作品の基本情報とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 作品の基本情報の意味・解説 

作品の基本情報

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 03:50 UTC 版)

神護寺三像」の記事における「作品の基本情報」の解説

この三像とも絹本著色掛幅装。サイズは伝源頼朝像が縦143cm、横112.8cm、伝平重盛像が縦143cm、横112.2cm、伝藤原光能像が縦143cm、横111.6cmで、人物はほぼ等身大表される。三像とも絹を複数貼り合わせるではなく一枚絹(1幅1舗)に描かれている。伝頼朝像は向かって右斜め、伝重盛像、伝光能像は向かって左斜め向きに、上畳あげだたみ)上に座す。三像とも束帯姿で、黒色の袍(ほう)を着用し、冠を被り、笏(しゃく)を持って威儀を正し太刀佩用する。伝頼朝像、伝光能像は足には襪(しとうず)を履くが、伝重盛像の足は現状では見えない。足の上あたりに見え細長い布は太刀平緒である。袍の文様は、伝頼朝像が輪無唐草文、伝重盛像、伝光能像が轡(くつわ)唐草文である。太刀は、伝光能像では柄(つか)部分剥落しているが、伝頼朝像、伝重盛像のそれは、柄の形式から毛抜形太刀であることがわかる。有職故実的な検討から三像とも四位上の公卿であり、武官であることが判明している。 作者藤原隆信伝えられている。一見して共通性の高い像だが、研究の進展により三像には描法裏彩色などに違いがある。制作年代については諸説ある(くわしく後述)。画風大和絵に宋画の手法を加味したものと評され、ひげ、眉、睫毛、髪の生え際などは細かく線を重ね丁寧な墨描き表現され、伝頼朝像の面部にはごく淡い朱色隈取りほどこし立体感表出している。伝重盛像は面部などの画面損傷多く上畳前方のへりの文様はほとんど消失している。伝光能像は他の2像より少し遅れた時期作られ、やや作風が劣ると評されている。 所有者神護寺。伝頼朝像、伝重盛像は京都国立博物館、伝光能像は東京国立博物館それぞれ寄託されている。毎年5月1日から5日開かれる神護寺曝涼虫干し)展では、伝頼朝像、伝重盛像の2像は神護寺里帰り一般公開される(有料)。伝光能像も、東博常設展などで定期的に公開される

※この「作品の基本情報」の解説は、「神護寺三像」の解説の一部です。
「作品の基本情報」を含む「神護寺三像」の記事については、「神護寺三像」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「作品の基本情報」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「作品の基本情報」の関連用語

作品の基本情報のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



作品の基本情報のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの神護寺三像 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS