MicroATXとは? わかりやすく解説

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マイクロ‐エーティーエックス【microATX】

読み方:まいくろえーてぃーえっくす

米国インテル社発表したマザーボード規格の一。ATX小型化図ったもので、ミニタワー型PC多く採用される


マイクロATX

読み方マイクロエーティーエックス
【英】microATX

マイクロATXとは、Intel1995年発表したPC/AT互換機用マザーボード規格である。従来ATX仕様小型化した規格となっている。

マイクロATXは従来ATX規格互換性保っており、拡張スロットI/Oポートどの位置が共通あるためATX規格マザーボード装着できる場合にはマイクロATXのマザーボード装着できるようになっている。ただし小型化の中で拡張スロットの数が7本から4本に削減されている。基板サイズは、ATXが305mm×244mmであったに対して244mm×244mmとなっており、拡張性多少失う代わりに小型化実現している。

なお、マイクロATXよりも小型化された229mm×191mmのFlexATX規格など登場している。

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Micro-ATX

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/30 03:57 UTC 版)

マザーボードのサイズ比較

Micro-ATX(読み:マイクロエーティーエックス、別の表記:microATX、μATX、uATX[1]、mATX[2]、など)は、1997年に制定されたマザーボードの規格、パーソナルコンピュータフォームファクタ[3]。マザーボードのサイズは244×244mm(9.6×9.6インチ)で、ちょうどスタンダードATXの横幅(長辺)を20パーセント縮小して正方形化したサイズである。

後方互換性

Micro-ATXはATX規格に対する後方互換性が確保されている。例えばMicro-ATXマザーボードを取り付けるネジ穴の位置は、ATXマザーボードの該当ネジ穴と一致しており、I/Oパネルも同一であるためATX用のケースにも取り付けることができる。また通常電源コネクタも共通なためATX用電源を使用することができる[4]チップセットに関しても、従来の2チップ構成(ノースブリッジサウスブリッジ)、あるいは現在の1チップ構成いずれも、マザーボードメーカーは製品シリーズで共通のチップセットを搭載し、フォームファクタ毎の制約を除くと、電源フェーズ、オンボード機能のグレード、Wi-Fi、コネクタ数など付加価値のみによる差別化がほとんどである[5]

拡張性

ASRockのMicro-ATXマザーボードG31M-S

ATXの拡張スロット(PCI/PCIe)7基、DIMMスロット8基に対し、Micro-ATXはそれぞれ4基、4基と少ない。ただし更に一回り小型のフォームファクタであるMini-ITXのそれぞれ1基、2基より遥かに高い拡張性を有している[6]。またMicro-ATXに限らずマザーボードメーカーは、グラフィック等の機能を極力オンボードに統合し、拡張スロットを節約する工夫を加えており、ATXに対する拡張スロット約半減のデメリットは薄れつつある。例えばASRockのマザーボード「G31M-S」(右写真)は、グラフィックス(Intel GMA)、サウンド(High Definition Audio)、ネットワーク(Realtek)をオンボード搭載し、拡張スロットをすべて空けたままPC環境が構築可能となっている。 これはMicro-ATXの主な用途となる、省スペースPCや、メディアセンター的なホームシアターPC英語版など、ケース内のスペースが厳しいシステムを組む際にも有利な特性である。ただしそれら小型ケースの場合、物理的なサイズの制約から、特に電源やビデオカードなど大型のパーツが搭載不可能となることもある[7]。 かつて自作PC市場では、Micro-ATXによるシステム構築は低コストや省スペースの追及に特化し、パフォーマンスを追求するATXとは明確に差別化されていた。しかし2006年頃からマルチGPUに対応するなど、ハイパフォーマンスなゲーミング/エンスージアスト向けMicro-ATX製品も登場し始め、2010年代以降は超大容量メモリを搭載するようなハイエンドPCを除くと、フルサイズATXの性能に肉薄するに至った[8][9]

出典

  1. ^ Ganesh T S (2015年10月30日). “ASRock Rack Launches Xeon D Motherboards”. AnandTech英語版. 2021年6月6日閲覧。
  2. ^ Branton. “mATX vs ATX motherboard – What should you use for your gaming PC?”. PC Game Haven. 2018年2月11日閲覧。
  3. ^ Mueller, Scott (2003). Upgrading and Repairing PCs. Pearson Education英語版. p. 211. ISBN 978-0-7897-2974-3. https://archive.org/details/upgradingrepair100muel/page/211 
  4. ^ 2007年現在, most motherboards follow the ATX12V 2.2 specification, which provides for a 24-pin main power connector, and a 4-pin auxiliary connector.
  5. ^ PRIME Z590-P、PRIME Z590M-PLUS Product different Compare|ASUS 日本”. asus.com. 2021年6月6日閲覧。
  6. ^ ASRock > Q1900B-ITX”. ASRock. 2015年4月4日閲覧。
  7. ^ エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.57 MicroATXゲーミングPCケースの非凡なる才能を徹底検証 In Win 「IW-BR661」編”. gdm.or.jp (2010年11月12日). 2021年6月6日閲覧。
  8. ^ EVGA - Community - Introducing the NF44”. EVGA英語版. 2015年3月15日閲覧。
  9. ^ 世界初のRyzen Threadripper対応MicroATXマザー、ASRock「X399M Taichi」徹底検証”. gdm.or.jp (2018年3月9日). 2021年6月6日閲覧。

Micro-ATX(マイクロ-)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/06 02:14 UTC 版)

ATX」の記事における「Micro-ATX(マイクロ-)」の解説

基板サイズ 244mm×244mm(9.6インチ×9.6インチ)。ATX小型化した規格で、小型マイクロタワー型から省スペースデスクトップパソコンに用いられる

※この「Micro-ATX(マイクロ-)」の解説は、「ATX」の解説の一部です。
「Micro-ATX(マイクロ-)」を含む「ATX」の記事については、「ATX」の概要を参照ください。

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