取引例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/21 04:30 UTC 版)
仮に、先物が18,000円、後述する必要最低証拠金が1枚あたり60万円の場合、口座に100万円を入金して先物を1枚買い建てたとする。この時の証拠金の余力は40万円である。 (1) その日の取引終了後、先物価格が18,500円となっていれば、(18,500-18,000)×1,000=50万円 の含み益が生じ、証拠金の余力は90万円となる。この場合は、翌日にさらに1枚追加で買い建てることも可能である。 (2) その日の取引終了後、先物価格が17,500円となっていれば、(17,500-18,000)×1,000=-50万円 となって、50万円の含み損が発生する。この時、証拠金の余力は 40万円-50万円=-10万円 でマイナスとなってしまうため、建玉を保持したまま取引を継続するには、追加の証拠金(追証)を10万円納める必要がある。 このように建玉については、毎日、取引終了後に先物終値と建値との差額を計算し、含み益・含み損の額を更新する。これを「値洗い」という。 (1) の場合、18,500円になった所で反対売買(この場合は返済売り)を行って決済すると50万円の利益が確定し、口座残高は150万円となる(ただし別途売買手数料がかかる)。決済後は建玉がない状態なので、拘束される証拠金は0円である。このように、証拠金とは玉を保持している間に一時的に拘束されるものである。 なお、上記の例では買いの場合を扱ったが、売りの場合は逆に株価指数が上がれば含み損となり、株価指数が下がれば含み益となる。
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