NHKスペシャル
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NHKスペシャル NHK SPECIAL | |
---|---|
ジャンル | ドキュメンタリー、報道番組 |
製作 | |
制作 | 日本放送協会(NHK) |
放送 | |
音声形式 | ステレオ放送(ドラマ・福祉番組など一部解説放送もあり) |
放送国・地域 | 日本 |
NHK公式HP | |
NHK特集 | |
放送期間 | 1976年4月15日 - 1989年3月28日 |
放送時間 | 不定期 |
NHKスペシャル | |
放送期間 | 1989年4月2日 - 現在 |
放送時間 | 日曜日 21:00 - 21:49 |
放送分 | 49分 |
特記事項: 放送時間は定時の本放送のもの。場合により、時間枠の拡大や他の時間帯に放送することがある。 |
本項では前身である『NHK特集』(NHKとくしゅう)についても記述する。
NHK特集
1976年4月に放送を開始。ドキュメンタリーを中心とした特集番組として放送を開始した[1][2]。第1回は「氷雪の春〜オホーツク海沿岸飛行〜」[3]を4月8日に放送する予定だったが緊急特番「総理にきく ロッキード事件と今後の政局運営」が編成されたため、翌週の4月15日に改めて放送された。NHK内に事務局を設けており基本的にNHKの誰もが企画発案ができ、採用されると制作できる。ニュースセンター9時(NC9)同様、1970年代に起きたNHKの内部改革のひとつとされる。NNNドキュメント・JNN報道特集と並んで「ドキュメンタリー御三家」の一つに数えられた。重大ニュースがあった日は19:30または20:00からNHK特集のタイトルでNC9のスタジオから同番組のキャスターが出演して放送する時もあった(三原山噴火時など当初「N特」扱いの予定が急遽「NC9」と合体して「ニュースセンター特集」扱いになる場合もあった)。「N特」時代には月曜・金曜20時からの定時放送を中心に年間100〜150作品を放送していた。
冒頭のタイトルは原則として黒又は青の無地に「NHK特集」の文字を白抜きで表示した。後には黄土色を主とした文様の地を用い、文字にグラデーションを施すバリエーションもあった。
2023年4月7日より過去回のセレクション放送を開始した。
放送曜日と放送時間の変遷
期間 | 放送時間 | 備考 |
---|---|---|
1976年4月 - 1978年3月 | 木曜日 20:00 - 20:50 (レギュラー放送時間) |
ただし、国会・選挙・政治関連・事故・事件・災害等の場合は、19時の『NHKニュース』(現:『NHKニュース7』)の後か、あるいは19時30分のレギュラー番組終了後の20時から『NHK特集』のタイトルを出して、『ニュースセンター9時』のスタジオから関連するニュースを放送したり、または日曜日に放送されていた『政治討論会』(現:『日曜討論』)のように、各政党の代表者、幹事長等を集めて討論するといった具合であった。 1979年4月からは『NHK特集』のタイトルに代えて『ニュースセンター特集』のタイトルとなり、1988年3月まで続いた。 |
1978年4月 - 1984年3月 | 月曜日 20:00 - 20:50 金曜日 20:00 - 20:50 |
|
1984年4月 - 1989年3月 | 月曜日 20:00 - 20:45 金曜日 20:00 - 20:45 日曜日 21:00 - 21:50 |
|
2023年4月 - | 金曜日 16:05 - 16:50(総合) 月曜日(日曜日深夜) 0:45 - 1:30(Eテレ) |
- 祝日、年末年始および国会中継、大相撲中継、高校野球中継時などは放送休止。
NHKスペシャル
1989年4月にNHKスペシャル[4]へとタイトル変更。その最初の大型シリーズとして「驚異の小宇宙 人体」が企画された。
基本的には最近の時事問題を中心として鋭いメスを入れた硬派のドキュメントを単発、または数回かけて放送している他、年に2〜3作品程度、大型のシリーズ企画や連続シリーズものを放送する。
1989年度から2007年度放送分まで冒頭に5秒前後のオープニング映像が流れ、この間に2001年度、2004年度に変更されている。2006年放送の「東京カワイイ★ウォーズ」が初めてオープニングタイトルを省略して放送、2007年「失われた文明 インカ・マヤ」シリーズのタイトル無し放送などの不統一な時期を経て、2008年度〜2011年度放送分は共通のオープニングを用いず、本編の映像を背景に番組ロゴを重ねる形式となった。表示方法は個々の番組に合わせた趣向が凝らされることがあった。2012年度放送分から再度オープニング映像が放送され、番組内容に応じて黒または白を基調とした映像が流れる[5]。その後2020年度放送分からもオープニング映像が変更された。
