Mini-ITXとは? わかりやすく解説

Mini-ITX

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/06 02:49 UTC 版)

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C3プロセッサ搭載のVIA製Mini-ITXマザーボード (EPIA PD-10000)

Mini-ITX(ミニ・アイティーエックス)は、台湾VIA Technologies社が開発したマザーボードフォームファクタ(規格)。MicroATXやFlexATXといった小型ATX規格よりも顕著に小さく、わずか17センチメートル四方である。さらに小さなNano-ITX(ナノ・アイティーエックス、大きさ12cm四方)や、Pico-ITX(ピコ・アイティーエックス、10cm×7.2cm)がある。

当初、Mini-ITXのマザーボードは組み込みシステムで用いられることを前提に設計され、製品としてはVIA製のEden、EPIA(C3)シリーズなどが大多数を占めていたが、インテルAMDのCPU向けの製品も少数ながら作られていた。

2008年6月にIntel Atom搭載のMini-ITXマザーボードをインテルが発売して以降、各社が続々と同様のCPUオンボードのマザーボードを販売。後にデスクトップ向けCPUソケットを搭載したモデルも発売され、2020年現在ではゲーミングモデルのMini-ITXマザーボードやMini-ITX専用のパソコンケースが発売されており、1つのマザーボードフォームファクタとして定着した。

自作パソコンとしては、チップセットやCPU内蔵のグラフィック機能を活用し、省スペースパソコンホームシアターパソコン(HTPC)としての使用に適している。ただし、PCI-Express×16を搭載しているマザーボードも多く、Mini-ITX専用ケースの中には本格的なビデオカードを搭載できるモデルも存在する。

CPU直付けタイプはノートPC向けなどの熱設計電力 (TDP) が小さいCPUを実装し、CPUの冷却装置としての強力な冷却ファンを必要としないモデルが多い。デスクトップ向けCPUに比べると性能が低い場合が多いがインターネットやメール、ビジネス用途であれば十分な性能である。

省スペースマザーボードであるがゆえに拡張スロットが1~2本しかなく、メモリもノートPC用のSO-DIMMを使用するモデルもあるなどマザーボードおよびケース側の制限がある場合が多く、ATXMicroATXなどに比べて組立にはより注意と技術を要する。

ITX系マザーボードの寸法

関連項目

外部リンク


Mini-ITX

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/08 05:13 UTC 版)

マザーボード」の記事における「Mini-ITX」の解説

2001年VIA提唱したFlexATX似た規格かつては殆どにおいてはVIAのみで使われている規格であったが、省電力かつ小型向けのIntel Atom登場により近年注目集めている。VIAのC3やインテルIntel Atomグラフィックチップなどをオンボード搭載し静音パソコン組み込み向けなどで使用される。更に小型化されたNano-ITXや、Pico-ITXという規格もある。

※この「Mini-ITX」の解説は、「マザーボード」の解説の一部です。
「Mini-ITX」を含む「マザーボード」の記事については、「マザーボード」の概要を参照ください。

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