アマゾンの火災対応とは? わかりやすく解説

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アマゾンの火災対応

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 13:35 UTC 版)

ジャイール・ボルソナーロ」の記事における「アマゾンの火災対応」の解説

詳細は「2019年アマゾン熱帯雨林火災」を参照 2019年8月前年同期比べてアマゾン火災件数85%増加している事が判明したブラジル国立宇宙研究所報告では、2019年6月火災件数は、2018年同月比べて88%増加しており、識者ボルソナーロ大統領就任した2019年1月以降火災件数大きく加速した指摘するアマゾン近隣の町のみならず約3,200キロ離れたサンパウロ上空でも煙が空を覆い火災に伴う停電起きたブラジル環境省は、アマゾン地帯北部と、中央から東部にかけての広い範囲での自然乾燥火災主因だと述べたが、国立宇宙研究所は「今年気候に異常はない。雨量例年よりいくぶん少な程度だ」とその主張否定した。その初動において、ボルソナーロ積極的な火災対策控えていた。以前より、大統領選ボルソナーロ争ったフェルナンド・ハダッド(英語版)は「私のライバル選ばれればアマゾン地帯崩壊始まりだ」と指摘しており、メディアからは大統領開発重視環境軽視姿勢火災拡大つながった見られている。 議論ののち、大統領ブラジルにおける森林伐採増加強調したブラジル国立宇宙研究所所長リカルド・ガルヴァン(英語版)を解任した。また2019年8月21日、「私が民間公益団体NGO)の財源削減したことで、私の施政辱めるためにNGO火を放っている可能性がある」と発言し議論をよんだ。さらに森林火災件数に関して過去15年間の「平均値」に近いと述べ、「伝統的に暑く乾いた時期最中だ。風が強く、この時期には毎年山火事がある。特に暑い年には山火事増えるものだ」と自然要因強調している。アメリカ航空宇宙局報告は、ボルソナーロ主張通りアマゾン盆地全体森林火災過去15年間の平均値に近いと述べ他方ブラジル国立宇宙研究所今回火災通常の乾季同一視出来ないとし、今年1~8月21日の間に75000件以上の森林火災発生し昨年同期間の4件を大きく上回っていると主張した火災件数のみで見ると、実際2002年から2010年の間(ルーラ政権下)の件数多かったという指摘もある。 2019年8月23日夜、環境問題重視する欧州諸国からの圧力受けて火災対処のため、ブラジル軍派遣許可する大統領令発令した。この問題は、8月24日からフランスで開催されているG7(主要国首脳会議)でも議題取り上げられたが、ボルソナーロは「当事国参加しないG7で議論することは植民地主義的思考だ」と反発した。さらに1800ユーロもの資金援助提案されるも、8月28日ボルソナーロは「マクロン大統領ノートルダム大火災さえ避けられなかったのに、わたしたち何が言えると言うのか」と、その申し出拒否したまた、SNS上でマクロン大統領自身の妻をめぐる2倍近い年齢に関わる外見的な揶揄コメント投稿し論争となったボルソナーロはこの火災対す世界的注目元凶マクロン大統領環境保護発言にあると目し、「アマゾン主権ブラジルにある」「わたしはG7ではなく、G7に参加する大統領のひとりに対して反対している」とマクロン反発する姿勢強め論戦繰り広げている。これに対して環境保護にほとんど無関心なトランプ米大統領は「アマゾン火災全力尽くしあらゆる点でブラジル人々のために素晴らし仕事をしている」とツィッタ―上で声援送りボルソナーロは「大統領ありがとう。わたしたち火災との戦い大成功している。主権対するフェイクニュースキャンペーンは機能しない」と答えたいっぽうで2019年2月30%にも満たなかった自身の「不支持率」は、8月に入ると53.7%にまで上昇している。他の調査によればブラジル人のほぼ80%が、環境保護または先住民保護区鉱業開発拒否している。 フランスとアイルランドEU南米関税同盟メルコスールとの間で合意され貿易協定停止させる可能性言及、現在EU議長国であるフィンランドは、ブラジル牛肉輸入禁止提案し9月財務相会議議題にこの問題載せるとしている。 2018年ブラジルEUにおよそ136ドル農産物輸出している。 8月29日、「原則60日間土地火を付ける許可を出すことを停止する」旨の野焼き禁止大統領令発令した警察当局バラ州の環境保護地区内での違法伐採野焼き関与した疑いで男1人逮捕し2人行方追っているとした。30日ボルソナーロヨーロッパブラジル環境問題に対して教えことはなにもない」と述べ従来立場強調したまた、マクロンが「アマゾン主権に関する発言撤回すれば、対話応じると繰り返し述べた9月23日ニューヨークで催され国連気候サミット演説しアマゾン森林火災は「詐欺」によって、でっちあげられたとし、マクロン大統領併せてメディア非難した続けてアマゾンでは西ヨーロッパよりも大きな森がほとんど手付かずのまま残っており、それこそブラジルが最も環境保護力を入れている国のひとつである証拠だ」と自らの正当性主張した火災受けてマクロン大統領のみならずディカプリオジョコビッチマドンナロナウドなどの海外著名人日本の芸能人ローラブルゾンちえみらがこぞって火災懸念するツイートSNS上にアップした。しかしそこにアップされ写真はいずれ現在のアマゾン写したものではなく過去火災写真混同され使われていたという。SNS上で災害憂うに際して写真に関する事実関係確認難しさ浮き彫りとなった

※この「アマゾンの火災対応」の解説は、「ジャイール・ボルソナーロ」の解説の一部です。
「アマゾンの火災対応」を含む「ジャイール・ボルソナーロ」の記事については、「ジャイール・ボルソナーロ」の概要を参照ください。

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