タイトルロゴ自体はNHKのロゴマーク部分の変更(1995年度及び2020年度)を除き開始当初から変わっていないが、2020年度のオープニング変更時では「NHK SPECIAL(改行)スペシャル」という表記を使うようになった。
アナログ放送・国際放送では4:3のほかに16:9あるいは14:9の映像比率で放送されているものもある。また、国際放送NHKワールドTVでは当初、英語主音声または副音声による2か国語放送も実施(英語字幕テロップも加えられる)していたが、現在は英語音声の完全吹き替え・英語テロップ差し替えで「NHK Documentary」のタイトルで放送されている。
企画によっては、アドバンス メディアミックスと称し、番組制作に伴って得られた映像、情報や人脈を、NHKエンタープライズなどを通じて、放送以外のイベント・書籍・映像ソフトなどに再利用し[6]、そこからの見込まれる収益を制作費の一部に充てた。メディアミックスはNHKの経営方針の重点項目とされ、盛り込まない企画は採用されにくい時期もあったようである。
日曜日の内容で報道色が濃いもの、政治経済社会のネタはサタデーウオッチ9のスタジオから生放送されることもある。
放送時刻・時間の推移
日曜日21:00の放送枠は、NHK特集時代から現在まで変更されていない[注釈 1]。1992年度までは日曜日の放送に加えて、他の曜日のレギュラー番組を差し替えて放送する2通りの放送スタイルを採っていた。1993年度からは金曜日21:30から50分の定時枠を加えて週2回の放送になり、再放送は日曜日11:00と土曜日13:50。2000年度からは土曜・日曜日21:00の定時放送となり、再放送が深夜に移行した[注釈 2]。
2006年度に土曜日の定時放送枠を廃止し、日曜日の定時放送と、追加で随時平日22時台に放送する形をとった[注釈 3]。2007・2008年度は日曜日21時と月曜日22時を基本に、不定期に金曜日22時にも放送した。2009年・2010年度は日曜日のみ放送し、土曜日に派生番組を編成していたが、2011年から毎週土曜日の19:30 - 22:15(途中20:45 - 21:00にNHKニュースを挟んだ2部構成)に単発番組枠が組まれたため、不定期で、土曜日21時からの第2部枠[注釈 4]に放送されていた。
2013 - 2014年度は『土曜ドラマ(土ドラ)』が定時編成[注釈 5]されるため、それの放送がない週に不定期で21時台に放送されていたが、2015年度は土ドラが22時台(22:00 - 22:50)の定時枠として生放送されたため、当番組は21時台(21:00 - 21:50、または22:00)の定時枠で放送され、2016年度は一部の作品で土ドラとNスペを並列で放送した時期もあったが、原則はNスペを主体とし、随時土ドラを2ー3回程度の短編で22:15まで放送する形をとっていた。2017年度は土ドラが20:15-20:45の放送だったため、Nスペは定時放送で21時台に毎週放送されたが、2018年度以後は土ドラを基本枠とし、随時土ドラの放送がない週に放送されるパターンに戻っている。なお2022年度は21時台に「サタデーウオッチ9」が放送を開始したため、Nスペ・土ドラの枠は22時台に移動している。
その他に祝祭日や特定の記念日には、関連する内容を取り上げて放送したり、過去に放送したものの中から適するものを再放送することがある。
基本の定時放送枠は50分[注釈 6]である。なお世界への販売を見据えて、2004年10月から2006年3月には52分にした時期があり[注釈 7]、以後も時々52分とすることがある。この際には、1分の番組宣伝枠を挟んで、後続の『サンデースポーツ』を21:53開始としていた。
関連番組
長期連続シリーズについては、青少年向けに再構成したものを『NHKジュニアスペシャル』として教育テレビジョンで放送していた。科学的な内容のものは、NHKスペシャルの放送に前後して『サイエンスZERO』でも視点を変えて放送されることがある。
同一テーマについてNHKスペシャルとNHK BSハイビジョンで放送される「ハイビジョン特集」で制作されることもある。「ハイビジョン特集」のダイジェスト版(ハイビジョン特集では90〜120分のものを50〜60分に編集)としてNHKスペシャルを放送したり、先に地上波向けにNHKスペシャルとして放送したものに素材を追加して拡充したうえで「ハイビジョン特集」などで放送されることもある。
