間:新幹線鉄道規格新線 高岡 - 金沢間:新幹線鉄道規格新線北越北線高速化北越北線建設および高速化全幹法よるものではない。 1988年昭和63年8月31日の「整備新幹線取扱いについて」において整備新幹線着工優先順位示され、1(i)として北陸新幹線高崎 - 軽井沢間の標準軌新線、なお軽井沢 - 長野間の取扱い1998年冬季五輪開催地決定考慮して3年以内結論を出す。1(ii)として高岡 - 金沢間の新幹線規格新線。2として東北新幹線。3として九州新幹線。4として糸魚川 - 魚津間の新幹線規格新線とされた。 1989年平成元年1月17日政府与党申合わせにおいて、整備新幹線建設主体などなど示された。整備新幹線事業費JR、国、沿線地方自治体の負担とすること。建設主体日本鉄道建設公団とし、建設した鉄道施設公団JR有償貸し付けること。北陸新幹線高崎 - 軽井沢間を平成元年度から本格的に着工すること、あわせて難工事推進事業として3トンネルについても平成元年中に着手すること。並行在来線である信越本線横川駅 - 軽井沢間については、適切な代替交通手段検討し、その導入図ったうえで開業時廃止することとし、そのために関係者間で協議するとされた。

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