クリティカルシンキング
クリティカル‐シンキング【critical thinking】
批判的思考
(クリティカルシンキング から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/05 02:57 UTC 版)
批判的思考(ひはんてきしこう、英: critical thinking)またはクリティカル・シンキング[1][2]とは、「物事や情報を無批判に受け入れるのではなく、多様な角度から検討し、論理的・客観的に理解すること」とされる[1]。クリティカルの語源は「きびしく批判する」、「危篤の」、「批評(家)の」、「慎重な判断を下す」など[3]。教育認知心理学者の楠見孝の定義では批判的思考とは、「マイサイド・バイアス(自分の信念が正しいと思ってしまうこと)」に陥らずに自他の思考を吟味するという、「メタ的に一つ上の立場に立って考えること」である[4]。ケンブリッジ大学出版局では次の定義がある[5]。
注釈
- ^ "It is clear critical thinking is an important skill for life. ... Critical thinking is at the heart of scientific inquiry. A good scientist is one who never stops asking why things happen, or how things happen. Science makes progress when we find data that contradicts our current scientific ideas"[5].
出典
- ^ a b 『デジタル大辞泉』「クリティカルシンキング」
- ^ (ゼックミスタ & ジョンソン 1996)[要ページ番号]
- ^ 寺澤 1997, p. 300.
- ^ 文部科学省 高等学校教育部会(第12回) 議事録
- ^ a b c Cambridge University Press & Assessment - Science
- ^ a b c d e f g h i (道田 2001)
- ^ http://globis.jp/mba/4411/ GLOBIS知見録
- ^ a b (小柳 2003)
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u (塩谷 2011)
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q (道田 2002a)
- ^ a b c d e f g h i j k l m (道田 2006)
- ^ 平野博文 (2012年6月4日). “社会の期待に応える教育改革の推進” (PDF). 文部科学省. 2013年4月18日閲覧。
- ^ 楠見孝 (2012年9月7日). “批判的思考について――これからの教育の方向性の提言” (PDF). 文部科学省. 2013年4月18日閲覧。
クリティカル・シンキング
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「プリンシプル・オブ・チャリティー」の記事における「クリティカル・シンキング」の解説
「批判的思考#好意の原則」も参照 生産的な議論(相手を言い負かすのではなく、相手と協力して合理的な結論に至ろうとする議論)において、プリンシプル・オブ・チャリティーは必要不可欠な原理であり、心構えである。 人間の言葉には、常に曖昧さ・多義性が伴う。たとえば、日本語の「できる」には「許可する」「物理的に可能だ」「法律で認められている」などの意味がある。議論において相手がどの意味で使っているかを逐一問いただしたり、定義を説明させていては、きりがない。したがって、聞き手の側が文脈をたよりに意味を解釈する必要がある。その際、できるだけ筋の通る意味に解釈する態度が、プリンシプル・オブ・チャリティーである。これに加えて、筋の通る解釈が困難な場合は自分の思い違いも疑うこと、相手の些細な言い間違いや言い忘れについて揚げ足を取らないこと、なども含まれる。これらを放棄したまま相手に反論すると、わら人形論法に陥る可能性が高い。 関連する原理として、聞き手でなく話し手側の原理であるポール・グライスの「協調の原理」がある。
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