Š, šはSにハーチェク(キャロン)を付した文字である。 チェコ語、スロバキア語、クロアチア語、スロベニア語、エストニア語、ラトビア語、リトアニア語等で使われる。多くの言語において、無声後部歯茎摩擦音(日本語のシャシュショ、英語の sh のような音)を表す。
用例
この文字の起源は、十五世紀のチェコ語アルファベットにおいて、ヤン・フスが改良のために導入したことによる。その後、クロアチア語アルファベットに、リュデヴィト・ガイ(英語版)が1830年に採用された。又他に、ボスニア語、ベラルーシ語のラテンアルファベット表記、エストニア語、ラトビア語、リトアニア語、マケドニア語、モンテネグロ語、スロヴァキア語、スロヴェニア語、セルビア語、カレリア語、サーミ語、ヴェプス語、ソルブ語 、そして幾つかのブルガリア語等の言語で使われる。以上の幾つかの言語はキリル文字のШをラテンアルファベットにおいて表記するときにŠを使用する。
一方、Šはフィンランド語やエストニア語でも稀に使用されるが、外来語に限る。Šの文字が使えない環境にあるときには、Shに置き換える。[1]
ヨーロッパ以外でも、Šはパシュトー語、ラコタ語、シャイアン語、クリー語 (ムースクリー語(英語版)などの方言において)、又北ソト語やソンガイ語(英語版))などの幾つかのアフリカの言語でも使用する。
符号位置
大文字 |
Unicode |
JIS X 0213 |
文字参照 |
小文字 |
Unicode |
JIS X 0213 |
文字参照 |
備考 |
Š |
U+0160 |
1-10-6 |
Š
Š
Š |
š |
U+0161 |
1-10-18 |
š
š
š |
|
脚注
- ^ Finnish orthography and the characters š and ž
関連項目