Radical 152とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > Radical 152の意味・解説 

豕部

(Radical 152 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/16 01:09 UTC 版)

康熙字典 214 部首
豆部 豕部 豸部
1 丿 2
3
广
4
5
6
7
8
9
10 11 鹿
12 13 14 15
16 17

豕部しぶは、漢字部首により分類したグループの一つ。 康熙字典214部首では152番目に置かれる(7画の6番目、酉集の6番目)。

概要

豕部には「豕」を筆画の一部として持つ漢字を分類している。

単独の「豕」字はブタを意味する。字源としてはブタを側面から見た形を象る象形文字である[1][2]。ブタは中国で古くから飼育されている家畜であり、六畜(馬・牛・羊・鶏・犬・豚)の一つに挙げられている。その肉は食用され、特に中華料理において「肉」といえば豚肉を指す。現在でも中華人民共和国は世界一のブタの飼養国であり、その飼養頭数は世界の50%近くを占める。

なおブタの総称を表す字には「豕」「豬(猪)」「」などたくさんあるが、漢代の『方言』に「『豬』は北燕・朝鮮の間はこれを『』と謂い、関の東西はあるいはこれを『』と謂い、あるいはこれを『豕』と謂い、南楚はこれを『』と謂う」とあり、各地域で異なる発音のあったものに異なる字を当てた方言字であったことが分かる。以後、共通語として『豬(猪)』字が使われ、現在に至っている。なお日本では奈良時代以降、仏教の普及により肉用家畜の飼養文化が薄くなったため、「豬(猪)」字は家畜化されたブタではなく、野生のイノシシを表すようになった。中国ではブタとイノシシを字で分けることはなく、区別する際にはブタを「家豬」、イノシシを「野豬」とする。なお略字を正字に採用する現在の日本と中国では俗字の「猪」字の方を使っている。また日本でブタを表すのに用いられる「豚」字は小さなブタの意味である。

「豕」は意符としてはブタに関する文字に含まれる。このとき左の偏の位置に置かれて左右構造を作ったり、下部の脚の位置に置かれて上下構造を作ったりすることがある。

部首の通称

  • 日本:いのこ・いのこへん
  • 韓国:돼지시부(dwaeji bu、ブタの豕部)
  • 英米:Pig radical

部首字

例字

脚注

  1. ^ 季旭昇 (2014), 説文新証, 台北: 芸文印書館, pp. 732–3, ISBN 978-957-520-168-5 
  2. ^ 林志強等 (2017), 《文源》評注, 北京: 中国社会科学出版社, p. 10, ISBN 978-7-5203-0419-1 

「Radical 152」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Radical 152」の関連用語

Radical 152のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Radical 152のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの豕部 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS