エストニア語 文法

エストニア語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/19 04:50 UTC 版)

文法

名詞はないが、単数と複数のをもち、また14の格変化を有する。形容詞は名詞同様に数および格変化を有する。対格を持たず、直接目的語属格あるいは分格によって表す。直接目的語は否定文においてはつねに分格となる。肯定文におけるこの区別は動詞における完了相と不完了相の対立におおまかに対応しており一般に可算である個体に対しては属格、非可算な非個体に対しては分格を用いる。また動詞の不定詞は2つあり-ma不定詞と-taまたは-da不定詞が存在する。

名詞

格変化

エストニア語の名詞はさまざまな格変化をする。また、属格は必ず終わりが母音で、分格は終わりが母音、若しくは子音のt,dである[7]

単数属格形に-dをつけることで複数主格形をあらわす[8]

格変化の内訳は主格属格分格入格内格出格向格接格(所格)、奪格(離格)、変格様格到格英語版欠格共格の14種類[9]

このうち、場所をあらわす格は六種類ある。詳細は以下の表を参照。

場所格の変化
~へ -sse(入格) -le(向格)
~で -s(内格) -l(接格)
~から -st(出格) -lt(奪格)

ただし、「中」、「上」というのはあくまで目安のようなものである。また、以上の語尾は全て単数属格形につける[10]

人称代名詞

人称代名詞[11]
単数 複数
1人称 mina(ma) meie(me)
2人称 sina(sa) teie(te)
3人称 tema(ta) nemad(nad)

カッコ内は強勢のない短形と呼ばれる形。対し、入っていないものを長形という。また、3人称には英語やドイツ語のような男女の区別はない。

動詞

動詞の-maで終わる形を不定詞という。-maを取り除いた形を不定詞語幹という[11]

エストニア語は主語の人称によって動詞が変化する。ここでは、動詞elama(生きている、住んでいる)を例に挙げる。

動詞の活用(直接法現在)[12]
単数 複数
1人称 ela-n ela-me
2人称 ela-d ela-te
3人称 ela-b ela-vad

不定詞語幹に「-」以下の部分をつけると、文が成立する。また、エストニア語の現在形は非過去をあらわすため、未来のこともあらわす[13]。 エストニア語の英語で言うbe動詞に当たるもの(コピュラ)はエストニア語ではolemaという。olemaは不規則動詞で、動詞の規則に当てはまらない[11]

olemaの活用(直接法現在)
単数 複数
1人称 ole-n ole-me
2人称 ole-d ole-te
3人称 on on

また、否定形を作る際は否定の小詞「ei」を動詞の前に置く。例)Ma olen eestlane. → Ma ei ole eestlane.(私はエストニア人です→私はエストニア人ではありません[14]。)

但し、ei oleに限っては、特殊な否定形poleを代わりに使用することもある[14]

動詞の活用(直接法過去)[15]
単数 複数
1人称 ela-si-n ela-si-me
2人称 ela-si-d ela-si-te
3人称 ela-s ela-si-d

以上のように、elamaという動詞は人称語尾の直前に-si-をつけている。これはエストニア語の動詞の多くが持つ特徴である[15]。(但し、olemaはsiの代わりにiを使う。)










固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「エストニア語」の関連用語

エストニア語のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



エストニア語のページの著作権
Weblio 辞書情報提供元は参加元一覧にて確認できます。

  
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのエストニア語 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2021 GRAS Group, Inc.RSS