フランスの劣勢とは? わかりやすく解説

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フランスの劣勢

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/16 02:36 UTC 版)

第三次イタリア戦争」の記事における「フランスの劣勢」の解説

ロートレック敗北見たイングランド介入決めた1522年5月末、イングランド大使フランソワ1世最後通牒つきつけた通牒には「スコットランド貴族第2代オールバニ公爵ジョン・ステュアート英語版)の支持」などフランス対す数々非難記されていた。フランソワ1世疑い全て否認したヘンリー8世続いて6月26日カール5世ウィンザー条約英語版)を締結双方少なくとも4万人兵士供出してフランス攻撃することを確約したカールはさらにイングランドフランス反旗を翻すことにより失われる年金補償と昔の借金返済同意した。また同盟の証としてヘンリー一人娘メアリーとの結婚同意した7月イングランド軍はカレーから出撃してピカルディブルターニュ攻撃資金難反撃打って出ることのできないフランソワ尻目に略奪して回ったフランソワ資金集めさまざまな方法試したが、ブルボン公シャルル3世との争いを一番効果的狙ったシャルル3世ブルボン女公シュザンヌとの結婚によりブルボン公位を得たが、シュザンヌ1521年死去したシュザンヌ従姉フランソワ1世の母であるルイーズ・ド・サヴォワ血統上の優位により相続権主張したフランソワブルボン公領を得られれば財政立て直し一気に進むので母の主張支持ブルボン公所領没収したシャルル憤激し、王を見限ってカール5世接近した1523年フランスにとっての戦況最悪であったヴェネツィアドージェですでに88歳と高齢だったアントニオ・グリマーニ(英語版)が死去新たに選出されアンドレア・グリッティカンブレー同盟戦争戦った経験から神聖ローマ帝国フランスのどちらにも与しないことを決めた。彼は就任してすぐカール5世との講和とりかかり、二か月後の7月29日ヴォルムス条約締結してヴェネツィア戦争から離脱させた。フランスではシャルル3世カール5世陰謀計画進め反乱を起こす代わりに資金援助援軍派遣約束させた。しかし陰謀10月発覚しフランソワ1世シャルル3世リヨン召喚したシャルルは病を称してブザンソン逃亡した激怒したフランソワシャルル同調者全て処刑するよう命じたが、当のシャルル捕縛には失敗しシャルルカール5世側につくと公的に宣言したカール続いてスペインからピレネー山脈越えてフランス南部侵略したロートレックバイヨンヌかろうじて守ったが、カール1524年2月にフエンテラビーアを再占領した一方サフォーク公爵率いイングランド大軍フランドル皇帝軍の進撃同時にカレーから出撃二正面作戦強いられたフランス抵抗できずイングランド軍のソンム川渡河許しパリから80キロのところまで軍を進められた。しかし、皇帝イングランド軍の側面援護に留まったため、フランス首都攻撃というリスク背負いたくなかったサフォーク公10月30日撤退12月にはカレーまで戻った自国攻められているのをよそに、フランソワロンバルディアでの戦い集中した1523年10月、ギヨーム・ド・ボニヴェ(英語版率い1万8千人フランス軍ピエモンテ通過してノヴァーラ到着、そこで同じぐらいの人数スイス傭兵招聘した。プロスペロ・コロンナ率い教皇軍には9千人しかおらず、ミラノ撤退した。しかし、ボニヴェは教皇軍を過大評価して冬営入ってしまい、その間教皇軍の指揮官たちは1万5千人ランツクネヒト雇いブルボン公増援12月28日駆けつけた。また冬営の間にプロスペロ・コロンナが死去、シャルル・ド・ラノワ(英語版)が代わり指揮官になった。春がくるとフランス雇ったスイス傭兵の中で脱走者続出し、ボニヴェは撤退しはじめた。しかしセージア川追い付かれやむなく戦ったセージアの戦い英語版)で敗北喫しフランス軍前衛率いていたピエール・テライユ(英語版)も戦死したフランス軍狼狽したが、ともかく最終的にアルプス越えて撤退した。またこの戦いで旧式軍隊対す火縄銃優位再確認された。 1524年7月ブルボン公スペインペスカーラ侯爵英語版)は1万1千人軍勢アルプス越えてプロヴァンス侵略した途中抵抗受けず進軍してきたブルボン公8月9日エクス=アン=プロヴァンス入城しプロヴァンス伯称し支持見返りとしてヘンリー8世への忠誠誓ったブルボン公ペスカーラ侯はプロヴァンス唯一抵抗続けたマルセイユ包囲英語版)したが落とせず、フランソワ9月末に援軍とともにアヴィニョン現れるやむなくイタリアまで撤退した

※この「フランスの劣勢」の解説は、「第三次イタリア戦争」の解説の一部です。
「フランスの劣勢」を含む「第三次イタリア戦争」の記事については、「第三次イタリア戦争」の概要を参照ください。

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