初期のGSXとは? わかりやすく解説

初期のGSX

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/04 00:38 UTC 版)

スズキ・GSX」の記事における「初期のGSX」の解説

最初期GSXモデル2気筒のGSX250とGSX400である。 これらのスズキGSXモデルは、気筒当たり2バルブの空油冷4ストローク車のGSシリーズ進化系である。最初4バルブエンジン1980モデルイヤー生産されたが、合衆国カナダでは1986年にGSX-Rシリーズ発売されるまで”GS”と名付けられていた(合衆国外ではGSX-Rは1985年発売されている)。これらのGSXエンジンスズキTSCC(ツイン・スワール燃焼室)式エンジン設計基本としており、以前の2バルブ型との共通点少ない。1999年アジア市場専用スポーツツアラー Thunder GS250が投入された。その後2001年GSX型式名与えらえたが、2005年には完全に製造中止となったスズキ・カタナも同じTSCCエンジン搭載するが、型式名はGSX-Sとされた。しかしながら、これは前述Thunder のように、より現代的なスポーツ・ツアラーのGSX-Fカタナとはほとんど共通点がない。 TSCCエンジンは、1983年に完全に新しスズキ初のモノショック搭載したネイキッドモデル(海外のみ、GSX750E)とハーフカウル備えたGSX750E(海外ではGSX750ES)の2機種スポーツモデル導入に向けて再設計された。このバイクテスト雑誌から確かな評価受けたが(そして、その年のテスターの好む750スポーツモデルとなったが)、ホンダVF750F新設計のV4エンジンとのタイミングの悪い対決となってしまった。 1983年式GSX750Eはエアスプリング調整付きアンチダイブフォーク、プリロードおよび圧縮調整付きモノショックリアサスペンション前後ディスクブレーキ燃料計およびディジタルギアポジション表示備えていた。さらに重要なことに、83年式GSX750Eは、前輪以前のモデル19インチホイールに替えて16インチとした、スズキ初の一般向けオートバイだった。スズキでの16インチホイールの最初量産車はGS650ターボだった。16インチ前輪前輪ジャイロ効果減少することと、前輪接地面短く幅広くすることによるハンドリング素早さから、1980年代初期から中ごろにかけて500グランプリ開発され使われていた。公道上で16インチホイールはでこぼこの多い路面での不安定性からすぐに人気なくなった米国政府700超えるオートバイ50%関税課したため(1988年廃止)、1984年米国市場にエンジンストロークを減らして外観をすこしかえたGS700が投入された。その他の市場では引き続き750ccモデル販売された。700への変更にはより高いピストンと、やや異なるカムプロファイル(リフト量とタイミング)が含まれていた。これに加えて工場でのギア比変更によって、スズキエンジン排気量15%小さくてもGSX750Eとほぼ同じ性能備えた米国専用オートバイ製造することができた。50%関税は、1980年代なかばに米国販売された、ショートストローク化でされた650と700ccの日本製オートバイが多いことの背景であり、米国独自のものであり、世界他の地域比べて米国市場でGSX-Rのデビュー一年遅れた理由でもある。ネイキッドモデルのGS700Eと、ビキニカウル装備したGS700ESが入手可能だった米国市場以外では、GSX750SカタナがGSX750Eと同じエンジンと、16インチ前輪フルモデルチェンジされた。1984年には全く新しGSX-R750発売が、レーサーレプリカ新しい方向性示したGSXシリーズは、スズキラインナップフラッグシップモデル役割から降りることになった1984年には世界他の地域でGSX750ES (国内ではGSX750E)のカラーリング新しくなり、ネイキッドモデルが廃止されハーフカウルESフルサイズのアッパーカウルと、ロワースポーツカウル(米国では工場オプショとしても利用できない)を備えた"EF"モデル登場した。 GSX750Eはさらに数年継続したが、最終的に米国カタナとして販売されているスポーツツーリング指向のGSX-Fシリーズ置き換えられた。オリジナルのハンス・ムートがデザインしたGSX-Sカタナも、1980年代半ばまでにスズキのグローバル・ラインナップから脱落しスポーツ/レース役割軽量なSAC(スズキ・アドバンスト・クーリング・システム)を採用した油冷のGSX-Rにが担うことになった。GSX1100は1984モデルイヤー16インチ前輪与えられ、フルフェアリングを装備した124馬力のマッスルバイクGSX1100EFE(米国ではGSX1150EF)へと大幅に変更された。大型バイクはクラシックなスーパーバイクとして今なお求められているが、デチューンしたGSX-Rのエンジン搭載し電動スクリーン装備するなど大幅にボディ形状変更されサスペンションブレーキアップグレードと、フレーム更新した1100Fに置き換えられた。

※この「初期のGSX」の解説は、「スズキ・GSX」の解説の一部です。
「初期のGSX」を含む「スズキ・GSX」の記事については、「スズキ・GSX」の概要を参照ください。

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