ストローマン論法
別名:ストローマン手法、ストローマン
相手の発言に含まれている非本質的な(些末な)部分を誇張したり意図的に曲解したりして歪めた上でそのねじ曲げられた言説を否定・反論するといった論駁や批判の方法を指す言い方。
ストローマン(straw man)はもともとは藁で作られた人形(藁人形)を指す英語の名詞である。
政治家の舌禍(問題発言)が新聞やテレビなどのマスメディアにより取り沙汰される騒動の中には、発言の流れを一切顧慮せずに言葉が切り取られて槍玉に挙げられている場合もある。これはストローマン論法に該当する論法といえる。
2018年10月、第4次安倍改造内閣の発足に伴い文部科学大臣に就任した柴山昌彦が、記者会見の場で教育勅語へ言及し、これを朝日新聞や毎日新聞などが激しく非難したが、大臣の教育勅語への言及はNHKの記者が教育勅語についてどう思うかと質問したことへの返答だった。朝日も毎日も質問に回答して述べたという脈絡には触れていない。
関連サイト:
(社説)教育勅語発言 柴山文科相の見識疑う ― 浅し新聞デジタル 2018年10月5日
柴山氏の教育勅語発言 早くも時代錯誤の登場だ ― 毎日新聞2018年10月5日 東京朝刊
内閣改造で初入閣 柴山昌彦文科相が会見(2018年10月2日) ― THE PAGE(ザ・ページ) via YouTube
ストローマン
ストローマン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/09 09:08 UTC 版)
ストローマン(英: straw man)は、議論において、相手の考え・意見を歪めて引用し、その歪められた主張に対してさらに反論するという間違っている論法のこと、あるいはその歪められた架空の主張そのものを指す[1]。ストローマン手法、藁人形論法、案山子論法(かかし論法)ともいう。
- ^ Downes, Stephen. “The Logical Fallacies”. 2016年1月13日閲覧。
- ^ Damer, T. Edward (1995). Attacking Faulty Reasoning: A Practical Guide to Fallacy-Free Arguments. Wadsworth. pp. 157–159
- ^ a b 香西秀信 『論理病をなおす!:処方箋としての詭弁』 筑摩書房 <ちくま新書> 2009年 ISBN 978-4-480-06516-2 pp.97-104.
- ^ 英: slippery slope
- ^ “宇多田ヒカルさんも悩ませた“ストローマン論法”とは――ストローマン論法はやめよう(1)”. 株式会社新潮社 (2020年12月28日). 2024年2月12日閲覧。
- ^ “What is a straw man argument?”. マイクロソフト (2023年3月12日). 2024年2月13日閲覧。
- ^ Friedersdorf, Conor (2017年6月26日). “The Highest Form of Disagreement”. 2021年6月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年6月2日閲覧。
- 1 ストローマンとは
- 2 ストローマンの概要
- 3 対処
ストローマン (Straw man)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/01 23:34 UTC 版)
「詭弁」の記事における「ストローマン (Straw man)」の解説
詳細は「ストローマン」を参照 A 「私は子どもが道路で遊ぶのは危険だと思う。」 B 「そうは思わない、子どもが外で遊ぶのは良いことだ。A氏は子どもを一日中家に閉じ込めておけというが、果たしてそれは正しい子育てなのだろうか。」 わら人形、わら人形論法、架空の論法ともいう。Aが主張していないことを自分の都合の良いように表現しなおし、さも主張しているかのように取り上げ論破することでAを論破したかのように見せかける。燻製ニシンの虚偽 (red herring)。論理性が未熟なため相手の主張を誤解している場合は誤謬であるが、意図的に歪曲している場合は詭弁となる。議論が過熱し論点が見えにくくなると起きやすい。社会生活上よく見られる。
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