山口祥義とは? わかりやすく解説

山口祥義

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/19 03:43 UTC 版)

山口 祥義
やまぐち よしのり
内閣府地方創生推進室より公表された肖像
生年月日 (1965-07-01) 1965年7月1日(59歳)
出生地 日本 埼玉県
(本籍地:佐賀県杵島郡白石町
出身校 東京大学法学部
前職 国家公務員自治省総務省
長崎県総務部長
現職 佐賀県知事
所属政党 無所属
公式サイト 山口よしのりオフィシャルサイト 元総務省 地域再生スペシャリスト

第18・19・20代 佐賀県知事(公選)
当選回数 3回
在任期間 2015年1月14日[1] - 現職
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山口 祥義(やまぐち よしのり、1965年昭和40年〉7月1日 - )は、日本の政治家総務官僚佐賀県知事(公選第18・19・20代)。無所属[2]

概要

佐賀県出身の両親をもち、父親の転勤により埼玉県で幼少期を過ごす(本籍地は佐賀県杵島郡白石町[3][4]。父は航空自衛官であり、山口が生まれた当時は航空自衛隊入間基地に勤務していた[3]ラ・サール高等学校卒業。1989年平成元年)3月、東京大学法学部卒業[3] 。同年4月、自治省(現:総務省)に入省[4]

自治省では本省勤務の他、秋田県鳥取県消防庁内閣官房長崎県への出向も経験した。2011年(平成23年)より総務省地域力創造グループ過疎対策室長[4]。同年10月、東京大学大学院総合文化研究科客員教授に着任[3]。官民交流により2013年(平成25年)4月からJTB総合研究所へ出向。2014年(平成26年)5月よりラグビーワールドカップ2019組織委員会事務総長特別補佐を併任。

佐賀県知事

2014年(平成26年)11月25日、佐賀県の古川康知事第47回衆議院議員総選挙に出馬するため任期途中で辞職[5]、同年12月15日、古川知事の辞職に伴う佐賀県知事選挙に立候補する意向を表明し、総務省に対し辞表を提出した[6]

2015年(平成27年)1月11日に行われた佐賀県知事選挙に、佐賀県農業協同組合(JAさが)自由民主党所属の衆議院議員今村雅弘[7]と地方議員の約半数、佐賀市秀島敏行[8]多久市横尾俊彦[9]ら地元の保守層だけでなく、連合佐賀や、民主党社民党の県連など保革幅広い支援を受けて無所属で出馬した[10]

自由民主党本部・公明党が前武雄市樋渡啓祐市長を推薦する一方、県内国会議員の一人と地方議員の半数が山口を応援する分裂選挙となったが、約4万票差で樋渡を破り[10]1月14日に佐賀県選挙管理委員会から当選の告示がなされ[1]、同日から佐賀県知事となった[11]。就任後の記者会見で、古川前知事が容認姿勢を示していた陸上自衛隊の新型輸送機オスプレイ佐賀空港への受け入れについて、古川前知事の方針を継承せず白紙に戻した上で、佐賀空港への配備計画の内容や住民への影響を再検証した上で判断する考えを表明した[12]

2018年12月16日執行の佐賀県知事選挙では自由民主党、公明党推薦を受け、約85%の得票で共産党候補に圧勝して再選を果たす[13][14]

2022年12月18日執行の佐賀県知事選挙で約90%の得票で3選[15]

政策・人物

  • 元喫煙者である[16]
  • 佐賀県出身の江頭2:50と生年月日が同じ。
  • 鹿児島県塩田康一知事は、高校・大学の同級生である[17]
  • 佐賀県選出の立憲民主党所属の国会議員・大串博志も、大学の同級生で、2015年の知事選で応援を受けた[18][19]
  • 2021年4月24日、毎日新聞は新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、佐賀県内イベントの中止が相次ぐ中、山口知事の後援会が5月13日に佐賀市で約900人規模の政治資金パーティーを開く準備を進めていることが分かったと伝えた。当日は日本フェンシング協会太田雄貴会長がリモート講演する「セミナー形式」といい、感染予防策を講じて飲食物は提供しない。これについては「知事にも事情があるだろう。参加する」と理解を示す意見や「近く選挙を控えているわけでなく県民の理解は得られない」などの意見も伝えられた[20]。4月27日、山口知事の後援会は、「新型コロナウイルスの現状を踏まえた」として政治資金パーティーの延期を決めた[21]
  • 2021年6月21日、LGBTなど性的少数者のカップルが婚姻に相当する関係にあると認める「佐賀県パートナーシップ宣誓制度」を同年8月中をめどに導入すると発表[22]。同制度は8月27日に開始された[23]
  • 2025年3月10日、第13期中央教育審議会の委員に任命される(任期は2年間)

