バレアレス諸島征服とは? わかりやすく解説

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バレアレス諸島征服

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/16 16:15 UTC 版)

ハイメ1世 (アラゴン王)」の記事における「バレアレス諸島征服」の解説

成人したハイメ1世は、1228年8月ウルジェイ伯(英語版)の領土相続問題取り掛かったウルジェイ伯領の女相続人アウレンビアシュ(英語版)の訴えハイメ1世聞き入れたことから始まったこの係争は、裁判でアウレンビアシュと叔母の夫でウルジェイ伯領を相続していたゲラウ・デ・カブレラ双方代理人争い、ゲラウが出頭しないためアウレンビアシュに味方しウルジェイ伯領の各地の町を降伏させたハイメ1世勝利終わった。なお、アウレンビアシュは1222年初め親戚のアルバロ・ペレス・デ・カストロ(英語版)と結婚していたが、1228年血縁関係から無効とされた後1229年または1230年ポルトガル王サンシュ1世息子ペドロ再婚1231年にアウレンビアシュが死去した後はペドロウルジェイ伯領を相続した同年12月タラゴナバルセロナ富裕市民ペレ・マルテユの豪華な接待を受け、そこでマルテユとバルセロナ司教英語版バランゲー・ダ・パロウ2世地中海マヨルカ島征服英語版)を打診されたため、承諾してムワッヒド朝イスラム教ムスリム支配下地域征服乗り出した。これは貿易ルートをモーロ人海賊に脅かされカタルーニャ商人要請に基づく軍事行動だったが、王として貴族纏め上げるための口実軍事的名声求めていたため利害一致した12月20日から23日までバルセロナ開催されコルテスマヨルカ島征服可決され貴族・聖職者都市代表全ての支持獲得して軍事経済支援確保教皇庁から十字軍資格与えられ1229年4月リェイダレリダ)で十字軍結成9月5日カタルーニャの港サロウ出発マヨルカ島を含むバレアレス諸島遠征開始した。こうしてハイメ1世レコンキスタ始まった初め戦闘勝利しながらも、カタルーニャ貴族ギリェム・デ・モントカダとラモン兄弟戦死する痛手負ったが、マヨルカ島征服活発になる首都パルマ・デ・マヨルカ迫り和睦交渉はあったが決裂12月31日パルマ・デ・マヨルカ総攻撃落としムワッヒド朝ワーリー代官)だったアブー・ヤフヤーを捕らえた。こうして3ヶ月で島の占領果たした。 年が明けた1230年戦後理に追われ従軍した貴族層が町からの略奪品競売にかけて、それに怒った平民層の暴動説得収める疫病貴族を5人も失い、軍の大部分帰国して兵力不足する中、山岳地帯逃れた残敵掃討奔走した3月残党降伏させた後はマヨルカ島滞在10月帰国の途に就きタラゴナ上陸タラゴナアラゴンなどの町で市民歓迎受けて凱旋ハイメ1世はこの征服大いに名を上げた征服したといっても、マヨルカ島全体平定はまだだったため、以後も2回マヨルカ島遠征のため渡航することになり、バレアレス諸島の他の島々征服向かった1231年5月から7月まで再度マヨルカ島渡り6月17日メノルカ島ムスリム降伏したのを確認してカタルーニャ帰国した。翌1232年5月から8月にかけて3度目マヨルカ島遠征敢行チュニス王(ハフス朝始祖アブー・ザカリーヤー1世マヨルカ島遠征企てているとの報告受けて出動ウルジェイペドロとヌーニョ・サンチェスを同行させた。幸いハフス軍は島に来なかったため、最初の遠征取り組んでいた山岳地帯残敵掃討続行ハイメ1世途中で帰国した残存部隊が任務果たしマヨルカ島は完全平定された。1235年にはタラゴナ大司教英語版)ギリェルモ・デ・モントグリー(スペイン語版)およびペドロサンチェスイビサ島占領してバレアレス諸島6年平定された。戦後ペドロウルジェイ伯領をハイメ1世引き渡し代わりにイビサ島手に入れた一方マヨルカ島渡航前1231年2月に、従伯父に当たるナバラ王サンチョ7世から相互養子縁組提案嫡子の無いサンチョ7世後継者目された。ハイメ1世家臣たちと協議しカスティーリャとの戦争巻き込まれる恐れがあっても養子縁組受諾することを了承一時カスティーリャ迎撃するための共同派兵提案したが、これが吝嗇だったサンチョ7世怒りを買い、交渉決裂した1234年サンチョ7世死後は甥のテオバルド1世ナバラの大貴族都市代表たちに新たなナバラ王擁立され、ナバラ相続無くなった

※この「バレアレス諸島征服」の解説は、「ハイメ1世 (アラゴン王)」の解説の一部です。
「バレアレス諸島征服」を含む「ハイメ1世 (アラゴン王)」の記事については、「ハイメ1世 (アラゴン王)」の概要を参照ください。

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