Mégane IV (2016年 - )
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「ルノー・メガーヌ」の記事における「Mégane IV (2016年 - )」の解説
2015年9月のフランクフルト・モーターショーにて5ドアハッチバックを正式発表。翌2016年3月のジュネーブ・モーターショーにてエステート版である「グランツアー」を発表。つづいてフルエンスの後継となる4ドアセダン・バージョン(グランクーペ)も発表されている。 プラットフォームは日産とルノーが共同開発したCMF-CDを採用。全長は4395mm、ホイールベースは2669mm(日本仕様は2,670mm)と、旧型と比べてそれぞれ64mmと28mm延長されているが、全高は25mm低い1447mm(日本仕様は1,450mm)に抑えられている。外装はタリスマン、2代目コレオスなどに通じる新世代ルノーを感じされるものとなっており、内装も7インチもしくは8.7インチのスクリーンがダッシュボード中央に配置され、ドライビングモードや、内装照明色の変更などができる。 エンジンはチューニングの違いを入れると4種類のガソリンと5種類のディーゼルが用意される。トランスミッションは6速と7速のEDCの他、5速と6速のマニュアルギアボックスが用意され、エンジンに応じて組み分けられている。 GTには四輪操舵システム「4 CONTROL(4コントロール)」と「GTシャシー」が搭載され、シャシ剛性とコントロール性能を大幅に引き上げている。また、「RENAULT MULTI-SENSE(ルノー・マルチセンス)」も採用され、R.S.ドライブ(スポーツモード)、7インチマルチTETモニター、パワーステアリング、エンジンレスポンスとサウンドなどを自由自在にセッティング出来る。 日本市場においては、ルノージャポンによって2017年10月4日に発表され、11月9日から販売を開始。5ドアハッチバックは、1.2L直噴ターボの「GT LINE」と1.6L直噴ターボの「GT」の2種、スポーツツアラー(グランツアー)は1.6L直噴ターボの「スポーツ・ツアラーGT」のみを設定。いずれも7速EDCとの組み合わせのみとなる。 2018年8月30日 日本にて、3世代目となる「ルノー・スポール(以下、R.S.)」を発表。ボディは5ドアハッチバックに改められた。エンジンは「ルノー・スポール カーズ」と「ルノー・スポール レーシング」が共同で開発した新開発の1.8Lターボに刷新し、ゲトラグ社製の6速EDCのみを組み合わせる(欧州向けには6MTの設定もあり)。GTに採用済の「4 CONTROL」に加え、4輪ハイドロリック・コンプレッション・コントロール(4HCC)も採用することで、究極のスポーツパフォーマンスを実現している。また、19インチホイールを収めるために、フェンダーが通常のメガーヌ比でフロントが60㎜、リヤが45㎜拡幅されている。時期を同じくして公式発表はないものの「GT」の生産は終了して、以後は世界的に在庫車の販売のみとなる。 2018年11月29日、日本上陸1周年を記念し、スポーツツアラー特別仕様車「Anniversaire(アニヴェルセル)」を発表。これは本国のトップグレード「インテンス」に相当するモデルで、組み合わせされるエンジンは1.2Lターボで、限定30台のみ。 2019年2月22日、限定100台で「R.S.カップ」を発表。R.S.のEDC仕様をベースに、強化サスペンション「シャシーカップ」、トルセンLSD、バイマテリアル構造のブレンボ製ブレーキキャリパーを追加し、EDCを6速MTに、パーキングブレーキを電動式からサイドレバー式に改めている。 2019年10月9日、「R.S.」の更なる高性能モデル「トロフィー」を発表(10月31日発売)。エンジン出力を高め、「シャシーカップ」を採用した。EDCと6速MTを設定。 2020年1月10日、東京オートサロンにて量産FF車最速タイムを記録したことを記念し、特別仕様車「R.S.トロフィーR」を発表。「4 CONTROL」とリヤシートをカットし(よって、2人乗りとなる)、EDCから6MTへ変更する代わりにアクラポヴィッチ製のチタンエキゾーストシステムとカーボン製ボンネットおよびリアディフューザーを採用することでR.S.比で130㎏の軽量化を実現するとともに、オーリンズ製ダンパー、トルセンLSD、直径390mmのブレンボ製ブレーキキャリパーを備えることで、さらなる高性能を追求している。世界限定500台が生産され、そのうち30台はブレンボ製カーボンセラミックディスク&ゴールドキャリパーとカーボンホイール、ダイナミックエアインテークを備えたことでさらに10㎏軽量化された「カーボン・セラミックパック」として生産される。日本市場へは計51台(うち「カーボン・セラミックパック」は4台)が投入される。尚、「カーボン・セラミックパック」はルノー・ジャポン史上、最高値の949万円である。 2021年1月28日、「メガーヌR.S.」「メガーヌR.S.トロフィー」の改良型を同年3月4日に発売すると発表。メガーヌR.S.では、最高出力300PS、最大トルク420N・mを発揮する1.8L直列4気筒ターボエンジンを搭載。スポーツエキゾーストなども装備される。一方メガーヌR.S.トロフィーではローンチコントロールがMTモデルにも装備された。更に両モデルとも、リアウインカーをシーケンシャルタイプに改め、後席用USBポートなどが装備された。 2021年8月26日、マイナーチェンジを実施し、同日販売開始。エクステリアデザインに関しては、LEDヘッドランプやフロントバンパー、フロントグリルに新デザインを採用。リアウインカーはシーケンシャルタイプとなった。一方インテリアでは、操作インターフェースが改良された。安全装備では歩行者検知機能付き衝突被害軽減ブレーキや停車&発進機能付きアダプティブクルーズコントロールなどを新たに採用した。また、同日に特別仕様車「インテンス ファーストエディション」の販売を開始。電動パノラミックルーフとレザーシートを装備する。販売台数はメガーヌが10台、メガーヌスポーツツアラー(ステーションワゴン)が10台の計20台となる。 主な市場でのグレード名(装備レベル)一覧。(販売時期によって変化有) フランスドイツイタリアスペインベルギースウェーデントルコルーマニアイギリス中東日本LIFE LIFE DUEL LIFE LIFE LIFE Joy BUSINESS Play PE ZEN BUSINESS ZEN LIMITED#2 ZEN Touch LIFE SE LIMITED LIMITED DUEL2 LIMITED INTENS Icon ZEN Iconic LE INTENS BOSE Ed. INTENS BOSE Ed. BOSE Ed. Bose INTENS LE+ GT-Line* GT Line GT-Line GT-LINE GT Line GT Line GT-Line R.S. R.S. R.S. R.S. R.S. R.S. R.S. R.S. R.S. R.S. *当初はZENやINTENSにパックオプションとして設定されていたが、GT廃止後にカタログモデルに昇格した。
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