初期に作られた主な授業書
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 15:23 UTC 版)
仮説実験授業の理論が確立公表されると、実験的・研究的に実践する教員達による膨大な仮説実験授業の実験が積み重ねられ、授業に使われる授業書そのものが授業書概念を強固にする結果となった。初期に開発された授業書は力学が中心だったが、力学以外の授業書「磁石」「電流と磁石」「温度と沸騰」、広い意味での原子論の授業書「ばねと力」「ものとその重さ」「もしも原子が見えたなら」「三態変化」などが作られた。生物分野では「花と実」「背骨のある動物たち」が作られ、地学分野で「宇宙への道」「月と太陽と地球」などが作られた。 このような多様な授業書が生み出されたのは、授業科学として授業の科学の法則性を具体化した「授業書」と、授業の進行に必要な事柄全てを盛り込んで、授業書通りにやれば、子どもも授業者も楽しいものになるという「授業書概念」があった。 年月日出来事1963年 8月3日 板倉が科学教育協議会大会で仮説実験授業を提唱。授業書〈ふりこと振動〉を発表する。 11月 板倉が「仮説実験授業のためのテキスト・ふりこと振動」を『理科教室』に発表。 1964年 2月 板倉と上廻が「仮説・実験授業のためのテキスト〈ばねと力〉」前編を『理科教室』発表。 3月 板倉と上廻が授業書〈ばねと力〉後編を『理科教室』を発表。 1966年 9月 板倉が授業書〈じしゃく〉を『仮説実験授業研究』に発表。 1967年 3月 板倉が授業書〈りんじくと仕事〉を『仮説実験授業研究』に発表。 6月 板倉が授業書〈花と実〉を『仮説実験授業研究』に発表。 10月 板倉が授業書〈電流と磁石〉を『仮説実験授業研究』に発表。 11月 板倉が授業書〈溶解〉発表を『仮説実験授業研究』に発表。 1969年 4月 板倉が授業書〈おもしろい磁石の実験〉を『仮説実験授業研究』に発表。 12月 板倉が授業書〈三態変化〉発表を『仮説実験授業研究』に発表。 1970年 2月 板倉が「授業書〈じしゃく〉による仮説実験授業」を『国研紀要』に発表。 8月 板倉が授業書〈温度と沸とう〉を『仮説実験授業研究』に発表。 11月 板倉が授業書〈宇宙への道〉を『科教研究』に発表。 1971年 2月 板倉が授業書〈トルクと重心〉を『仮説実験授業研究』に発表。 11月 板倉が絵本『もしも原子がみえたなら』を刊行。 1974年 6月 絵本『もしも原子がみえたなら』が平林浩によって授業書化。
※この「初期に作られた主な授業書」の解説は、「授業書」の解説の一部です。
「初期に作られた主な授業書」を含む「授業書」の記事については、「授業書」の概要を参照ください。
- 初期に作られた主な授業書のページへのリンク