【パンサー】(ぱんさー)
- Aerospatiale AS565 Panther
フランスのアエロスパシアル社(現ユーロコプター)が、ドーファン2をベースに開発した双発の軍汎用ヘリコプター。
敵のレーダーや赤外線監視装置による探知を避けるため、複合材の多用や特殊塗料の使用、赤外線抑制装置の追加などがされている。
機首のフェアリングを延長し、用途に応じてレーダーなどの機器を内蔵する。
さらに胴体への装甲追加や、座席の耐衝撃性向上などをし、戦場での生存性を獲得した。
またエンジンの強化やフェネストロンの大型化により、飛行性能やホバリング性能を高めており、特に海上での運用適性が向上した。
複合材の多用は軽量化や航続能力の向上にも貢献しており、1987年にはEld級(全備重量1,750~3,000kg級)での上昇性能世界記録を樹立した。
フランス海軍のほか、ブラジル(HM-1という名称で採用)、サウジアラビア、アイルランド、アブダビなどの海軍にも導入されているほか、中国ではライセンスコピーによって直昇9C(Z-9C)として生産されている。
スペックデータ 乗員 2名+兵員13名 主ローター直径 11.94m 全長 13.68m 胴体長 12.11m 全高 3.98m 回転円盤面積 111.9㎡ 空虚重量 2,255kg 最大離陸重量 4,250kg 最大兵装搭載量 1,600kg エンジン チュルボメカ アリエル1M1ターボシャフト(推力569kW)×2基 最高速度 257km/h 海面上昇率 420m/min ホバリング高度限界 2,600m(IGE)/1,850m(OGE) 航続距離 472nm(機内燃料のみ) 兵装 Giat M621 20mm機関砲ポッド
ミストラル空対空ミサイル
AS.15TT空対艦ミサイル
HOT対戦車ミサイル
68mmまたは70mmロケット弾ポッド
Mk46またはホワイトヘッド A.244/S対潜魚雷
対潜爆雷
Z-9C 乗員 3名 全長 13.46m 全高 3.47m 全幅 11.94m(ローター直径) 重量 2,302kg エンジン 渦軸8A(WZ-8A)ターボシャフト(出力734hp)×2基 速度
(最大/巡航)305km/h / 260km/h 航続距離 1,000km ホバリング限度 2,620m 武装 魚7(YU-7)324mm短魚雷、ET52対潜魚雷、対潜爆雷、TL-10空対艦ミサイル×2(Z-9D)など
【主なバリエーション】
・AS565UA:
陸軍・空軍向けの汎用型。8~10名の兵員を輸送可能。
・AS565UB:
攻撃ヘリコプター型。
ミストラルAAM、HOTATM、ロケット弾、20mm機関砲ポッドを装備。
・AS565AA:
565UBのエンジン強化型。搭載エンジンはアリエル1C。
・AS565AB:
565AAのエンジン強化型。搭載エンジンはアリエル2C(851shp)。
・AS565MA:
海軍向け捜索救難型。全天候能力や自動操縦機能を装備。
・AS565MB:
565MAのエンジン強化型。
武装としてMk46またはホワイトヘッド A.244/S対潜魚雷2発や小型対艦ミサイルのAS15TT4発などを装備可能。
・AS565SA:
海軍向け対艦・対潜(ASW)型。
・AS565SB:
565SAのエンジン強化型。
・AS565SC/MA:
海軍向け対潜/捜索救難型。
・直昇9C(Z-9C):
AS565SBを中国の哈爾浜(ハルビン)飛機製造公司(HAMC)がライセンスコピーし改良を加えた機体。
機首にXバンドのKLC-1水上捜索レーダーを装備。
・Z-9C(訓練型):
海軍飛行学院で運用されている訓練機型。
・Z-9D:
TL-10B空対艦ミサイルを搭載した対艦攻撃型。
・Z-9EC:
C型の輸出型。パキスタン海軍で採用された。
・パンサー800:
アメリカ陸軍のUH-1Hの後継として提案された機体。
試作のみで採用されず。
- Grumman F9F panther
第二次世界大戦後にグラマン社が始めて開発したジェット戦闘機。
1947年11月に初飛行し、1949年から部隊配備が開始された。
機体はグラマン社の製品らしく頑丈で実用性に重点を置き、円形断面の太く短い胴体に直線翼を組み合わせた手堅い設計となっている。
朝鮮戦争にも投入されたが、戦闘機より対地攻撃機としての運用が多かった。
朝鮮戦争休戦後は、改良型のF9F「クーガー」と交代する形で第一線を退き、主に無人標的機として使用された。
スペックデータ 乗員 1名(単座型)/2名(複座型) 全長 11.83m 全高 3.73m 全幅 11.58m 主翼面積 23.23㎡ 空虚重量 4,603kg 最大離陸重量 8,492kg 最大兵装搭載量 1,361kg エンジン P&W J42-P-6ターボジェット(推力27.8kN)×1基 最大速度 503kt(高度4,265ft時) 実用上昇限度 13,380m 航続距離 1,131nm 武装 AN-M3 20mm機関砲×4門(各門190発)
5インチ(127mm)ロケット弾ポッドまたは1,000ポンド(454kg)爆弾×2発orナパーム弾×2発
【バリエーション(カッコ内は生産・発注機数)】
・XF9F-1(3機):
G-75案。計画のみ。複座でエンジンはウェスティングハウス J30を双発で搭載予定だった。
・XF9F-2(3機):
G-79案。単発単座の試作機。
エンジンは試作1号機がロールス・ロイス ニーン、試作2・3号機はアリソン J33を搭載。
・F9F-2(562機):
1942年初飛行の初期量産型。
エンジンはP&W J42-P-6(ロールス・ロイス ニーンのライセンス生産品)を搭載。
・F9F-2D:
無人標的機型。
・F9F-2P:
写真偵察機型。非武装。
・XF9F-3:
XF9F-2 試作3号機を改装したエンジン試験機。J33-A-8を搭載。
・F9F-3(54機):
J33エンジン搭載型。J33の不調により後に全機がJ42に換装しF9F-2仕様に改修。
・XF9F-4(2機):
F-4型原型機。
・F9F-4(109機):
胴体を60cm延長し、垂直尾翼を上方に30cm延長した改良型。
エンジンはJ33-A-16を搭載。J33の不調によりほとんどがJ42に換装しF9F-5仕様に改修された。
・XF9F-5(1機):
F-5型原型機。
・F9F-5(616機):
F-4型と同じ機体にP&W J48-P-4/P-6A(ロールス・ロイス テイのライセンス生産品)エンジンを搭載。
少数の最終型はJ48-P-8を搭載。
・F9F-5P(36機):
機首を延長した写真偵察機型。非武装。
・F9F-5KD(DF-9E):
無人標的機型。-5型および-5P型からの改修。
固有名詞の分類
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