年譜

著書

脚注

  1. ^ a b 平成27年(2015年)1月14日佐賀県選挙管理委員会告示第2号(佐賀県知事選挙における当選人の住所及び氏名) : 『佐賀県公報』 平成27年1月14日 号外
  2. ^ 総務省 地方公共団体の議会の議員及び長の所属党派別人員調等
  3. ^ a b c d 山口よしのりプロフィール - 山口よしのりオフィシャルサイト
  4. ^ a b c 地域活性化伝道師プロフィール - 山口祥義
  5. ^ “佐賀県の古川康知事が辞職、衆院選出馬へ”. 読売新聞. (2014年11月26日). https://web.archive.org/web/20160304091553/http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2014/news1/20141126-OYT1T50007.html?from=yartcl_popin 2014年11月26日閲覧。 
  6. ^ “総務省官僚・山口氏、知事選出馬へ”. 佐賀新聞. (2014年12月16日). http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10101/136418?area=ranking 2015年1月14日閲覧。 
  7. ^ 佐賀県知事に山口氏が初当選 自民分裂の激戦制す-西日本新聞2015年01月12日
  8. ^ “=保守分裂のあとに=(上) 「佐賀の乱」”. 佐賀新聞. (2015年1月13日). http://www.saga-s.co.jp/senkyo/governor/30302/144753 2015年1月14日閲覧。 
  9. ^ 多久での山口よしのり候補大会:多久市長・横尾俊彦のブログ
  10. ^ a b “佐賀県知事選、山口祥義氏が初当選 前武雄市長を破る”. 朝日新聞. (2015年1月11日). http://www.asahi.com/articles/ASH197SP6H19TIPE03B.html 2015年1月14日閲覧。 
  11. ^ “新佐賀知事に就任 山口氏が初登庁”. 西日本新聞. (2015年1月14日). https://web.archive.org/web/20150131212055/http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150114-00010007-nishinp-pol 2015年1月14日閲覧。 
  12. ^ “「私の県政は前県政の承継ではない」オスプレイ配備白紙 佐賀県知事が表明”. 西日本新聞. (2015年1月15日). https://web.archive.org/web/20150115095335/http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150115-00010008-nishinp-pol 2015年1月15日閲覧。 
  13. ^ “佐賀県知事選、現職の山口祥義氏が再選”. 朝日新聞. (2018年12月16日). https://www.asahi.com/articles/ASLD471YNLD4TTHB00L.html 2018年12月18日閲覧。  {{cite news}}: |work=|newspaper=引数が重複しています。 (説明)
  14. ^ 日本放送協会. “2018 佐賀県知事選 | 地方選挙 | 選挙データベース | NHK選挙WEB”. www.nhk.or.jp. 2020年11月27日閲覧。
  15. ^ “<佐賀県知事選2022>現職の山口祥義氏が3選 投票率33.28%、過去最低を更新”. 佐賀新聞. (2022年12月18日). https://www.saga-s.co.jp/articles/-/964371 2022年12月19日閲覧。 
  16. ^ “佐賀県庁の喫煙所請願(上) 全面禁煙化がかえって〝望まない受動喫煙〟誘発 使用目的が不明のたばこ税「分煙対策など目的税化を目指すべき」”. 夕刊フジ (産業経済新聞社). (2022年5月12日). https://www.zakzak.co.jp/article/20220512-KFS3K7K7G5LBVA3WSTWWGIW2NM/2/ 2022年5月12日閲覧。 
  17. ^ "<記者日記>佐賀と鹿児島". 佐賀新聞Live. 2020年11月29日閲覧
  18. ^ <2021衆院選佐賀>出陣式・大串博志候補 政権交代へ第一歩 | 行政・社会 | 佐賀新聞ニュース”. 佐賀新聞. 2022年8月7日閲覧。
  19. ^ withnews編集部. “樋渡氏、なぜ負けた? 自民層は互角、勝負分けたのは…佐賀知事選”. withnews.jp. 2022年8月7日閲覧。
  20. ^ “佐賀県知事の後援会 来月900人規模パーティー 県議らに招待状”. 毎日新聞. (2021年4月24日). https://mainichi.jp/articles/20210424/k00/00m/040/092000c 2021年4月24日閲覧。 
  21. ^ “知事政治資金パーティー 後援会、延期決める コロナ禍「開催厳しい」/佐賀”. 毎日新聞. (2021年4月28日). https://mainichi.jp/articles/20210428/ddl/k41/040/434000c 2021年4月28日閲覧。 
  22. ^ ““パートナーシップ制度”8月中に導入へ【佐賀県】”. サガテレビ. (2021年6月21日). https://www.sagatv.co.jp/news/archives/2021062106304 2021年9月1日閲覧。 
  23. ^ 林国広 (2021年8月27日). “佐賀県、性的少数カップルの認定制度 県単位では九州初”. 朝日新聞. https://www.asahi.com/articles/ASP8W74RLP8WTTHB001.html 2021年9月1日閲覧。 

外部リンク

公職
先代
古川康
佐賀県知事
公選第18-20代:2014年 -
次代
現職

山口祥義(佐賀県知事)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 15:33 UTC 版)

大阪都構想」の記事における「山口祥義(佐賀県知事)」の解説

大阪都構想はじめとする大都市問題大きな課題ではなかろうか橋下市長大きな問題点投げかけたのは極めて意義深いことだったものではないか根本的な問題都道府県政令市間の二重行政問題その通りで、その重点市町都道府県どちらかに置くのかというところが実は非常に大き課題だったのではなかろうか大阪都大阪市なくして5つ特別区再編については広域行政的に持っていくことが疑問場合によっては、政令市置いて都道府県関与小さくする事も選択肢とあったはず。そのような部分議論すべきであって二重行政をなくすという意味では、正論と思う。反面大阪市解体することは論点があんまり明確ではなかったのではなかろうか大阪府問題だけでなく政令市大都市中でも議論されるべき。」と静観

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