作品の展示と議論とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 作品の展示と議論の意味・解説 

作品の展示と議論

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/14 10:08 UTC 版)

大浦信行」の記事における「作品の展示と議論」の解説

発端1986年富山県立近代美術館開催された「富山美術 '86」展である。この展示展示された当作品10点審議経て購入収蔵された。展示会では特に混乱発生しなかったものの、展覧会終了後県会議員による県議会での批判マスコミ報道され右翼団体神社関係者から作品とその図録非公開もしくは処分求められるようになった。この図録非公開県立図書館にまで及び、日本図書館協会図書館自由に関す調査委員会非公開批判する見解を出すなど、図書館における非公開が「表現の自由」や「知る権利」を侵害したとして問題となったその後1993年に県は、作品図録保有管理運営上の問題なるとして、作品売却図録残部焼却処分決定した。これに対して作品公開求めた作家市民らが住民訴訟提起し一審一部勝訴したものの、控訴審敗訴し上告棄却された。 2009年には沖縄県立美術館の「アトミックサンシャインの中へ in 沖縄日本国平和憲法第九条下における戦後美術」展で同作のうち14点展示される予定であったが、検閲され展示拒否された。この展覧会ニューヨークPuffin Room東京代官山ヒルサイドフォーラムを既に巡回しており、その際同作品は展示されていた。大浦当時行われたシンポジウムの中で経緯説明している。それによると、2007年7月頃に企画担当キュレーターから世界で九条に関する展覧会行いたいという申し出があり、大浦出品許可出したキュレーターから11月末と2月事後報告電話があり、その中で沖縄県での展示で《遠近抱えて》が展示拒否となったことから、代替として『日本心中』を上映したいという申し出があり、大浦はそれを論点のすり替えであるとして退けた大浦はこのことに関してキュレーター沖縄県抱えている問題対す吟味不足していたことを指摘している。 2019年8月1日開幕したあいちトリエンナーレ2019企画展「表現の不自由展・その後」にて、大浦の『遠近抱えて PartII4点)』が出展された。公式サイト解説によると、本作には富山県立近代美術館による大浦作品焼却彷彿させるシーンがある。このシーンについて、産経新聞によると、昭和天皇肖像燃やした灰を足で踏むものとして、他の出展作品とともに、不快とする意見政治性帯びた侮辱ヘイトとも受け取られかねないとして批判の声あがった。同企画展同月3日最後に中止した経緯詳細は、あいちトリエンナーレ#あいちトリエンナーレ2019参照)。 同年広島県尾道市百島(ももしま)で開催された「ひろしまトリエンナーレ」のプレイベント展示会でも、昭和天皇裸体女性コラージュした作品や、昭和天皇の頭の上から核兵器キノコ雲が立ち昇る横で和服女性が舞う作品展示している。これは2020年秋広島県尾道市三原市福山市で「ひろしまトリエンナーレ」が開催予定であり、そのプレイベント各地開催されていた。その関連イベント1つとして尾道市百島(ももしま)の「アートスペース百島」で開催された「百代過客」で、「あいちトリエンナーレ」の「表現の自由と不自由展」で問題視され作品関連した作品展示が行われた。展示され大浦信行作品は、昭和天皇女性裸体下半身骸骨コラージュしたグロテスクな版画や、昭和天皇頭から原爆キノコ雲が立ち昇る写真等であり、映像では天皇写真燃やして踏みつける動画上映された。「あいちトリエンナーレ」でも展示行った大浦小泉明郎含め作家5人が27作品展示し、期間中に「表現の不自由」をテーマにした討論会3回開催した。これらの展示柳幸典主催するNPO法人 アートベース百島』によって企画され、県や実行委員会その内容事前に把握していなかった。これらの作品によって広島県多数苦情抗議殺到し県議会でも多数議員が強い憤り表明したとされる。この展示対す助成金は既に交付済みだった。展示10月5日から12月15日まで行われた(ただし開館土日祝日のみ)。大浦信行作品展示されているフロア撮影禁止とされた。広島湯崎知事は、この展示会対す抗議釈明会見行い2020年の「ひろしまトリエンナーレ」への体制について説明した

※この「作品の展示と議論」の解説は、「大浦信行」の解説の一部です。
「作品の展示と議論」を含む「大浦信行」の記事については、「大浦信行」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「作品の展示と議論」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「作品の展示と議論」の関連用語

作品の展示と議論のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



作品の展示と議論のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの大浦信行 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS