主なポッサム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/14 02:45 UTC 版)
クスクス亜目には6科があるが、その全てにポッサムと呼ばれる種がおり、あわせて約30種になる。 クスクス科 Phalangeridaeポッサムを含む代表的な科。大きくポッサムとクスクスに分けられる(共に分類学的なグループではない)。この科のポッサムの中でも代表的なフクロギツネ (Common Brushtailed Possum、Trichosurus vulpecula)は体長約50cm、体重約2.5kgとポッサムの中で最大級で、ブラシ状の尾が特徴である。草食性だが昆虫などを食べることもある。。 リングテイル科 Pseudocheiridaeフクロムササビ以外はリングテイル (Ringtail Possum) と総称される。代表種はハイイロリングテイル (Common Ringtail Possum、Pseudocheirus peregrinus )。長い尾を持ち、枝に巻き付けて木に登る助けになる。また、巣の材料にするための小枝を尾で巻き付けて運んだりもする。草食性。 ブーラミス科 Burramyidaeピグミーポッサム (Pygmy Possum) と総称される。ポッサムの中で最も体が小さいグループで、昆虫などを餌にする。ブーラミス (Mountain Pygmy Possum、Burramys parvus)、フクロヤマネ (Eastern Pigmy Possum、Cercartetus nanus) などの種がある。一番小さいチビフクロヤマネ (Tasmanian Pygmy Possum、Cercartetus lepidus) は体長6.5cmほどしかない。フクロヤマネの名は、ヤマネのように冬眠することから。 フクロミツスイ科 Tarsipedidaeフクロミツスイ (Honey Possum、Tarsipes rostratus) の1属1種。オーストラリア南西部にのみ生育する、ネズミ大のポッサム。長い先端がブラシ状になった舌を持ち、花の蜜や花粉をなめとり餌とする。このため歯は退化している。 フクロモモンガ科 Petauridae背中の縞模様が特徴的なフクロシマリス (Striped Possum、Dactylopsila trivirgata)、絶滅が危惧されているフクロモモンガダマシ Leadbeater's Possum、Gymnobelideus leadbeateri) を含む科。雑食性で昆虫や果実、樹液を餌にする。 チビフクロモモンガ科 Acrobatidaeニセフクロモモンガ (Feather-tailed Possum、Distoechurus pennatus) が属する。
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