三悪をモデルにした作品・キャラクター・パロディ
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「三悪 (タイムボカンシリーズ)」の記事における「三悪をモデルにした作品・キャラクター・パロディ」の解説
三悪はタイムボカンシリーズの看板となったが、タツノコプロや、別会社の後々の作品類にも三悪のようなポジションと役回りのキャラクターチームが様々な形で登場している。ここではモデルとして明確に影響を受けていることが判明している作品のみ記述する。 ふしぎの海のナディア - グランディス一味 2004年10月27日放送の『BSアニメ夜話』において、岡田斗司夫が三悪の影響を認めている。リーダーの女性(グランディス)に手下の男性2人(サンソンとハンソン)という構成が同一。グランディスも要所で「やっておしまい」の決めゼリフを使う。序盤では三悪と同じように主役たち(ナディアとジャン)を付け狙う悪役であったが、途中からは心強い味方となり人生の先輩格として各種の相談にも応じるようになる。また、頭脳派キャラと肉体派キャラのデザインがタイムボカンシリーズとは異なっている(肉体派のサンソンは痩せており、頭脳派のハンソンは太っている)。 六門天外モンコレナイト - コレクション伯爵一味 このチームのみ、メンバーの男女構成が逆(本来「女ボスと男部下2人」のところ、「オカマボスと美少女2人」)となっている。小山高生の門下であるあかほりさとるが手掛けた作品で、これ以外にもナレーションなど作品全般にタイムボカンシリーズへのオマージュともいえる要素が少なからず含まれており、ラジオ番組などでは、あかほり自ら「タイムボカンシリーズ7.5作目」と自称していた。 アニメポケットモンスターシリーズ - ロケット団 ムサシ、コジロウ、ニャースの三人組は三悪のオマージュが多く、「メカを作って出撃するが、最終的には破壊される」「台詞『ポチッとな』をしばしば使用する」などの共通点が多い。なお、このチームは男女構成としては基本通りであり、紅一点のムサシがチームリーダーということになっているが、実際の関係は主従なしの対等なパートナーである。 吉川兆二は『ポケモン・ストーリー』(日経BP社、2000年発行 ISBN 4-8222-4199-8)において「ロケット団を、まあ言ってしまえばタイムボカンみたいにしたかった」と語っている。そのため、吉川を筆頭とするスタッフは、ロケット団の三人組を三悪同様に「欠かしてはいけない存在」として位置付けている。ただし、脚本家の首藤剛志は、ロケット団の原点をアニメ版『さすがの猿飛』に登場するスパイナー高校の00893と004989であるとしている。 究極戦隊ダダンダーン - ハッピードロッパーズ ハッピー様(女ボス)、ガルガ(怪力)、ミスター珍(メカ担当)の3人の悪役チーム。ゲーム後半ではそれぞれが専用メカに乗り、プレイヤーと対決する。 三悪がモデルではあるが、『コミックゲーメスト』に連載(画 伊藤霊一)された漫画では、ハッピー様が「そんな事を言うとタ○ノコプロに文句を言われるよ!!」と元ネタ製作会社混じりのネタもある。なお、ドラマCDでは出演声優も三悪と同じ小原、八奈見、たてかべの3人。 サイバーボッツ - デビロット一味 デビロット姫(女性リーダー)、地獄大師、Dr.シュタイン(男性部下二人)で構成されている。 キャラクターデザイナー・西村キヌは、三悪であるがリーダーが女性の年増ではあれなので現在のデザインになったことと、実際のモデルは『不思議の国のアリス』のアリスと『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』のアリーナ姫様ご一行だと公言している。 セガサターン版の同ゲームにおいては、地獄大師の声を八奈見が担当し、台詞にはない「ポチッとな」が収録されている。 『タツノコ VS. CAPCOM』においてヤッターマンのドロンボー一味と共演を果たしており、ドロンジョは彼女たちを「バッタもん共」、ボヤッキーは自身と同じく八奈見が声を担当している地獄大師を「自分の声までパックンチョしている」と評している。一方のデビロット姫もドロンボー一味のことを「本家」と呼んでいる。 そして互いに真・三悪の座をかけて対決。戦いの中でデビロット姫とドロンジョは互いを認めて友情を育むが、最後は恒例のお仕置きを食らい、6人で自転車をこぎながら去っていく。 また、デビロットが参加している『PROJECT X ZONE』の公式サイトでの彼女のキャッチコピーは「この世の正義は許さない」と明らかにヤッターマンの決め台詞を意識したものになっており、原典のサイバーボッツでも台詞として登場している。 ガンバードシリーズ - 盗賊団トランプ(第1作)、空賊団クイーンパイレーツ(第2作) 各ステージのボスとして登場。第1作ではルージュ、エース、クロード、第2作ではシャーク、ギミック、ブレードのトリオ。声優はタイムボカンシリーズの三悪と同じであり、さらに第2作ではキャラクターデザインもより近いものとなった。半壊するとロボットに変形する巨大メカを投入するだけでなく、ステージの中盤では3人がそれぞれ1人乗りのメカに乗って攻撃を仕掛けてくる。 GOD HAND - 悪の三人組 鞭使いで女リーダーのコンチータ、長身痩躯のブーメラン使いのメラン、鉄球で殴ってくる樽のような体型のテッキュウから成るトリオ。コンチータに至っては「やっておしまい」という台詞もある。この三人との専用戦闘曲は『Yet... oh see mind』、この曲名も「やっておしまい」の語呂合わせである。
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