クェゼリン島とは? わかりやすく解説

クェゼリン環礁

(クェゼリン島 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/07 04:03 UTC 版)

座標: 北緯8度43分 東経167度44分 / 北緯8.717度 東経167.733度 / 8.717; 167.733

クェゼリン環礁の衛星写真 (NASA NLT Landsat 7)
クェゼリン環礁
クェゼリン環礁で行われたピースキーパー弾道ミサイル実験で落下する疑似核弾頭

クェゼリン環礁(クェゼリンかんしょう、英語: Kwajalein Atoll /ˈkwɑːdʒəˌleɪn/)は、マーシャル諸島ラリック列島にある環礁クワジェリンクワジャリンとも呼ばれる。

概要

ハワイホノルルの南西3,900km北緯8度43分、東経167度44分に位置する。クェゼリン環礁は97の小(面積合計6.33km2)と839.30km2礁湖からなる。

環礁南端に最大の島クェゼリン島が、北端に2番目に大きなロイ=ナムル島がある。これらの島はアメリカ合衆国(以下アメリカ)が租借しており、アメリカの政府職員とその家族が住んでいる。クェゼリン島の人口は約2,500人である。

クェゼリン島の隣のイーバイ島英語版は環礁内で人口が最大である。12,000人が320,000m2の土地に住んでおり、世界でも最も人口密度が高い場所の一つである。

軍事施設

クェゼリン環礁はその軍事的な歴史からほとんど訪れる観光客はなく、自然が手付かずのまま残されている。礁湖内には飛行機や多くの日本ドイツ重巡洋艦プリンツ・オイゲン」が沈んでいる。

1944年昭和19年)にクェゼリンの戦いアメリカ軍日本軍を排除、占領した後は環礁は軍事目的で使われている。2003年、アメリカは11の島をマーシャル諸島共和国政府より50年間賃借し、ロナルド・レーガン弾道ミサイル防衛試験場(Ronald Reagan Ballistic Missile Defense Test Site, RTS)を設置している。

実験

2006年5月24日から2009年7月14日まで、DARPAFALCON計画に契約していたアメリカの民間航空宇宙企業のSpaceXが、計5回のファルコン 1の打ち上げを行った。

2010年1月31日アメリカミサイル防衛局は、弾道ミサイル防衛試験場から長距離弾道ミサイルを発射して行う迎撃実験を実施したと発表(迎撃側のミサイルは、カリフォルニア州ヴァンデンバーグ空軍基地から打ち上げられたが失敗に終わった)。


対外関係

姉妹都市・提携都市

姉妹都市

クェゼリン島周辺の水路

  • SAR水路(Search And Rescue Pass):クェゼリン島西のリーフにある。1970年代に作られた人工水路で、他の自然の水路に比べて非常に浅くて狭く、小さな船のみしか利用できない。
  • 南水路(South Pass):クェゼリン島西のリーフ、SAR水路の北にある。非常に広い。
  • Bijej水路(Bijej Pass):クェゼリン島・イーバイ島北にある。

関連項目

外部リンク


クェゼリン島

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 05:09 UTC 版)

ギルバート・マーシャル諸島の戦い」の記事における「クェゼリン島」の解説

クェゼリン島には日本陸軍海上機動第1旅団第2大隊1000名を中心とした5210名が守備についていた。 1944年1月30日からリッチモンド・ターナー中将指揮攻撃部隊による空襲艦砲射撃を受けるようになり、2月2日午前米軍上陸開始したその日の夜、日本軍夜襲かけ米軍を海岸まで一時撤退させた。しかし、米軍は、環礁内の周辺無人島から砲撃加え日本軍撃退したその後日本軍守勢となり、守備隊5日玉砕した生存者263名。

※この「クェゼリン島」の解説は、「ギルバート・マーシャル諸島の戦い」の解説の一部です。
「クェゼリン島」を含む「ギルバート・マーシャル諸島の戦い」の記事については、「ギルバート・マーシャル諸島の戦い」の概要を参照ください。

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