幕末の人物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 14:47 UTC 版)
武市半平太(たけち はんぺいた) この物語の主人公。なぜか幕末(正確には元治の時代)の土佐から150年後の田舎の公道の橋の上にてタイムスリップしてきた武士。妻の富子に見送られ、投獄され、獄中で眠っている時にタイムスリップした。150年後の日本に驚き、トラブルを起こして倒れていたのを佐伯に救われる。以後、佐伯の家に居候しながら佐伯学習教室に通う地元の小学生を指導する塾講師となる。髷を結い、佐伯から借りた羽織袴姿で生活している。生徒誘拐事件後はサチコの勧めで人目につかないよう中折れ帽を被って外出する。竜馬(梅太郎)から「アギ」と呼ばれる。【過去】土佐山内家の下士で剣術道場の指導者。藩命により竜馬たちと江戸に上り、鏡心明智流桃井春蔵道場で剣術の修行をする。実力を認められ、塾頭となる。国の将来を憂い、土佐勤皇党を結成。佐幕派の吉田東洋などを部下である土佐勤皇党員を使い排除して、藩内での主導権を握る。あることを境に、山内土佐守家中居留守組の地位から投獄される身に落ちた。 楢崎梅太郎(ならさき うめたろう) / 坂本竜馬(さかもと りょうま) 東京在住のフリーライターで楢崎梅太郎の名で活動している。佐伯塾の誘拐事件現場にサムライ姿の男がいたという噂を追って、佐伯家を訪ね、武市の前で坂本竜馬と名乗り出る。武市より5年前から現代に来ていたが、タイムスリップしたのは武市の死後。佐伯家に世話になっていた時期があり、小学生時代の寅之助とサチコを知っている。髷を落とし、眼鏡に洋服姿で現代生活にすっかり馴染んでいる。寺田屋襲撃事件後に両手に傷を負い、左手の人差し指が動かない状態だったが、平成の医療技術により回復した経験から、タイムスリップしたことを前向きにとらえている。右目近くや口元と目元頬の左側にほくろがある。土佐弁で話す時は一人称が「アシ」。武市のことを「半平太」や「アギ」と呼ぶほど親しい関係で、武市からも「アザ」と呼ばれる。【過去】武市とは親戚で性格は正反対だが、子供の頃からの腐れ縁。自費で江戸遊学して北辰一刀流を学ぶ。武市たちと再び江戸で剣術修行をした際、山本琢磨のトラブルを解決するため、武市と協力して山本を逃がした。海援隊の創立者。 土井 哲三(どい てつぞう) / 岡田以蔵(おかだ いぞう) 平成の新宿で交通事故に遭って病院に運ばれたが、記憶喪失になった青年。無口で大柄な体格の男。名前を聞かれて頭に思い浮かんだ土井 哲三を名乗る。全身に拷問で受けた傷がある。退院後は福祉事務所の世話で、清掃業で働いていたが、たまたま見たヒーローショーで悪役俳優を投げ飛ばしたのをきっかけに、アクション俳優養成所に入る。ステージ崩落事故で救出活動を行ったのをきっかけに、竜馬からタイムスリップした岡田以蔵と気づかれる。武市によれば寒暖や痛覚を感じない疾患の持ち主。【過去】武市の門弟の愛弟子で無口で武骨な下士。武市たちと江戸で剣術修行をする。のちに「人斬り以蔵」と呼ばれる。脱藩して土佐勤皇党と袂を分かち、竜馬を頼って「土居鉄蔵」の変名をもらう。その後捕縛され、ひどい拷問を受けた末に土佐勤皇党と自ら行った天誅について自白し、土佐勤皇党を壊滅に追い込んだとされる。 伊達小次郎 / 陸奥陽之助 東京のホストクラブで働く美青年。ナオキの母親とは内縁関係にある。上京してきた武市に声をかけ、陸奥陽之助と名乗り出る。【過去】紀州藩を脱藩して以降、亀山社中および海援隊のメンバーで竜馬の側近秘書官測量官だった。武市とは一度しか面識がないが、尊敬の念を抱いている。竜馬の暗殺を見聞きしている。
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