失効した券
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 09:37 UTC 版)
券種名称通称額面(円)発行開始日失効日 §(根拠法令)表の図案裏の図案サイズ(mm)A五銭券 日本銀行券 梅5銭 0.05 1948年(昭和23年)5月25日 1953年(昭和28年)12月31日(a) 梅 彩紋 48×94 A拾錢券 鳩10銭 0.1 1947年(昭和22年)9月5日 鳩 国会議事堂 52×100 ろ百圓券 3次100円 100 1945年(昭和20年)8月17日 1946年(昭和21年)3月2日(b) 聖徳太子 法隆寺西院伽藍全景 93×162 ろ拾圓券 4次10円 10 和気清麻呂 護王神社本殿 81×142 甲千圓券 日本銀行兌換券 日本武尊1000円 1000 1945年(昭和20年)8月17日* 日本武尊建部神社本殿 彩紋 100×172 丙貳百圓券 裏赤200円 200 1945年(昭和20年)8月16日** 武内宿禰 彩紋 97×188 丁貳百圓券 藤原200円 200 1945年(昭和20年)4月16日*** 藤原鎌足談山神社拝殿 談山神社十三重塔 97×165 い拾錢券 日本銀行券 八紘一宇10銭 0.1 1944年(昭和19年)11月1日 1953年(昭和28年)12月31日(a) 八紘一宇塔 彩紋 51×106 い五錢券 楠公5銭 0.05 楠木正成 彩紋 48×100 い百圓券 2次100円 100 1944年(昭和19年)3月20日 1946年(昭和21年)3月2日(b) 聖徳太子法隆寺夢殿 法隆寺西院伽藍全景 93×163 い拾圓券 2次10円 (通し番号有)3次10円 (通し番号無) 10 1943年(昭和18年)12月15日 和気清麻呂 護王神社本殿 81×142 ろ五圓券 3次5円 (通し番号有)4次5円 (通し番号無) 5 菅原道真北野神社拝殿 彩紋 76×132 い五圓券 日本銀行兌換券 2次5円 5 1942年(昭和17年)1月6日 菅原道真北野神社拝殿 彩紋 76×132 乙貳拾圓券 タテ書き20円 20 1931年(昭和6年)7月21日 藤原鎌足談山神社十三重塔 談山神社拝殿 87×152 丙拾圓券 1次10円 10 1930年(昭和5年)5月21日 和気清麻呂 護王神社本殿 81×142 丁五圓券 1次5円 5 1930年(昭和5年)3月1日 菅原道真北野神社拝殿 彩紋 76×132 乙百圓券 1次100円 100 1930年(昭和5年)1月11日 聖徳太子法隆寺夢殿 法隆寺西院伽藍全景 93×162 乙貳百圓券 裏白200円 200 1927年(昭和2年)4月25日 彩紋 印刷なし 73×123 甲貳拾圓券 横書き20円 20 1917年(大正6年)11月20日 1939年(昭和14年)3月31日(c) 菅原道真 北野神社拝殿 86×149 丙五圓券 大正武内5円 5 1916年(大正5年)12月15日 武内宿禰宇倍神社拝殿 彩紋 73×130 乙拾圓券 左和気10円 10 1915年(大正4年)5月1日 和気清麻呂護王神社本殿 彩紋 89×139 乙五圓券 透し大黒5円 5 1910年(明治43年)9月1日 菅原道真 北野神社拝殿 78×136 甲百圓券 裏紫100円 100 1900年(明治33年)12月25日 藤原鎌足談山神社全景 日本銀行本店本館 104×180 甲拾圓券 裏猪10円 10 1899年(明治32年)10月1日 和気清麻呂護王神社拝殿 猪 96×159 甲五圓券 中央武内5円 5 1899年(明治32年)4月1日 武内宿禰宇倍神社全景 彩紋 85×146 改造百圓券 日本銀行兌換銀券 めがね100円 100 1891年(明治24年)11月15日 藤原鎌足 彩紋 130×210 改造拾圓券 表猪10円 10 1890年(明治23年)9月12日 和気清麻呂猪 彩紋 100×169 改造五圓券 分銅5円 5 1888年(明治21年)12月3日 菅原道真分銅 彩紋 95×159 旧五圓券 裏大黒5円 5 1886年(明治19年)1月4日 彩紋 大黒天 87×152 旧百圓券 大黒100円 100 1885年(明治18年)9月8日 大黒天 彩紋 116×186 旧拾圓券 大黒10円 10 1885年(明治18年)5月9日 大黒天 彩紋 93×156 § 有効であった最後の日。この翌日以降の効力を失った。 * 大蔵省告示(昭和17年第178号)では、1942年(昭和17年)4月20日発行開始となっていた。印刷局から日本銀行への納入期間は1941年(昭和16年)12月 - 1943年(昭和18年)9月。製造枚数は810万枚。実際の発行(使用開始)までの間、日本銀行に死蔵されていた。 ** 大蔵省告示(昭和2年第85号)では、1927年(昭和2年)5月12日発行開始となっていた。印刷局から日本銀行への納入期間は1927年(昭和2年)4月 - 同年同月。製造枚数は750万枚。実際の発行(使用開始)までの間、日本銀行に死蔵されていた。 *** 大蔵省告示(昭和17年第1号)では、1942年(昭和17年)1月6日発行開始となっていた。印刷局から日本銀行への納入期間は1938年(昭和13年)4月 - 同年10月。製造枚数は4410万枚。実際の発行(使用開始)までの間、日本銀行に死蔵されていた。 a 小額通貨の整理及び支払金の端数計算に関する法律(昭和28年7月15日 法律第60号) b 日本銀行券預入令(昭和21年2月17日 勅令第84号) c 兌換銀行券整理法(昭和2年4月1日 法律第46号) この表の「券種」表記は、当該券面の表記を尊重した。「壹」は「一(壱)」、「貳」は「二(弐)」、「拾」は「十」、「錢」は「銭」、「圓」は「円」にそれぞれ相当する。 このうち、明治・大正時代の紙幣や、昭和戦前・戦時中の高額券などは、古銭的価値が評価され取引されている。旧百圓券や改造百圓券は現存数が数枚ほどしかないと推測されており、少なすぎて取引例はほぼ皆無である(よって相場価格がない)。乙貳百圓券なども現存数が非常に少ないといわれる。一方、銭単位の券や昭和初期~戦時中の状態の悪い額面100円以下の券などは、買取の際には取引対象とされない、あるいは大量にまとめての安い値段での買取となるのが一般である。
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