進化の方向
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/15 06:19 UTC 版)
このように、利己的な遺伝子の視点から見れば、生物は遺伝子が自己複製するための乗り物である。利己的遺伝子にとって大事なのは自己複製であって、私達の肉体がよりよいものになることや、よりよい知性を身につけることではない。つまり遺伝子は、より多くの自己複製ができる方へ進化していくのである。
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進化の方向
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ミームはDNAの複製に貢献するためにも、私達の幸福のためにも進化しない。自らを複製させるのがうまいミームがより複製されていくだけである。ミーム進化がDNAの複製を助けるのではないということは、例えば2010年現在、日本の出生率は低下傾向にあり少子化が進んでいることからも分かる。 しかし人類が滅べば、ミームも滅んでしまうはずである。それなら、ミームは人類の生存を助けざるを得ないのではないか。しかし現代では、人の心ではなくコンピューターを土台にした情報がたくさん複製されていることに注意が必要である。人類が生き残れるとしても、コンピューター上のミームの自己複製に人々が多くの労力をそそぐようになる可能性がある。 いずれにせよ人々の心に満ちていくのは、適応度の高いミームであり、進化が自動的に私達を幸福にする方向に進む必要は全くない。例えば、私達を怒らせ、悩ますミームは広まりやすい。しかしミーム学を理解することで、意識的なミームの選択が可能になるのである。
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