アマゾンのゴム景気
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/08/01 14:21 UTC 版)
19世紀末に、自転車や自動車の普及によりタイヤなどの原料として天然ゴムの需要が増大した。ベニ川、マドレ・デ・ディオス川、アクレ川などアマゾン流域上流の低地帯には、パラゴムノキが自生していた。このためアマゾン地域には、「ゴム景気」が起こり、多くの商人がベレン、マナウス、ポルト・ヴェーリョにラテックスを買い付けるために店舗を構えた。また多くの労働者がラテックス採集労働者としてアマゾン地域に分け入った。 ボリビア人では、ニコラス・スアレス・カリャウ(英語版、スペイン語版)が天然ゴムで巨富を築いていた。ニコラス・スアレスの経営するスアレス商会は、アマゾン地方に18万平方キロを所有し、ボリビア領で産出される天然ゴムの60%を掌握していた。ニコラス・スアレスは、「天然ゴム世界のロックフェラー」と呼ばれていた。
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