紙垂とは? わかりやすく解説

かみ‐しで【紙四手/紙垂】

読み方:かみしで

木綿四手(ゆうしで)に対して、紙で作った四手


紙垂(しで)


紙垂

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/03 03:31 UTC 版)

紙垂
吉田流紙垂、製作方法の一例

紙垂(しで)とは、注連縄玉串祓串御幣などにつけて垂らす、特殊な断ち方をして折ったである。単にとも表記し、四手とも書く。

文献での紙垂の例として、古事記天の岩戸伝承のなかで書かれている、岩戸の前で賢木の枝に下げた「白丹寸手(しらにきて)」「青丹寸手(あをにきて)」がその初出と言われている。

「しで」という言葉は動詞「垂づ(しづ)」の連用形で、「しだれる」と同根である。古くは木綿(ゆう)を用いていたが、現在では紙(通常は奉書紙美濃紙半紙)を用いるのが一般的である。

断ち方・折り方にはいくつかの流派・形式があり、主なものに吉田流・白川流・伊勢流がある。ほかにも二垂・八垂にするものなどがある。また、注連縄作りの伝承の中で、旧字「絲」の象形に見えるように「いと、いと、いと」と発声しながら折るという口伝もある。

落雷があるとが育ち豊作なので、紙垂は、雷光・稲妻をイメージし、邪悪なものを追い払うとされる。

玉串・祓串・御幣につけた場合は具としての意味だが、注連縄に垂らして神域・祭場に用いた場合は聖域を表す印となる。また、相撲横綱は、横綱土俵入りの際に紙垂を垂らした綱をつける。

関連項目

外部リンク



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「紙垂」の関連用語

紙垂のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



紙垂のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
岡山県神社庁岡山県神社庁
since 2025 (C)Okayamaken Jinjacho
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの紙垂 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS