Proactive Contribution to Peaceとは? わかりやすく解説

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積極的平和主義

読み方:せっきょくてきへいわしゅぎ
英語:proactive contribution to peace

自国のみならず地域および国際社会の平和の実現のために、能動的積極的に行動起こすことに価値求め思想2013年12月閣議決定された「国家安全保障戦略」において、日本の安全保障戦略基本理念として掲げられた。

積極的平和主義が目指す具体的内容としては、専守防衛軍縮などのような和国としての原則維持しつつ、PKOなど国連安全保障措置積極的に参加することなどであるといえる国家安全保障戦略においては、「積極的平和主義」の語は「国際協調主義に基づく積極的平和主義」の形で用いられており、国際協調基礎に置くことが前提条件となっている。

安倍晋三首相2013年首相就任以後、積極的平和主義の語を度々用いてその実現を推進している。2013年9月国連総会での演説で積極的平和主義を強調したほか、2014年1月所信表明演説でも積極的平和主義に触れ、「わが国背負うべき21世紀看板」という表現用いた

積極的平和主義という語は、第二次安倍内閣発足以前から存在した語であり、2009年には保守系識者からなる日本国際フォーラムが、「積極的平和主義と日米同盟あり方」と題した提言行っていた。この提言では、日本日米同盟において主体性を持つ上で、積極的平和主義の導入必要だとされた。なお、安倍晋三2009年当時から、日本国際フォーラム参与名を連ねている。

安倍晋三首相は、積極的平和主義の実現のためには、集団的自衛権集団的安全保障に関する憲法解釈の変更必要だとしている。また、武器輸出三原則非核三原則についても、安全保障環境の変化合わせるための再検討必要だとしている。武器輸出三原則に関しては、慎重な対処のもと、2013年12月に「防衛装備品等の海外移転に関する基準」を策定するなどして、積極的な国際協力推進向けた取り組み行っている。

積極的平和主義に対しては、憲法三大原則一つである平和主義反するものであるという意見があるほか、憲法認められ自衛権逸脱に向かうのではないかとする懸念もある。

積極的平和主義は、政治学者ヨハン・ガルトゥングJohan Galtung)が提唱した積極的平和」(positive peace)と字面似ているが、内容上の共通点少ない。ガルトゥング積極的平和における「積極的」は「positive」の訳であるが、積極的平和主義の「積極的」は、安倍首相の英語演説外務省英文Webページでは「proactive」の語が充てられている。

関連サイト
日本の安全保障政策 - 外務省

「proactive contribution to peace」の例文・使い方・用例・文例

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