『三国志演義』における赤壁の戦いとは? わかりやすく解説

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『三国志演義』における赤壁の戦い

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/09 02:35 UTC 版)

赤壁の戦い」の記事における「『三国志演義』における赤壁の戦い」の解説

小説『三国志演義』における赤壁の戦いの記述は、史実に基づきつつも創作多々含まれている。 208年華北制した曹操江南平らげようと、7月50の兵を率いて南下開始した。ちょうどそのころ劉表死去し、後を継いだ劉琮後見人蔡瑁曹操降伏してしまう。曹操荊州の兵を合わせ100万号した劉備は、劉表死去混乱乗じて荊州を奪うという諸葛亮進言を容れず、曹操軍追われながらひたすら南に逃げるが、劉備を慕う数十もの領民引き連れたため進軍速度上がらず長坂坡で追いつかれてしまう。この危機趙雲張飛活躍逃れ長坂の戦い)、夏口劉琦の下へ落ち延びる一方江東勢力伸ばしていた孫権曹操南下の報に驚き文官武官集めて降伏するか戦うかの会議始める。文官のほとんどは降伏主張していたが、劉備軍師である諸葛亮訪問し主戦論者の魯粛と共に孫権説得始める。孫権の兄・孫策義兄弟でもある周瑜曹操降伏する考えであったが、諸葛亮曹操が「二喬」(孫策の妻・大喬周瑜の妻・小喬姉妹)を欲しがっていると告げ、更に曹操の子曹植がその望み謳った詩「銅雀台賦」を諳んじたことで周瑜激怒孫権対し主戦論主張する。これによって孫権開戦を決意し、自分を刀で切りつけ「これより降伏を口にした者は、このと同じ運命になると思えと言い放つ両軍は、長江沿う赤壁対峙した。周瑜大軍有する曹操相手にするには火計しかない判断し計略使い荊州水軍の要である蔡瑁張允謀殺する。更に曹操の策によって偽りの降伏をしてきた蔡瑁従弟蔡中・蔡和利用し偽情報曹操軍流させる将軍黄蓋火計実行役になるため、周瑜に自ら苦肉の計進言し、蔡中・蔡和通じて曹操に偽の降伏申し出る同時に周瑜は、諸葛亮の才が後々呉の災いになることを懸念し、わざと難題与えて処断させることを目論んで10万本の矢を集めて欲しい」と依頼する。しかし諸葛亮は、自ら3日期日決めた上で快諾する果たし諸葛亮は、夜霧乗じて藁人形積んだ船を出し曹操軍から矢を射掛けさせることで10万本の矢を回収するまた、周瑜蔡中・蔡和使って当時まだ野にいた龐統曹操軍送り込み、船同士を鎖でつなげる「連環の計」を進言させる。これは水戦不慣れですぐに船酔いしてしまう曹操軍兵士のため、船の揺れ和らげる策という名目だったが、その真意火計の際に船同士延焼しやすくし、かつ逃げられないようにするためだった曹操陣営でただ一人、かつて劉備陣営にいた徐庶だけがこの策を看破したが、曹操母親殺されていた徐庶真実進言することなく巻き添え避けるために北方馬騰抑えになることを申し出て戦場から離れる問題は、当時季節の10月は常に北西風が吹く事だった。反対東南から風吹かないと、火計用いて曹操軍被害広がらず、却って自分達の水軍延焼する恐れがあった。周瑜悩み聞いた諸葛亮東南の風を吹かせると言い祭壇作り祈祷する。やがて望んだ通り東南の風が吹き始めた。 機は熟したとばかりに、黄蓋投降装って出船し、密かに積んでいたに火をつけて曹操軍突撃する。「連環の計」のため互い切り離し間に合わない曹操軍の船は次々と炎上し地上配していた陣にも東南の風で火が燃え広がり曹操軍散々に打ち破られる乱戦乗じて周瑜自分殺そうとしている事を察知した諸葛亮は、東南の風が吹いた直後にその風を利用して劉備の下へ逃げ去る一方劉備軍諸葛亮指示の下、曹操退却先に伏兵を置き、舞い込んできた曹操残った軍に追い討ちをかける。しかし諸葛亮は「今曹操天命がつきておらず、殺す事は不可能であるし、殺して今度は呉が強大になって対抗できなくなるだろう」と判断し曹操に恩がある関羽をわざと伏兵に置き、あえて関羽曹操対し恩を返す機会として与え関羽曹操を逃がすのを黙認する。 こうして曹操荊州大半を手放さざるを得ず以後荊州劉備孫権係争地になる。

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