大衆文化におけるバーティツおよび「バリツ」
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「バーティツ」の記事における「大衆文化におけるバーティツおよび「バリツ」」の解説
コナン・ドイルの「バリツ」は20世紀後半にそれ自身が展開していき、ドック・サヴェジとThe Shadow(1994年に映画『シャドー』としても公開)を含む架空のヒーローがその極意を極めたと正式に記された。後者の2人のキャラクターは、DCコミックスのクロスオーバー作品ではバリツを知っているとして登場したもので、それが『The Shadow Strikes』に波及した。バリツはシャーロックホームズに触発された数多くのパスティーシュ小説や短編小説に出てくるほか、ビクトリア朝時代およびエドワード朝時代という設定の幾つかのロールプレイングゲームのルールにも組み込まれている。 マンガおよびアニメシリーズ『黒執事』『ダンタリアンの書架』は、どちらもバリツに堪能なキャラクターが主要人物となっている。 小説家ウィル・トーマスの『Barker and Llewellyn』推理小説シリーズの主人公、サイラス・ベーカーは部分的にE・W・バートン=ライトに触発されており、エイドリアン・クレス(英語版)のヤングアダルト小説『The Friday Society』における悪漢Sir Callum Fielding-Shawも同様である。 『シャーロック・ホームズ』における殺陣の振付師リチャードライアンは、同プロジェクトのために開発された「ネオ=バーティツ」が「中国式ボクシング(詠春拳)と刀剣劇とブラジリアン柔術の要素」の組み合わせだと説明した。この「映画のバーティツ」は、古典的ビクトリア朝のバーティツスタイルの現代的解釈であると言われた。2009年12月23日に『Vanity Fair』誌のインタビューで、監督のガイ・リッチーはバリツを「柔術の一形態」として次のように説明している 「これはヨーロッパでマーシャルアーツが各地に普及する前の方法です。実際にインターネットで調べることが可能で、これらの小さな男性が杖で互いに叩き合っているのを見ることでしょう。相手の強さを利用してそれらに対抗するという考えでした。ある人を無力化するために使用される、あらゆる種類の固め技や絞め技ほか様々なテクニックが存在します。目に沢山の帽子を投げてきても、その時は、できれば杖を使ってそれらを叩くのです」。映画の殺陣の振り付けには、杖を使った両手突きや敵対者を躱してから組み付くためのオーバーコートの使用など、バートン=ライトの記事に出てくる幾つかの特徴的な格闘テクニックを含むものだった。 2011年の続編『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』での殺陣の振り付けは、昔のバーティツにますます似たものとなっている。 『ベルグレービアの醜聞』(BBCのテレビシリーズ『SHERLOCK(シャーロック)』第2シーズンのエピソード1)の解説DVDで、作家のマーク・ゲイティスはベルグレービアのベッド上方にあるガラス額縁の署名について「『最後の事件』でホームズがライヘンバッハの滝の状況から脱した日本の武芸、バリツのルール」を示したものだと述べた。実際のところ、その小道具は額縁に入った講道館の柔道黒帯証明書である。この第3シーズン最初のエピソードで、シャーロックホームズはモリアーティとの屋上での遭遇で自分が生き残ることを可能にしたかもしれない13のシナリオのうちの2番目として「日本式レスリングのシステム」をほのめかしている。 2015年のグラフィックノベル三部作『Suffrajitsu: Mrs. Pankhurst's Amazons』は、過激派サフラジェットの指導者を逮捕および急襲から守る女性ボディガードの秘密結社の本部としてバーティツ・クラブを描いている。その技芸は、グラフィックノベル自体のほか同ノベルに触発された『The Second Story Girl』『Carried Away』『The Isle of Dogs』という3つの中編および短編小説でも、頻繁に言及されている。 FX放送網のコメディシリーズ番組『The League』の2015年エピソード「"Draft of Innocence"」において、アンドレ・ノウジック博士(演者:ポール・シェア(英語版))はバーティツの熱狂的信奉者として発表された。彼は後に武道の驚くべき技量を披露して、華々しい裏路地の乱闘では棒術格闘と柔術のコンビネーションにより重武装した4人の刺客を打ち負かす。 2015年9月17日、ビクトリア朝をテーマにしたビデオゲーム『アサシン クリード シンジケート』において、バーティツが特別功労賞として発表された。 2016年2月、ビデオゲーム『モータルコンバット』シリーズのキャラクターであるボー・ライ・チョーの技として、杖での格闘バリエーションが「バーティツ」と発表された。 ボードビレインズ(The Vaudevillains)というタッグ名で知られるエイデン・イングリッシュとサイモン・ゴッチは、NXTとWWEで契約したプロレスラーで、何人かのアナウンサーが述べているように、主に構えおよび選択的攻撃を伴う彼らのレスリングスタイルにバーティツまたは「ヴィクトリア朝時代のマーシャルアーツ」を取り入れている。彼らはカール・ゴッチのような20世紀初頭からのレスラーの仕掛けを支持している。 米国のWEBアニメシリーズ『RWBY』にてローマン・トーチウィックという登場人物は、バーティツを基にした格闘スタイルを使用する。 日本のライトノベル『ロード・エルメロイII世の事件簿』にてフラット・エルカルドスという登場人物は、バリツが漫画『北斗の拳』に出てくる北斗神拳のスタイルに似ていると考察している。 映画『キングスマン』の中で、ガラハドの異名を持つハリーハート(演者:コリン・ファース)はパブでの戦闘中にバーティツの要素を使っている。 1916年に設定されたメアリ・ロビネット・コワルのファンタジー小説『Ghost Talkers』の中で、登場人物はシャーロックホームズを読んだ後にバーティツを学んだと説明している(11章)。 E・W・バートン=ライトとバーティツは、フィリッパ・バランタインとティー・モリスによるスチームパンク小説『Ministry of Peculiar Occurrences』で特集されている。
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