セーズの街
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/15 08:10 UTC 版)
ヘルベチア共和国の辺境、トロワ州に属する山中の渓谷に位置する美しい湖とガラス工芸が盛んな町。悪魔から街の人々を命をかけて救った5人の少女「炎の乙女」の伝説が残っている。第1話では、それを称える春の「水かけ祭り」が行われている最中だった。 祭の間、町中に張られていた紙垂(しで)をつけた注連縄(しめなわ)や、教会は十字を戴いているが、崇めているのは八百万の神であるなど、旧時代の破滅後、文化が混在したことを端的に表している。また、明確な四季があり、山中に鳥居が存在している。時告げ砦の格納庫が体育館であり、砦の使われていない箇所に学校の教室を彷彿させる部屋が存在する等から、地理的には現代で言うところの日本であることが示唆されている。 なお、モデルとなっている都市はスペインのカスティーリャ=ラ・マンチャ州にある城塞都市クエンカである。 ユミナ 声 - 福圓美里 教会の尼僧。16歳。かつては孤児だった。 教会では簡単な医療も行っているために初歩的な医学知識があり、発熱(作中での病名は三日熱)して倒れたカナタに投薬治療を施した他、銃弾に倒れたアーイシャの治療を行った。施設の子供たちを街に引率しているが、彼らが小隊のメンバーとトラブルを起こし、謝り役になることもしばしば。八百万神の教えに厳格で真面目なため「飲酒は悪徳」と考えているが、第7.5話で酒を呑まされた時は、性格が絡み上戸になった。 茄子が好物。かなり奇天烈な独特の服装センスがあり、第13話では「還俗できれば、仕立屋になるのが夢」とも語っている。行商の娘で各地を回っていた過去があり、敵国語であるローマ語が堪能である。 ナオミ 声 - 八十川真由野 骨董屋「ウィンドミル」の店主でカールの元妻。42歳。第1121小隊の隊員とは親しく、リオのトランペットや鈴の修理を依頼されたり、「タケミカヅチ」の部品探しや密造酒売買(砦の隊員達の副収入源)の仲介をしている。 ミシオ 声 - 高橋まゆこ 教会へ併設された施設へ引き取られた孤児。7歳。明るく元気な少女。カナタがセーズに到着したときに初めて会い、以来仲が良い。父は元軍人で出征し戦死、母は「見えない死神」(旧時代の技術で作られた生物兵器)により亡くしている。セイヤに好意を抱いている。 セイヤ 声 - 平田真菜 ミシオと同じく施設の戦災孤児。6歳。兵隊が嫌いだが、カナタがユミナから渡された服に着替えた姿を見たときや、リンゴサイダーをご馳走されたときなどから、第1121小隊の隊員には徐々に心を開いている様子が窺える。第13話ではカナタと結婚出来ますように、と絵馬に書いている。 司祭 声 - 石森達幸 優しい性格でユミナや教会の子供達にも慕われている老司祭。かつては教会中枢にいたが、立場を利用して私腹を肥やす聖職者の現状に異を唱えたために疎まれ、セーズへ左遷させられた意外な過去を持つ。 リオの過去を知っており、その身分を看破している。また、生まれた子供にイデア文字の花押を授けるような仕事も役目の一つである。 ジャコット 声 - 京田尚子 カナタが吹く朝の信号ラッパを苦笑しながら見守る老女。山奥にある自分で建てた家に住んでおり、野菜を育てている。 若い頃に商人の若様と恋に落ちた過去を持つ。 カール 声 - 杉野博臣 ヘルベチア国内に5人しかいない「マイスター」の称号を持つガラス職人でナオミの元亭主。ノエルから依頼され、タケミカヅチの光学センサーのレンズの再現に当たっている。ナオミの店にガラス工芸品を卸しており、過去に何かあった模様。カナタはカールから聞いたガラス職人の心得をヒントに、初めて信号ラッパ(ビューグル)を吹くことに成功する。 真理亞 / マリア 声 - 戸松遥 一流の職人を目指してカールに弟子入りし、カールのガラス工房で働く若い女職人。カールとナオミの娘であるが、父のことを「親方」、母を「ナオミさん」と呼ぶ。からっとした気っ風の良い性格。 ミケーレ 声 - 松本大 表向きは行商人だが、裏の顔はセーズに根を張る犯罪組織のメンバー。第1121小隊の密造酒売買に荷担しており、第6話では中央より乗り込んで来たマフィア相手にフィリシア達と一芝居を打つ。
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