バル系列(第2世代)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/05 01:29 UTC 版)
「バーチャロイドの一覧」の記事における「バル系列(第2世代)」の解説
別名「難解系多機能型試作機体」。第8プラント「フレッシュ・リフォー(FR-08)」が、技術力のすべてを投入して開発した一連のVR群。 俗にバル・ユニットと呼ばれる上半身に、使用する環境に応じた下半身ユニットが装備されるVR群であり、二足歩行型の「バル・バドス(BAL-BADOS)」、水中戦用の「バル・バロス(BAL-BAROS)」、C.I.S.探索用の「バル・ケロス(BAL-KEROS)」が存在する(ゲーム中では、下半身ユニットの交換は対戦ステージに応じて自動的に行われ、実質的にはバル系列の機体は同一の機体として扱われる)。いずれの機体も両腕・両脚にERL(イジェクタブル・リモート・ランチャー)という遠隔操作武器を計4個装備しており、それらを利用した連携攻撃は最早単機としてのVRの規格を逸脱していると言われている。なお、名称や武装はバル・バス・バウと酷似しているものの、直接の技術的な繋がりは無いとされている。 「オラトリオ・タングラム」以降の“バル”系列機体の性格を決定付けたキャラクターデザインである。右腕には相殺力の高いリングショット、左腕には浮遊機雷(マイン)を投擲する機能が当てられており、通常は本体に装着した状態で発射されるが、これらは左ターボ攻撃をすると、対応した部分(立ち攻撃で腕部、しゃがみ攻撃で脚部)のERLを本体から切り離すことができる。その後、切り離されたERLは一定数の弾丸が込められた状態でその位置に留まり、対応した攻撃ボタンに呼応してその位置からそのパーツの属性に応じた攻撃が放たれる。これにより、本体と分離パーツによる挟撃をはじめとした、相手の死角を突いた攻撃をすることが出来る。また、一定の設置陣形を取った状態からターボ攻撃をすることによって発動する特殊技はどれも高性能である。なお、中央武装を使用する、もしくは弾丸を使い切るとERLは本体に戻ってくる。 防御力も機動力も平均的であるが、最大の弱点はこの機体の癖があまりに強すぎてプレーヤーがその利点だけを利用することが出来ないことに起因する。左右の攻撃の性能はお世辞にも良いとは言えず、力不足であること。ERLの分離中は本体からはその部分に対応した攻撃が使用不可能となり、特に腕パーツを分離してしまうとその部分の近接攻撃に攻撃判定が出ないため、腕を分離後は著しく近接戦闘が弱体化してしまうこと。そして設置する際、最大のダメージソースである特殊技を使用する際には大きな硬直時間が存在し、そこを狙われて撃墜されるというリスクを背負わざるを得ないということ。また、対人戦では分離パーツの位置を把握され、パーツとの連携が崩されやすいということが欠点として挙げられる。 これらの要素から上級者向けの機体であり、安定して勝つための多くをプレーヤーに依存するが、そのコミカルな動作、特殊技の重さ、CWの攻撃を1/4だけ出す、さらに武器エネルギーだけ無駄に消費する全キャンセル、ERLフォーメーションチェンジ攻撃を利用した半バグ特殊攻撃、ERLを活用したときの連携攻撃の穴の無さ等から通称“芸人機体”としてこのゲームに華を添えている機体である。Ver5.2では特定の動作で確実にフリーズさせられるという技もあり、プレイヤー不足による対戦経験の少なさも含め嫌がられる機体であった。 対CPUボス敵となるブラットス戦では特殊技「ビーム・エンクロージャー」を利用したエレベーターでハメ殺しが出来たり、ラストのタングラム戦は2ERLでリフレクトレーザーが発射可能であるなど、やたらボス戦には強い機体であった。そのため最強の敵はライデン(タングラムの1つ手前に必ず登場する)とも揶揄される。 バル・ルルーン 『とある魔術の電脳戦機』において、「インデックス」(声:井口裕香)が操縦するバーチャロイド。形式番号「IDX-10/3000」。 