2011年4月からはAKB48の篠田麻里子をナビゲーターとしたコラボレーション番組『麻里子さまのおりこうさま!』を放送。2012年10月6日からはNHKスペシャルの予告的な番組として5分間に凝縮した『Nスペ5min.』が総合テレビが放送前日の土曜日22:55 - 23:00に、NHKワールド・プレミアムでも放送日当日の日曜日18:55 - 19:00に放送され(ただし大相撲中継期間中、同中継が2分以上延長した場合は時間変更または休止。また権利上の理由で放送できない回がある場合でも休止となる)、NHKワールドTVでも同内容を英語化し「NHK Documentary 5min.」として放送する。
2009年度の番組改編
2009年4月、2年ぶりに定時放送を週一回、日曜に限る一方でNスペから派生した新番組2本が編成された。いずれも土曜日の放送で、キャッチフレーズは『Nスペが細胞分裂』。ひとつは報道色の強い『追跡!AtoZ』であり、『週刊こどもニュース』を担当していた鎌田靖解説委員が進行する。もうひとつは『ワンダー×ワンダー』で、山口智充と神田愛花アナウンサーが進行する。
2011年度の番組改編
2011年から土曜日19:30 - 22:15に2本の単発枠(原則75分)が編成されることになった。このうち『ワンダー×ワンダー』は年4回程度季節ごとに前半枠(19:30 - 20:45)の特番として放送していたが、同年12月24日を以て放送終了。『追跡 - 』は事実上終了し、日曜の定時枠のほか、主に土曜日21:00 - 22:15(まれに19:30 - 20:45も)の特番枠など随時編成し、鎌田もその進行役で出演する。同年12月に、タイトルを「追跡!真相ファイル」とリニューアルして不定期放送ながら再スタートした。この単発枠は事実上2013年3月に終了となったが、2013年4月以後の改編では、随時「土曜ドラマ」と交互(基本的に前の作品と次の作品の谷間の週 基本21:00 - 22:00だが、作品により21:50まで)で放送されていたが、2015年4月から「土曜ドラマ」を土曜日22:00 - 22:45に繰り下げることになったため、当番組は土曜日21:00 - 21:50に毎週放送されることになったが、2016年度は23時台を単発番組枠(NHK番組たまごの開発枠)とするための兼ね合いから、随時『土曜ドラマ』(基本21:00 - 22:15、作品の尺により- 21:50)と交互に入れ替えて放送することになり、レギュラー放送は日曜のみに戻ることになった。
2020年度の番組改編
大越健介がキャスターに就任するも、2021年6月30日付けをもってNHKを定年退職した為、同月付けで降板した[7]。
注釈
- ^ 選挙速報等で放送を休止することもある。
- ^ 月曜・火曜の深夜(火曜・水曜日の早朝)。なお、2011年度は火曜深夜、2012年度は水曜日深夜に基本的には日曜日に放送したものをリピート放送している。
- ^ 月曜日に放送時は『プレミアム10』の企画として、火曜日から木曜日に放送時は通常編成を休止させて、金曜日に放送時は『にんげんドキュメント』とローテーション放送で金曜での放送が一番多かった。
- ^ まれに長時間特集・討論などで第1部放送開始時刻の19:30からの放送となる場合があった。
- ^ 主に5回程度の中編。
- ^ 正味の放送時間は49分であり、残りの1分は番組宣伝として、シリーズものであれば次回作、あるいは次回のNHKスペシャルの内容を30秒、その他の番組宣伝を30秒流す。
- ^ 52分の放送時間は主にヨーロッパでの番組流通に適している。同じ時期に『クローズアップ現代』の放送時間が25分から26分に変更している。
- ^ 題材は10個だが、それぞれが2部に分かれている。
- ^ 第4部は『NHK特集』および『NHKスペシャル』から独立。
- ^ 出典では第5回のみ掲載されていない。
- ^ プロローグ含む。
- ^ プロローグ含む。
- ^ プロローグ含む。
- ^ エピローグ含む。
- ^ シリーズ「学ぶ意欲を取り戻せ」のように細分化されている。
- ^ 討論会を含む。
- ^ プロローグと2回の総集編を含む。
- ^ 2回の総集編を含む。
- ^ 2013年5月4日に井上ひさしの特集が組まれている。
- ^ 井上ひさしの特集を含めると7回。
- ^ プロローグ含む。
- ^ 特別編を含む。
- ^ 戦中編を含む。
- ^ 特別編含む。
- ^ 特別編含む。
- ^ プロローグなど含む。
- ^ プロローグ含む。
- ^ プロローグ含む。
- ^ この女性は元ニッポン放送のアナウンサーであった。女性の発見が遅れた背景には、群馬県警が女性の本名をデータベースに登録する際、氏名を誤って登録してしまっていたこともあった。
出典
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- 1 NHKスペシャルとは
- 2 NHKスペシャルの概要
- 3 主なシリーズ企画
- 4 社会問題となった作品
- 5 受賞
- 6 脚注
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