た行 清音

た行

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/04 01:02 UTC 版)

清音

た行の頭子音音素は /t/ である。音声学的には「た」「て」「と」の頭子音が無声歯茎破裂音[t]、「ち」では無声歯茎硬口蓋破擦音[tɕ]、「つ」では無声歯茎破擦音[ts]となる。た行のローマ字表記は日本式では ta ti tu te to であり、ヘボン式では ta chi tsu te to である。

濁音

た行の仮名に濁点つけて表す濁音は、だ行の「だ」「ぢ」「づ」「で」「ど」であり、その頭子音の音素は/d/である。だ行各音の頭子音のうち、「だ」「で」「ど」は、文節の頭または撥音(「」)の後では有声歯茎破裂音[d]、それ以外では有声歯摩擦音[ð]またはそれに近い音(閉鎖密着度の弱い有声歯茎破裂音)に[要出典]、「ぢ」は文節の頭または撥音(「ん」)の後では有声後部歯茎破擦音[dʒ](「」の子音を有声化した音)、それ以外では有声後部歯茎摩擦音[ʒ](「」の子音を有声化した音)またはそれに近い音(閉鎖密着度の弱い有声後部歯茎破擦音)に、「づ」は文節の頭または撥音(「ん」)の後では有声歯茎破擦音[dz](「」の子音を有声化した音)、それ以外では有声歯茎摩擦音[z](「」の子音を有声化した音)またはそれに近い音(閉鎖密着度の弱い有声歯茎破擦音)に発音される。だ行のローマ字表記は日本式では da zi zu de do であり、ヘボン式では da ji zu de do である。

「ぢ」と「じ」、「づ」と「ず」の発音は、それぞれ音声学上同一であるので、現代仮名遣いでは、これらの音をそれぞれ同一音として扱い、一部の例外を除き、「ぢ」「づ」を使用せず、「じ」「ず」に統一して表記する。同様に、ぢゃ行の発音はじゃ行と同一であるので、現代仮名遣いでは、一部の例外を除き、じゃ行に統一して表記する。(さ行の記事参照)但し、他でもない「ぢ」と「づ」の表記が不採用になった原因(「じ」と「ず」の表記が不採用にならなかった原因)は、明らかではない。

拗音

「ち」を第1字とする拗音開拗音)ちゃ行は、「ちゃ」「ちゅ」「ちぇ」「ちょ」で、その頭子音の音素は/ty//tj//ch/で表される(「ちぇ」は拗音としない意見もある)。ちゃ行の頭子音の発音は「ち」の頭子音と同一である。ちゃ行のローマ字表記は日本式では tya tyu tye tyo、ヘボン式では cha chu che cho である。

「ぢ」を第1字とする拗音開拗音)ぢゃ行は、「ぢゃ」「ぢゅ」「ぢょ」である。ぢゃ行の頭子音の発音は「ぢ」の頭子音と同一である。ぢゃ行のローマ字表記はじゃ行と同じで、日本式では zya zyu zyo、ヘボン式では ja ju jo である。








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