クェス・パラヤとは? わかりやすく解説

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クェス・パラヤ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 21:01 UTC 版)

機動戦士ガンダム 逆襲のシャアの登場人物」の記事における「クェス・パラヤ」の解説

Quess Paraya 声 - 川村万梨阿映画版) / 荘真由美角川カセット文庫版) 13歳少女髪型左右長さ異なツインテールにしている。アデナウアーの娘で民間人だが、ニュータイプ資質持ち作中では敵味方陣営転々とする。 感受性強く他人心情敏感に読み取ったり、相手自分に対してこの先どのように関わってくるかを予見することができるという鋭い直感力を持つ一方そうした振る舞いが彼女を情緒安定奇異な存在見せている。感情起伏激しく浅薄で、周囲の状況考えることができずに自分勝手な行動をとってしまったり思ったことを包み隠さずに口にしてしまったりするような短所を持つ。 作中では複雑な人間関係演じハサウェイギュネイ2人から異性としての好意寄せられるものの、その内面は愛のない家庭育ったことによって傷つき、父親愛情飢えており、アムロシャア父親的なものを求め、またチェーンナナイには激し嫉妬を向ける。 地球生まれ地球育ちだが、誰もがニュータイプなれれば人は分かり合えるという考え持ち、かつて不和抱える家から家出をしてインドクリスティーナという女性のもとでニュータイプになるための修行をしていた経験を持つ。 第二次ネオ・ジオン抗争始まった頃に父の依頼受けたマンハンターによって修行から連れ戻され父と共にホンコン宇宙港から宇宙へ上がり相席したハサウェイ知り合うが、この際自分たちの搭乗するシャトル落下中の5thルナニアミスすることを予知している。宇宙ではロンド・ベル身を寄せニュータイプであるアムロモビルスーツ操縦について興味を持つうになるが、次第自分周囲から冷遇されていると感じるようになり、チェーンアムロの関係を察した際には彼女と衝突し自分アムロの傍にはいられない感じるようになるその後サイド1のコロニー・ロンデニオンでシャア出会いアムロシャア格闘するのを目撃したクェスは、シャア味方をして彼を助け彼の誘いに応じてネオ・ジオン側へと身を寄せる。 クェスはシャア掲げ思想自分と同じよう孤独感共感し同時に彼に対す独占欲を抱くが、しかしシャア自身はクェスのことを持て余し優しく振る舞いつつも彼女を戦争道具として扱うだけであった。このことはクェスに恋心寄せギュネイ反発を招くが、クェス自身は、自分シャアからそのように扱われていることには気がつかなかった。 ニュータイプ研究所心理的な刷り込み訓練を受け、ファンネル使いこなすなど非凡な才能見せ劇中ナナイから「サイコフレームを使わなくてもファンネル操作できるタイプニュータイプ」と高く評価されニュータイプ専用機ヤクト・ドーガα・アジール性能発揮していく。一方で初陣となるルナツーでは、自らが攻撃した巡洋艦ブリッジに父アデナウアーがいたことに気付かないまま父親手にかけることになり、それを期に感情バランス失っていく。地球なくなれば人は誰もがニュータイプとなって分かり合えるというシャア思想信じ地球連邦軍相手戦い続ける。 最終的には、戦場で彼女を慕うハサウェイ再会し身を挺し説得を受けるもそれを拒み、彼女の存在を危険と感じたチェーン攻撃によってα・アジールもろとも撃墜され戦死した。クェスが死の間際にとった行動は、チェーンからの攻撃ハサウェイ巻き込むまいと遠ざけ、彼を助けようとするものであった。クェスの最期挟んだ一連の場面は、大義ではなく個人レベル行き違い悲劇連鎖となっていく展開となっており、映画における見せ場ひとつとして構成されている。また、クェスが求め続けていた父親得られなかったことは、映画終盤におけるアムロシャア最期会話でも触れられることになる。 初期設定では「クェス・エア (Quess Air)」という名前で、本編劇中にもネオ・ジオンにおいて彼女が地球連邦政府高官の娘であることを隠すためにこの名を偽名として用い場面がある。本来の姓である「パラヤ」は、彼女が修行積んだインドカースト制における不可触民、パライヤールからとられているとのこと不可触民とはカースト階層外の者を示す。 作中におけるクェスの立ち位置は、『機動戦士Ζガンダム』主人公カミーユ・ビダン意識したのであるといい、カミーユ同様に当時大人から見た若者像が反映されているといわれる映画でクェス役を演じた川村は、その性格ネガティブ受け取られないよう注意して演じたが、そのエキセントリックな人物像ファンの間で否定的な評価寄せられたといわれ、賛否分かれたキャラクターデザイン担当した北爪宏幸は、クェスが作中で最も手間かかったキャラクターであるとしており、監督富野思い描くイメージ把握するまで何度も手直し重ねたという。 小説ベルトーチカ・チルドレン』では、ネオ・ジオン身を寄せた直後からα・アジール乗機として与えられるほか、その最期経緯映画版異なっている。同作ではジェガン乗ったハサウェイが、アムロ助けようとして攻撃し それがたまたまα・アジール操縦席直撃した事で、クェスを殺害してしまう結果となっており、この出来事同作続編閃光のハサウェイ』へと尾を引くことになる。一方で後年製作されOVAGUNDAM EVOLVE 5』では映画小説とも異なる展開が描かれ小説とは逆にクェスがハサウェイ乗機撃墜してしまうものの、アムロによって諭され、辛うじて生存していたハサウェイ救出するという結末描かれている。

※この「クェス・パラヤ」の解説は、「機動戦士ガンダム 逆襲のシャアの登場人物」の解説の一部です。
「クェス・パラヤ」を含む「機動戦士ガンダム 逆襲のシャアの登場人物」の記事については、「機動戦士ガンダム 逆襲のシャアの登場人物」の概要を参照ください。

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