2つのワルツとは? わかりやすく解説

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ヘラー:2つのワルツ

英語表記/番号出版情報
ヘラー:2つのワルツDeux Valses Op.62出版年1846年  初版出版地/出版社Schlesinger 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 イ長調 A-durNo Data No Image
2 変ニ長調 Des-durNo Data No Image

ヘラー:2つのワルツ

英語表記/番号出版情報
ヘラー:2つのワルツDeux Valses Op.93出版年1859年  初版出版地/出版社: Rieter 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 変ニ長調 Des-durNo Data No Image
2 変ホ短調 es-mollNo Data No Image

バイエル:2つのワルツ

英語表記/番号出版情報
バイエル:2つのワルツ2 Valses Op.147

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 出発 Le DépartNo Data No Image
2 帰還 Le RetourNo Data No Image

タイユフェール:2つのワルツ

英語表記/番号出版情報
タイユフェール:2つのワルツDeux Valses作曲年1928年  出版年1962年  初版出版地/出版社Henry Lemoine  献呈先: 1.Henri Sauget, 2.Vittorio Rieti

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 ゆるやかなワルツ Valse lente1分30秒 No Image
2 華麗なワルツ Valse brilliant2分00 No Image

ショパン:2つのワルツ (第9・10番)

英語表記/番号出版情報
ショパン:2つのワルツ (第9・10番)2 Valses (As:/h:) Op.69 CT215-216作曲年: 1835, 1829年  出版年: 1855, 1852年  初版出版地/出版社Berlin 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第9番 変イ長調告別」 No.9 op.69-1 "L'adieu" As dur4分30秒
2 第10番 ロ短調 No.10 op.69-2 h moll4分00

作品解説

2010年1月 執筆者: 安川 智子

円舞曲 Valse》 変イ長調 作品69-1 没後出版
作品の基本情報
  作曲年:1835 出版年:1855(Paris, Berlin
  献呈 :マリア・ヴォジニスカ Maria Wodzi?ska献辞:1835)、シャルロット・ド・ロットシルド Charlotte de Rothschild献辞:1842)
 【楽譜所収情報
 パデレフスキ版No. 9フォンタナ版), No. 9bis(1835年手稿譜に基づく)/
エキエル版:WN47, [SeriesB]-7a(A Mme Peruzzi, 後の自筆譜に基づく), [B]-7b(Pour Mlle Marie, 初
期の自筆譜[コピー]に基づく), [B]-App.(補遺7a(もっとも初期の版), [B]-App. 7b(フォンタナ
コルトー版:No. 9ヘンレ版:No. 9aPour Mlle Marie), No. 9bフォンタナ版)/
ペータース版(原典版):(No. 15a : 1835年手稿譜に基づく, No. 15b : 1842年自筆譜に基づく。ヴァリ
アント付き

 自筆譜複数献辞複数の版が残されており、楽譜状況極めて複雑である。近年刊行されているエキエル版ペータース版は、この作品から作品番号(69-1)を取り除いており、また作品69-2とされていたロ短調ワルツとも別作品として扱っている。
ショパンパリに腰を落ち着けてから作曲したワルツ全部12曲あり、そのうち8曲がショパン生前出版された。この変イ長調ワルツを含む残りの4曲は、ショパン個人的な贈り物として作曲したものであり、むしろ出版望んでいなかったとも考えられる変イ長調ワルツにはそれぞれ1835年1837年1842年日付記され3種類の自筆譜残されている(1835年自筆譜コピー)。もっとも著名なのは「1835年9月ドレスデン、マドモワゼル・マリー[マリア]へ」と記され楽譜であり、各版が収録している。献呈されているマリア・ヴォドジンスカはショパンにとって唯一結婚約束した女性であり、彼の理想の女性であり続けた
ワルツ作曲されたのは1835年9月ショパンドレスデンのヴォドジンスキ家に滞在中とされている。ボヘミアのホーエンシュタイン家を訪ねた後(作品34-1参照)、パリへ帰途ドレスデンで、ショパンワルシャワ時代からの付き合いであるヴォドジンスキ一家再会した。恐らくピアノ演奏しながら即興的に作曲し楽譜書き留めたであろう、「あの《ワルツ》(あなたが最後にお弾きになって私たちくださった曲です)を私が弾いて楽しんでいると、みな聴いて楽しんでいます」という、マリアからショパン宛てた手紙残されている。この時わずか16歳であったマリアは、1837年3月には「決別Adieuの手紙をショパン送り、恋は終わることとなったこのため通称別れのワルツ Valse de l'adieu」と呼ばれる
思い出の曲でもある変イ長調ワルツは、その後修正されいずれもピアノ弟子であった別の女性贈られている(1837年にはPeruzzi夫人へ、1842年Rothschild嬢へ)。基本的にトリオを挟む三部形式(A-a-A-B-b-B-A)であり、各バージョン差異即興性によるところが大きい。一拍目をぼやかすのような半音階下行アウフタクトによる弾き出しは、はっとするような美しさ色気醸し出している。 (2010年1月 安川智子

円舞曲 Valse》 ロ短調 作品69-2 没後出版
 【作品の基本情報
  作曲年:1829 出版年:1852 (Krakow), 1853 (London), 1855 (Paris, Berlin)
  献呈 : (コルベルクWilhelm Kolberg
 【楽譜所収情報
 パデレフスキ版No. 10フォンタナ版), No. 10bis(手稿からとられたオックスフォード版)/
エキエル版:WN19, [SeriesB]-2a, [B]-2b, [B]-App.(補遺) 2a, [B]-App. 2bコルトー版:No. 10
ヘンレ版:No. 10a, No. 10b/ペータース版(原典版):(No. 9a, No. 9b, No. 9c

 現存しているショパンのワルツの中ではもっとも早い時期1829年作曲された。ポーランド時代である1829年から1830年の間に、ショパン5つのワルツ残しており、これらの曲はショパン死後、姉のルドヴィカが「未出版作品リスト」に含めその後それぞれ出版されたものであるロ短調ワルツには複数自筆譜存在推測されるが、いずれも失われている。
クラコフロンドンパリフォンタナ版)、ベルリンフォンタナ版)で出版され初版譜や、残され写譜不明の手稿譜の多様さから、ショパン様々な形試行錯誤していたことが分かる曲構成はいずれ単純な三部形式であるが、初期写譜およびポーランド初版A-A’-B-Aの形とするならば、フォンタナ版はA-A’-B-A-A’と再現部引き延ばされショパン特徴であるいびつな対称性修正されしまっている。また写譜と各初版譜で異なるのは、冒頭嬰へ音の扱いである。すなわち初版譜では、アウフタクト一拍早く始まるこの音を、次の小節へとタイつなげているが、初期写譜に基づく版では、打ち直したりアウフタクトアクセントをつけるなど多彩である。それだけ最初の一音を大切にしていたということであろう
初期ワルツ集中的に作曲され1829年、まだ19歳ショパンワルシャワ音楽院歌姫コンスタンツァにはじめての恋をしていた。友人ティテュスとのウィーン旅行から戻った10月3日、「僕にとっては不幸なことかもしれないが、僕はすでに理想のひとを見つけた」とティテュスに打ち明けている。1829年から30年にかけて作曲され8つ歌曲はいずれも恋の不安と憧れ歌っており、恋の病とらわれた青年悩ましげな「うた」はこのロ短調ワルツにも脈づいている。


2つのワルツ

英語表記/番号出版情報
リース:2つのワルツ2 Waltzes WoO.32出版年1823年 
スタトコフスキ:2つのワルツ2 valses Op.5



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