主なマザーボードの規格とは? わかりやすく解説

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主なマザーボードの規格(フォームファクタ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/09 19:03 UTC 版)

マザーボード」の記事における「主なマザーボードの規格(フォームファクタ)」の解説

フォームファクタ」も参照 AT (Advanced Technology) 1981年、『IBM PC』が発売され当初からオープンアーキテクチャとしてその互換機一気普及した。そしてIBM1984年PC/AT発表大半PC/AT互換機マザーボードは、これをベース設計されている。1990年代中盤までのマザーボードは、このATあるいはその小型版のBabyAT主流であった当初キーボード端子以外の殆どのI/Oポートは、RS-232Cなどの単体機能を持つカード拡張スロット挿す事により使用するか、マザーボード上にI/Oポート用のヘッダーピンがあればマザーボード付属拡張ブラケットケース固定し使用していた。チップセットの高集積化進み、これらの機能チップセット内蔵されるうになると、マザーボードコネクタから各種ケーブル繋ぎケーススロット上に直接外部端子取り付けなければならず、ケーブルケース内で方々錯綜するという煩雑さが目立つようになったATX (Advanced Technology eXtended) 1995年インテル提唱したパソコン市場主流マザーボード全てこの規格を基に作られている。キーボードマウスシリアルポートパラレルポートUSBといった、良く使う各種I/Oポートマザーボード上に実装し、従来のATよりも扱いやすくしたもので、瞬く間普及しAT規格から取って代わった。これら端子位置メーカーによって若干異なことがあるため、自作用など特定の製品には、独自のバックパネル付属していることもある。また、MicroATXというATXからスロットを2〜3本減らし小型化したものもある。MicroATX小型ケース収めやすいことから、メーカー製のパソコン数多く採用されている。MicroATXを更に小型化したFlexATXもある。この規格同時にATX電源仕様新たに策定された。ATX仕様ケースは、ATのマザーボードとは下位互換性持たせてあり、バックパネル交換により容易に流用出来るようになっているBTX (Balanced Technology eXtended) 2003年インテル提唱した当時パソコン高速化ネックとなりつつあったCPUの熱問題解消するため、あえて従来規格との互換性ある程度切り捨てPCケース内部気流考慮した設計としていた。2003年当時CPU消費電力放熱量は今後右肩上がりになると想定されており、一時期ATXからの全面移行想定されたが、この熱問題がいよいよ限界に近づいてきた2005年になると、今度CPU消費電力抑えるスタイルへとパーツ進化の方向性が変化しCPUの熱問題ある程度まで解決されたことから普及せずに終わり2007年には製造中止された。MicroBTXPicoBTXという小型版もある。 DTX 2007年1月AMD策定発表した規格ATX下位互換性持ちATX用の本体ケース用いることが出来る。小型版のMini-DTXもある。 LPX (Low Profile eXtension) 1990年代前半ウェスタン・デジタル提唱した、後のATXひな型ともいえる規格各種I/Oポート基板上に実装し、拡張スロットライザーカード呼ばれる、縦向き拡張スロット使用するための基板中には寝かせて装着するものもあった)を、このマザーボード独自のスロット挿す事により、横向き3枚程度拡張カード装着できる。そのためケース比較コンパクト設計しやすい。これらのマザーボード低価格PC数多く採用された。 Mini-ITX 2001年VIA提唱したFlexATX似た規格かつては殆どにおいてはVIAのみで使われている規格であったが、省電力かつ小型向けのIntel Atom登場により近年注目集めている。VIAのC3やインテルIntel Atomグラフィックチップなどをオンボード搭載し静音パソコン組み込み向けなどで使用される。更に小型化されたNano-ITXや、Pico-ITXという規格もある。 NLX LPX似た規格だが、ネジ穴I/O位置などの互換性は無い。インテルIBMDEC(現ヒューレット・パッカード)により策定されたが、きわめて少数メーカーパソコン搭載されただけで、それほど普及せずに消えてしまった。LPX同じくPCIなどの拡張スロットライザーカード使用するWTX英語版) (Workstation Technology eXtended) 1998年ワークステーション向けとしてインテル提唱ATXの約2倍位のサイズで、主にサーバなどで普及している。これは複数個のCPU搭載したり、数多くメモリスロットI/Oポートなどを備え必要があるためである。またサーバは高度なグラフィックス機能不要であるため、古い世代ビデオチップボード搭載されているケースもある。 NUC (en:Next Unit of Computing) 2012年インテル提唱した4x4-inchのボード様々なメモリストレージオペレーティングシステムに対応が可能。NUCは、ミニPCキット及びボード提供されている。

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