Mégane III (2008年 - 2017年)
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「ルノー・メガーヌ」の記事における「Mégane III (2008年 - 2017年)」の解説
2008年10月のパリサロンで正式発表され、ヨーロッパでは2008年11月にハッチバックが発売された。その後、2009年1月にクーペ、同年8月にエステート、2010年2月にクーペ・カブリオレが順次発売された。ハッチバックは5ドアのみで、クーペは従来の3ドアの役割を担う。4ドアセダンのスポーツサルーンは、フルエンスとして独立した。エクステリアデザインは同社の他モデルに通じるものに変更され、先代との共通性は少ない。リアのルーフエンドが先代の垂直なものから、なだらかな形状のオーソドックスなものとなった。シャシーは先代からの継続で、ボディーサイズは若干拡大したが、軽量素材の多用などで車重は平均して約8kgほど軽く仕上げられた。日本仕様はスペインのバレンシア工場製。 ボディーパネルのフィッティング精度()チリ合わせ) の高さや、開発の初期段階からデジタル技術を採り入れた「フルデジタル化」、シリーズ初となるCVT の導入、重量ベースで車両の95%をリサイクル可能な素材を使用するなどの新戦略が盛り込まれている。また、目立たないが、フロントのサブフレーム とフロントのサイドメンバー は、2カ所がダンパ、2カ所がゴム製のブッシュで接続されており、走行性能の向上に寄与している。なお、今回のモデルチェンジを機にホイールが4穴から5穴 に変更されている。 5ドアハッチバックに限り2つのモデルコードが存在し、西欧諸国や日本市場に投入されたのはB95型(スペイン製)で、アジア・パシフィックやロシア市場などにはB32型(トルコ製)が投入された。B32型は道路状態の悪い新興国向けという役割もあり、車高がやや高く、ラゲッジルームに荷物が満載でもスペアタイヤが取り出しやすい外部吊り下げ式となっている。その他リアフォグランプがリアバンパーに設置されている点や、ルーフパネルとサイドパネルの溶接跡を隠すための樹脂モールが装着されている点などがB95型との違い。(B95型はリアフォグはリバースライトの真下、ルーフはレーザー溶接で接合しているので、溶接跡を隠す樹脂モールは存在しない) 一部の西欧諸国でもB32型が廉価版としてメガーヌ・ジェネレーションの名称で導入された。 日本市場には2010年12月にクーペの高性能版R.S.が先行発売され、2011年5月、5ドアハッチバック・コンフォート仕様の“プレミアムライン”、スポーティー仕様の“GTライン” の2種類が設定されたが、プレミアムラインはその後のグレード見直しを機に導入中止となった。
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