XBV-819バル・バドスを雛形にして設計されたという設定だが外見上の面影は両腕に装備したランチャー(ERL)くらいで、マテリアルアナライズによってシスターであるインデックスに似せてデザインされているため全体の印象はエンジェラン系列に良く似ている。ブーストウェポンは自動書記モードのインデックスの技を再現した「竜王の殺息(ドラゴンブレス)」自機の周辺に触れるとダメージを与え射撃攻撃に対しても反射攻撃をする羽を降らせる。 バル・バドス(とある魔術の電脳戦機) 形式番号「XBV-819-tr4/VSL」、ストーリーモードでは登場しないが、上記のバル・ルルーンとは別に「インデックス」(声:井口裕香)用の機体として、その他のゲームモード用にVSLデザイン基準のバル・バドスが存在する。小説の「とある魔術の電脳戦機」では上条当麻がバル・バドスを使おうとして扱いの難しさに断念する場面が登場している、ゲームでもそれを表してかバル・ルルーンとは別物といっていい程のE.R.L.の展開バリエーションと特殊技を持つ玄人向けの機体となっている。ブーストウェポンは上記のバル・ルルーンと同じく「竜王の殺息(ドラゴンブレス)」。
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バル系列(第3世代)
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第8プラント「フレッシュ・リフォー」がM.S.B.S.Ver.7(第3世代バーチャロイド用のOS)の実験用として開発した機体。実験機として男性型の浮遊型、二脚型が開発され、そのデータを元に火星圏で女性型を実用化した。前作のバル系列同様ERLの分離による攻撃が可能。また、バル系列2体でチームを組んだときのみ発動できる専用の特殊攻撃が存在する。女性型は男性型の同タイプに比べ機動性に勝り防御力に劣る。 BAL d MEORA(フォース[初期機体]、マーズ) 男性型の上半身と足の無い浮遊型の下半身を持つバル系列の基幹機種。最初に開発された第3世代型バル系機体でマーズ・クリスタルの阻害効果を遮断してVコンバータの能力を最大限に活用するブースター・パーツを下半身に装着している。同機種の中では機動性に優れる。 BAL b CISTA(フォース) 男性型二脚タイプ。M.S.B.S.Ver.7シリーズを人型スケルトンで稼働させるためのデータ収集用機体として2番目に開発された。同機種の中ではバランスの取れた能力を持つ。第3世代型で最初にERLを搭載したタイプでもありこの機体の運用データを元に他のバル系列にERLが搭載された。 BAL v TIGRA(フォース) 男性型四脚タイプ。第3世代型バル系列の機体としては最後発の機体、火星圏でのサバイバビリティを重視した設計で火力と防御力を優先させたタイプ。女性型四脚タイプのBAL s RIMSOのデータを元に開発され試作OSのテスト・ベッドとして多用された。 BAL m RINO(フォース) 女性型の上半身を持つ浮遊タイプ。メオラよりも更に機動性を優先させている。互換機能を有するユニット・システムの雌型拡張機として当初から火星圏での運用を想定して開発が進められた機体。レア機体。 BAL m LANDA(フォース) 女性型二脚タイプ。M.S.B.S.Ver.7の独占供給に固執するFR-08が火星圏に最初に投入した機体だが初期トラブルが多発し開発が難航したためアダックスの大がかりな技術サポート得て実用化された。そのため女性型四脚タイプのBAL s RIMSOの方が先に実用化されている。レア機体。 BAL s RIMSO(フォース) 女性型四脚タイプ。女性型二脚タイプのBAL m LANDAの開発難航に伴い実用化に成功した女性型としては最初の第3世代型バル系機体、火星圏でのサバイバビリティを重視した設計の4脚フレームで耐久性に優れ男性型のBAL v TIGRAはこの機体の四脚フレームのデータを元に開発された。レア機体。
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